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「銀河騎士隆盛記 零」オッサン銀河騎士は太古の地球に不時着し、縄文文明期の古代剣法を習得し、その剣、五次元の域に達する。  作者: ジム・プリマス


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銀河騎士隆盛記 零 地の章(コッポ修行編)15~17 弟子への想い


弟子への想い


15

 カンデンは師に、自分の光線剣を贈ろうとするとボーアは、自分の教えた若手の弟子の中で、筆頭の実力をもつ、戦士バサラコムロに贈ってほしいという。そして、このラパンの地の戦士バサラコムロの手に、一振りの光線剣が伝わることになる。


16

 カンデンに老師ボーアから課せられた公題「無刀むとう太刀たち如何いかん?」銀河標準語に翻訳すると「光線剣なき光線剣は成立するか?」になるらしいが、カンデンはハタと悩んでしまった。寝ても覚めてもその公題のことが頭から離れない。


 カンデンとキンタは、どちらから言い出した訳でもなく、お互いに、一日に一万回の、かしのトーウでの素振り課すことを二人で決めて、それをかかさなかったが、カンデンは素振りをするときも、食事を作るときも、食事をするときも、用を足すときも、そのことだけを考えていた。


 まあ、一応、初歩の修行を終たところだったし、ブルーノーズ号が座礁ざしょうした西の海の海岸までの、冬の間の旅は、かなり厳しいということなので、春を待ってから旅立つこともあり、まだ公題のことを考える暇は十分にあった。


 ただ、そうしているうちに、カンデンは、ボーアの元でのコッポの修行を始めてから、いつも自身を悩ませてきた、人の命をうばう剣を振るい続ける自分の姿に、疑念を感じ、それに伴う虚しさを感じることが、いつのまにか、まるで霧が晴れるように、霧散していることに気づいたのだ。

 

17

 春を待つ間、カンデンはキンタに、時折、竹のトーウでの立ち合いを挑んだ。キンタにイチノタチの口訣を授けることは簡単なことなのだが、えてそうしなかった。カンデンは、キンタが自分のように、自ら奥義を体得するのが最も望ましいと考えていたからだった。


 カンデンはとにかくキンタに、真刀での素振りを勧め、自分の感覚をぎ澄ますように伝えた。何をするときも、ただ只管ひたすらに、ただそれだけに集中せよと命じた。

 

冬の張り詰めた空気、木の枝から落ちる雪の音、そのような自然の動き、移ろいにも気を配るように伝えた。そうすることでキンタにも天啓が訪れることを願ってのことだった。


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