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「銀河騎士隆盛記 零」オッサン銀河騎士は太古の地球に不時着し、縄文文明期の古代剣法を習得し、その剣、五次元の域に達する。  作者: ジム・プリマス


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銀河騎士隆盛記 零 地の章(コッポ修行編)11~12 カンデン、開眼す


カンデン、開眼す


11

 カンデンは自然に出た、自分の技を思い浮かべながら、果てしなくかしの木のトーウの素振りを繰り返した。時には、かしのトーウをタチに持ち替えて、動きのおさらいをした。


 あきれるキンタをよそに、三度の食事もそこそこに、朝から日暮れまで、素振りを繰り返しているうちに、季節は完全に冬になっていた。

 

 カンデンはある夜、目が覚めると、ふっと何かを感じた。

 

借り住まいのヤシキ(竪穴式住居)から、外に出てみると、薄く積もった雪のせいで、不思議な青い光が満ちており、見上げた夜空には、アスラの青白い衛星が輝き、銀河の星々がまたたいていた。 

 

 しばらくの間、カンデンはアスラの衛星の、神秘的な美しい青い光に照らさたまま、立ちつくしていた。

 

 息を吸い込み、白い息を吐く、カンデンはまぶたを閉じた。その刹那せつな、カンデンの瞼の裏には、ボーアのトーウの動きがはっきりと見え、それに対する自分のトーウの動きもはっきり見えた。


 その時、カンデンはひらめいた。開眼かいがんだ。カンデンはイチノタチの極意ごくいつかんだのだ。


 まぶたを開いたカンデンは、冬の夜の四十万しじまを破り、雄たけびを上げた。カンデンの身に、果てして天啓は降りてきた。 


12

 それから何日か過ぎた日の午後、カンデン一行の住まう、古いヤシキ(竪穴式住居9を訪れたボーアは、カンデンに立ち会いを命じた。


 ボーアと立ち会うことになった時、師の前に対峙たいじしたカンデンの顔は明るかった。


 カンデンとの間合いを、少しずつ詰めて、ボーアが仕掛けたとき、師の動きに合わせて自然に身体が動き、カンデンの振り下ろしたトーウは、師のトーウをはじき、まっすぐに師の頭をポンと打った。ボーアは会心の笑みを浮かべて言った。


「出来たなカンデン。ついに秘儀イチノタチを会得したな。見事じゃ。」


 傍らで、ふたりの立ち会いを前にしていたキンタはポカンと口をあけていた。


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