銀河騎士隆盛記 零 地の章(PE57QとYWC2編)64~65 元老院とジンウ長老会
元老院とジンウ長老会
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二人の会話を聞きながらPE57Qはバサラバートの元老院とジンウ長老会のことについて自由思考していた。
元老院と長老会は、カンデンさま一行が連絡を絶って半年以上過ぎた今、百年以上、活動、出来る(PE57QとYWC2の動力には反水素と水素の対消滅のエネルギーの、伝播の速度を、時間停滞技術で低速化させる、対消滅反応電池が埋め込まれており、PE57QとYWC2は、百年以上の期間、補給なしでフル稼働が可能。)
自分とYWC2のことは良いとしても、二人の消息を探し、安否を確認するために、元老院やジンウ長老会が、別の銀河河騎士を派遣するか、銀河連邦軍の機動部隊を動かす可能性があるか、そのことにについて考えた。
ジンウ長老会の老師たちなら、辺境で活動する騎士たちの、微細なジンウを感知することが出来、生死についてはかなりの可能性で知覚、出来ると、他の銀河騎士が話していることを聞いたことがあるので、まだ従者のキンタさまはともかく、一人前の銀河騎士であるカンデンさまのジンウ力なら大丈夫ではないかと結論した。
しかし、そうなると生死を知ることが出来ることが、かえって捜索の手を遠ざけることになるのではないかと、新たな疑問が浮かんだ。
傍らで果実酒を飲んでいた二人はいつのまにか横になって、寝ている。PE57Qは炉の中の薪が全部、熾火になっていることを確かめて、灰をかけてから、燭壺の火を消し、自由思考を止めて、熊の毛皮の寝床で横になって、スリープモードに移行した。
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秋も深まって、ミゾレが振り、ほどなくして雪が振り始めた。
ダイが言うところによるとサンマナの地にはあまり雪が積もらないということだ。PE57Qはツクリチィ(職人衆)に頼んで冬用の毛皮の沓を作ってもらった。
ある冬の朝、PE57Qが活動を開始してヤシキの外を見ると、吹雪だった。吹雪はあまり強くなかったが、その日はカンデンとキンタは稽古を休むことにした。
カンデンとキンタは、塩と、干したイノシシの干し肉と、干したシイタケというキノコと、たくさん干し栗を入れて、それを沸かして、定番の栗入りの塩味スープを作って朝餉にして食事を済ませた。
食事を終えたカンデンとキンタは炉を囲んで、暖をとりながら、其々が何かしているようだ。PE57Qがそちらを見てみると、キンタはYWC2が作った切り出しナイフを使って、朴の木の枝を削って何か作っているようだ。
カンデンの方を見てみるとカンデンは、竹の幹を割って平たくした竹の小片を、手に持って、自前のサイドロックのナイフで、熱心に削っている。




