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「銀河騎士隆盛記 零」オッサン銀河騎士は太古の地球に不時着し、縄文文明期の古代剣法を習得し、その剣、五次元の域に達する。  作者: ジム・プリマス


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銀河騎士隆盛記 零 地の章(PE57QとYWC2+コッポ弟子連+ボーア編)47~49 タチが欲しいコムロ


タチが欲しいコムロ


47

 戦士コムロは正式に族長ダイに、タチを一振り欲しいと申し立て、カネノカタに自分用のタチを作ってほしいとおうかがいを立てたうえで、アシナシ様にタチを作って欲しいと拝み、必要な砂鉄を集めた上で、アシナシサマに備えて、カズイのところにも挨拶あいさつに来た。


 アシナシ様はコムロの為にタチの精製にかかった。カズイは出来上がったタチをぎ、必要な装具を作り、コムロは一月後に、自分用のタチを手にすることになった。


 オオカミタナに奉っていたタチは、ボーア老師の進言によって、カンデンとキンタにたくされ、

カンデンが主に管理している。


 コムロもボーア老師に習ってタチの取り扱いに慣れるため、タチと寝食を共にしている。

 

48  

 コムロはタチを得て神憑かみがかりになった。

 

タチを手にしてから何日かたって、突然、コムロは上半身、裸になって気が狂ったようにタチを振るい始めた。コムロの目には金色のタチ(ヒイロイカネのタチ)を持って舞う白い服を着た武人の姿が観えていたと、彼はあとでボーア老師に語った。


 武人はタチをいろいろな型で構え、自由闊達じゆうかったつに舞った。コムロはそれに習ってそれを真似ようとしたが、実際のタチの重みと、タチを振るう勢いに、阻まれて、最初は思うように武人の動きを真似ることが出来なかった、


 しかしそれが二日、三日と続くとその動きに慣れて、武人の動きに合わせることができるようになり、その動きは力強い(アラブル)ものから、優美な(チハヤフル)ものへと変容していった。


 コムロは自分のヤシキのそばの林の中で、目が覚めてから午後の日が傾きかける時間までの間、神憑かみがかり、タチの舞を繰り広げ、その時間が過ぎるとヤシキに戻って、ヨナ(嫁)が用意した水と食事を口にして、夜はコンコンと眠った。


 そのようになったコムロを、ヨナ(嫁)が心配してボーア老師に相談した。


 コムロのヨナ(嫁)はカミチィ(祈祷師)なので、コムロが狂ったのではなく、夫の身に神が降りていることは分かったのだが、その神の審神者サニワをボーア老師にしてほしいと頼みにきたのである。


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 早朝からボーア老師はコムロが神憑かみがかっているという林に出向き、木の陰から、弟子であるコムロの姿を垣間見て、カミヨから伝わる刀神「タケミカヅチノミコト」が降りて来たに違いないと悟ったという。


 その直後、ボーア老師の足はカンデンとキンタの住む古いヤシキに向かった。


 その時カンデンとキンタは朝餉あさげの用意をしていたのだが、朝早くから訪ねてきたボーア老師の只ならぬ雰囲気を察して、ボーア老師に請われるまま、神憑かみがかっているコムロの、タチの舞を木の陰から目にすることになった。

 

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