表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「銀河騎士隆盛記 零」オッサン銀河騎士は太古の地球に不時着し、縄文文明期の古代剣法を習得し、その剣、五次元の域に達する。  作者: ジム・プリマス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/123

銀河騎士隆盛記 零 地の章(コッポ修行編)13~14 無刀の太刀、如何?


無刀の太刀、如何?


13

 こうして、カンデンはボーアからコッポに伝わる、秘儀イチノタチ(尾張柳生新陰流おわりやぎゅうしんかげりゅうの技、落とし面)を授けられ、それを会得した。


 ボーアのもとで、また他の技の修行を完成させたいカンデンだったが、ポリ・ラピタ族の水先案内人イムルによって、海を隔てた、南の地よりもたらされた、天然水晶の大きな結晶を譲り受けることになり、そういう訳にもはゆかなくなった。


 カンデンには銀河騎士の一員として、出来るだけ早く星間航行船を修理し、銀河連邦の元老院にもどり、辺境恒星系の調査の報告をする使命がある。ザパンに漂着してから、もう二冬の年月が過ぎていた。


14

 水晶の返礼のために、イムルに自分の光線剣を贈ろうとするが、必要ないと断られ、東の民の族長ダイに贈ろうとするが、ダイはコッポの老師ボーアに贈るのがふさわしいという。


 銀河騎士として、ほかの銀河騎士達にコッポの秘儀イチノタチを授けたいという思いもあり、今では、最も尊敬するコッポの師ボーアに、故郷に帰還することを報告し、秘儀イチノタチを他の銀河騎士に、授けるための許可を師に求めた。


 ボーアは、自分の課した、厳しい修行を完成させ、それを乗りこえても「」の心を保つことの出来るものには、技を伝えても良いが、そうでないものには伝えてはならぬと、カンデンを厳しく戒めた。


 イチノタチの真髄「チハヤフル」こころを保たねば、それはわざわいを呼ぶ。そして闇に落ちて「アラブル」こころを持つ者が現われた時は、技を伝えたもの、そしてそれに連なるものが、これを正さなければならぬ、と言い渡した。


 そして最後に、アラブルこころをもつものがどれほど強かろうが、チハヤフルこころさえ忘れなければ、負けることはないだろう。恐れることはないと言い。この言葉を口伝として残せとカンデンに伝えた。

 

 そして最後に彼に一つの公題を託した。それは「無刀むとう太刀たち如何いかん?」という謎のような言葉だった。それは中央銀河標準語に翻訳すると、「光線剣なき光線剣は成立するか?」という問いであった。

 

 それから、カンデンはまだ、秘儀イチノタチを会得できないキンタのことについて、師に、口訣くけつ(口頭で技の秘訣を与えること。)を与えるべきかどうか問うた。それに対してボーアは、教えてやるがよいと答えた。

 

 ただし、口訣くけつを授けても、技を会得えとくできるかどうかは、本人の修行、次第だと言い、理屈を知っていることと、それが出来るということは、まるで違うことじゃ。と言った。ただ、師は最後に、キンタはやるじゃろう。やつは歩みは遅いが、武骨ぶこつがあると言った。

 

 師の言葉はカンデンにとって、我がことのように嬉しかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ