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「銀河騎士隆盛記 零」オッサン銀河騎士は太古の地球に不時着し、縄文文明期の古代剣法を習得し、その剣、五次元の域に達する。  作者: ジム・プリマス


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銀河騎士隆盛記 零 地の章(続コッポ修行編)1~2 ツバクラメ


ツバクラメ


 キンタにも天啓は降りてきた。ただそれはイチノタチの奥義ではなく、ツバクラメという新しい技を、生み出すという別の形をとったが、キンタは老師ボーアの授けた公題に見事に答えて見せたのだ。師のカンデンにとってもそれは喜びであった。

 キンタの技は、下段からの新しい奇襲策として実戦で大いに有効な技だった。春までの修行はあわただしくなった。

 カンデンとキンタが立ち合いをしているその場に、ボーア老師が訪れ、今までのように型を授けて、自分で練習をさせるのとは違い、今度は竹のトーウを使い、カンデンに上段から打ち込んで来いと命じると、カゲノタチという技を実演して見せた。


 それは上段から打ち込んできたトーウを、下段から手首を切り返して、トーウを返し、中段で受け、そこでもう一度、素早く手首を切り返して、今度は相手のトーウの上から切り下げ、手の甲を打ち、相手のトーウを弾き落とすという技だった。

 ボーア老師はキンタにも上段から打ち込ませ、キンタにも技を実践して見せた。そしていつもと違うのは、二人の前で、朴訥ぼくとつな老師には珍しく講義をしたことであった。

「二人とも気づいていると思うが、カゲノタチの左手首を返し、右肘を突き上げる動きはキンタの技、ツバクラメとまったく同じゃ。ただ、キンタの技の目覚ましいところは、上段からの打ち込みの勢いを借りて、切り返した時の切っ先の速さを増したことじゃ。」

 講義を続けるボーア老師は誇らし気で、上機嫌だった。

「相手の間合いの際から、上段から切り込み、素早くツバクラメを放って、同時に半歩、踏み込めば、相手のあごを切り裂くことが、出来よう。恐ろしい技を、編み出したものじゃのうキンタよ。この年になったワシが自分の弟子から、このような技を習うことになるとは思わなんだ。アシナシ様のお陰でタチも戻ってきた。その二つがワシにとって例えようのない喜びじゃ。」ボーア老師はいつもより増して、嬉しそうだった。


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