銀河騎士隆盛記 零 地の章(続コッポ修行編)3~4 コムロが訪ねてきた
コムロが訪ねてきた
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カンデンたちは、ずっと後に知ることになることだが、ボーア老師はカゲノタチをカンデンとキンタに伝授した後、飄然と、戦士コムロの処に出向いて、一言だけ「キンタ殿に竹のトーウで立ち会い、一手、学んでこい。」と伝えて、立ち去ったという。
コムロはどういうことか分からなかったが、師の言葉に逆らうこともできなかったので、カンデンとコムロが仮住まいしている、古いヤシキ(竪穴式住居)を衛星が明るい夜に訪ねた。
カンデンとキンタは丁度。火を起こし、貝の干物と、肉の燻製と、キノコの干物と、乾し栗に、あら塩が入ったスープを温めて、魚の干物を熾火で炙って、夕餉の用意をしている処だった。
「御免。」と声がかかったので、カンデンとキンタが戸口を見ると、コムロが外に屈んで、ヤシキの入り口から顔をのぞかせていた。
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カンデンが食事を一緒にどうかと勧めるとコムロは「食事は済ませました。それよりキンタ殿に一手、御指南をしていただきたいのですが、カンデン殿、キンタ殿の師として、いかがでしょうか。」神妙な顔をして言う。
カンデンとしてはコムロほどの使い手なら、胸を借りるのも悪くあるまいと思うのだが、それはキンタに任せることにした。
「キンタ、コムロ殿と立ち会ってみるか?」問うとキンタはオズオズと「私はコムロ殿と立ち会ってみたいと思います。」と答えた。
「では、師として命ずる、コムロ殿の胸を借りると良い。」とカンデンは言った。
それで明日の、日が天空にくる時刻に、このヤシキの先の林で立会することがきまった。
カンデンが立会人を務めることも決まり、コムロは納得した様子で「キンタ殿、明日の立ち合いは、よろしくお頼み申す。それでは御免。」と言ってカンデン達のヤシキから去っていった。
キンタは酷く緊張している様子だったが、夕餉を済ませて、夕餉の後片付けを終えると、意外とすんなりと、熊の毛皮に横になり、早早に、眠りについてしまった。




