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「銀河騎士隆盛記 零」オッサン銀河騎士は太古の地球に不時着し、縄文文明期の古代剣法を習得し、その剣、五次元の域に達する。  作者: ジム・プリマス


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銀河騎士隆盛記 零 地の章(キンタの新しい技編)5~6 ボーア老師、歓喜する


ボーア老師、歓喜する


 そんなことがあって、またしばらく時が過ぎた頃、カンデンが切り返しの技をかしのトーウで練習しているところに、ボーア老師が訪れた。


 カンデンの素振りを見て老師は「今の技はなんじゃ。」と問うた。


 そこでカンデンはこの二月くらいの間にキンタとカンデンの間に、どのようなことがあったのか、事の仔細しょうさいをPE57Qを呼んで、PE57Qを介して、老師に聞かせると、突然、「フハハハハハハ、フハハハハハ。」と、普段は無愛想で朴訥ぼくとつな老師が、心から愉快そうに高らかに、笑い声をあげた。カンデンはそんな老師の姿を見るのは初めてだった。


「アヤツめ、やりおった。やりおったわ。あっぱれじゃ。わしが与えた公題に見事に答えおった。こんな痛快なことは久しぶりじゃ。」と老師は歓喜した。


「カンデンよキンタの元へゆこう。カネノカタも、一緒に来てくれ。」三人はキンタがいつも素振りをしている林の方へカンデンを先頭にして向かった。


 三人が林に近づくと、林の蔭からヒュンっ、ヒュンっ、と真刀の鋭い風切り音が聞こえてきた。


 キンタはタチを使い、袈裟気味けさぎみに斜めに打ち込みをして、それを垂直に切り返していた、そして今度は反袈裟気味はんけさぎみに斜めに打ち込んで、またそれを垂直に切り返していた。それを無心に繰り返していたらしい。


 キンタは三人に気づくと手をとめて「大先生、先生、PE57Qまで、どうしたのですか?」と問うた。


 それに対してボーアは「キンタよ、うぬが編み出した技のこと聞いたぞ、一度、ワシにも見せてくれ。」そうボーアが言うと、それに答えて、キンタは上段の構えから、下段まで、真刀で打ち込み、素早い切り返しをやって見せた。


 それを見たボーアは続けてこう言った。「キンタよ、その技、ワシに名前をつけさせてくれ、夏の前にやってくる鳥が、素早くきびすを返す、その姿にちなみ、ツバクラメと呼ぶのはどうじゃ。」


 するとキンタは感激して「それが良いと思います。大先生に名前をつけてもらうなんて、とても嬉しいです。」と満面の笑みを浮かべて、答えた。



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