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「銀河騎士隆盛記 零」オッサン銀河騎士は太古の地球に不時着し、縄文文明期の古代剣法を習得し、その剣、五次元の域に達する。  作者: ジム・プリマス


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銀河騎士隆盛記 零 地の章(PE57QとYWC2+カズイ編)43~44 柄は朴の木がよい


柄は朴の木がよい


43

 YWC2が設計した鋼鉄製のつかとタチは、鋼鉄製のデーパーピンで結合するようになっていて、強力にタチを保持するようになっていた。カズイは鋼鉄製のつかの両側に取りつけるグリップを最初に作ることにした。


 朴の木を切り出しナイフで平たく削って、しゅを溶いて、つかに塗ってネジ穴の跡をを付けて、グリップの裏側からドリルで穴をあけ、表側からリーマを使って丸溝を切って、ねじ止め出来るようにして、丸く削ったグリップの表面に、チェッカリング刀で三角溝を交互に入れて、全面、滑り止めとした。


 チェッカリングを施したグリップと、つばを付けて一応、タチを完成させたが、これをボーア老師に試してもらったところ、ボーア老師の評価はことのほか悪かった。


 グリップが滑らないことは良いのだが、つかが硬すぎると言うのだ。ボーア老師はタチの試し切りの為に竹の幹を使ったのだが、竹を切った時にタチの刀身が折れそうになるくらい衝撃を受けたと言うのだ。


 このためにカズイとボーア老師は、カネノカタとアシナシ様と一緒に話し合いをすることになった。ボーア老師はタチのつかほうの木を使った方が良いと言い、目釘めくぎも鋼鉄製ではなく、伝承では竹製の方が良いということなのでので、カズイはタチのつかを作り直すことにして、

アシナシ様に頼んで目釘の穴が平行穴になるように、穴を広げて貰った。


 そしてタチのつかほうの木で作り直すことになった。


44

 カズイは大忙しだった。アシナシ様は二本目のタチを完成したので、カズイの手元には二本のタチと作りかけのつかさやがあり、昼間はオオヤシキの外でアシナシ様が作ったタチを磨き、夜はオオヤシキの中でテーブルを広げて、テーブルライトの灯火のもとでさやつかの細工をするという毎日が続いていた。


 二本分、必要なさやは外観は完成していたが、刷毛はけうるしを塗って乾いたら、もう一度、重ね塗りをしての繰り返しを続けていたし、つかも二本分、削って張り合わせて、リョウシチィから分けて貰ったエイの皮をハサミで切って、ボンドというニカワで張り付けたりと、やることは沢山あった。


 アシナシ様はハバキという、さやの内側にタチの刀身が当たらないようにするための金具を作るために、銅という鉄よりやわらかいカネの部品を渡してくれた。これの細工に一番、手間がかかった。


 ハバキとうるしを塗ったさやとのハメ合いを調整するのが一番、難しかった。硬すぎるとさやからタチが抜けなくなるし、丁度良いところに調整するためにヤスリで微調整を繰り返した。

 ボーア老師から何度もダメ出しを受けることになったが、最後にはボーア老師を満足させることが出来て、カズイは喜んだ。


 そして三月の間に、カズイとアシナシ様の手によって、二本のタチと装具は見事に完成した。 

 

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