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「銀河騎士隆盛記 零」オッサン銀河騎士は太古の地球に不時着し、縄文文明期の古代剣法を習得し、その剣、五次元の域に達する。  作者: ジム・プリマス


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銀河騎士隆盛記 零 地の章(PE57QとYWC2編)68~69 子供たちと竹とんぼ


子供たちと竹とんぼ


68

 カンデンが空飛ぶおもちゃを仕上げてから三日後の朝、朝餉あさげを済ませて、片付けをしていると、外から「カンデンおじちゃん。キンタ兄ちゃん。いる。」と子供たちの声が聞こえた。


 カンデンとキンタが木剣と瓢箪ひょうたんの水筒を携えて、外に出てみると、雲一つない程の、冬の快晴で、北風も穏やかな天気だった。外にはワランを先頭にして、毛皮のチャンチャンコを着て、冬の毛皮の沓をはいた子供たちが、ヤシキの周りに七、八人、集まっていた。

 その中には小さい女の子も三人くらい混じっていた。 

 

 子供たちは一斉に「カンデンおじちゃん、空飛ぶおもちゃ見せて。」といったのを聞いたカンデンは、ヤシキの戸口の側のかやに差しておいた、空飛ぶプロペラを手に外に出ると子供たちはワーっと歓声をあげた。


 子供たちの注目を受けながら、勢いよく左手と右手をすり合わせて、カンデンが空飛ぶプロペラを飛ばすと、プロペラは2メルトくらいの高さまで飛んで、3メルトくらいの楕円軌道を描いてカンデンの手元に戻ってきた。


 カンデンがそのプロペラを捕まえると、子供たちは口々に、凄いとか、かっこいいとか、興奮して声ををあげた。


69

 カンデンは手の中の竹のプロペラを、子供たちのリーダーに見えるワランに手渡してカネノカタに翻訳してもらって「みんなで順番に遊ぶんだよ、それから火のない広い場所で飛ばすこと、いいね。これはみんなにあげるから。」カネノカタにそう伝えてもらったらワランはコクンと頷いた。


 子供たちはしばらくの間、ワランを取り囲んで竹のプロペラを手に取ったり、触ったり色々と見分していたが、ワランがみんなに何か告げると、子供たちは、みんなで声をそろえて「カンデンおじちゃんありがとう。」と言った。


 カンデンがその声に対して右手をあげて答えると、子供たちは連れだってオオヤシキの方向へ戻っていった。


 これは余談だが、子供たちが竹で作った空飛ぶプロペラの話を誰から聞いたのかというと、どうやらカネノカタが、オオヤシキで冬の間、暇を持て余した子供たちの前で、自分が見聞した色々な話(いわゆる、おはなし。)をした時に、カンデンが空を飛ぶおもちゃの話をしていたのを、伝えたのがきっかけだったらしい。


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