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「銀河騎士隆盛記 零」オッサン銀河騎士は太古の地球に不時着し、縄文文明期の古代剣法を習得し、その剣、五次元の域に達する。  作者: ジム・プリマス


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銀河騎士隆盛記 零 地の章(PE57QとYWC2+カズイ編)39~40 カズイ、タチを研ぐ


カズイ、タチを研ぐ


39

 タチが完成したのは三日目の昼だった。カズイは族長のダイに頼み込んで、ツクリチィとしてタチを最初に手にすることになった。


 それは先が三角形で、反りがあって、中央が膨らんでいる、くすんだ黒い板だった。刃の根元までの長さが半ヒロくらいの長さで、根元が四角くて、それが先細りになっていて、中央より根本寄りに丸い穴が空いていた。


 それを磨かなくてはならないことは、カネノカタからの説明で聞いていたので、カズイは、オオヤシキの外で、大きな平椀に水を張って、マグー(勾玉まがたま)を作るときに使う滑石かっせきの粉を水で溶いて、麻布に少しつけて磨き始めた。磨いては杓子しゃくしでタチに水をかけ、それを繰り返した。


 そうやって磨き続けるとタチは銀色の地肌を見せ始めた。


 タチはよく見ると、よく光る部位と、いぶし銀のくすんだ部位が、層になって表面が縞状になっている。刃先はいぶし銀のくすんだ部分が幅広の縞になっていた。それを慎重に磨いてゆく。


 半日かけてタチを磨いてたカズイは、タチをオオカミタナに奉って置いておいた。磨いた後、よく麻布で水気をふき取っておいたのだが、一晩たつと細かい赤いさびが浮いていた。


40

 カズイは次の日もタチを磨き続けた。一日の終わりに、カズイはタチを磨き終わってから後、植物の油を薄く塗って、オオカミタナに奉ることにしてみた。するとさびは浮かなくなった。


 カズイは納得するまでタチを磨き続けた。結局、一週間かけて、刃面に顔が映るくらいまで磨いたところで、カズイは納得してオオカミタナに奉ったタチを、アシナシ様に見てもらうことにした。


 カズイはカネノカタにタチを磨き終わったことを伝えると、カネノカタとアシナシ様が連れだってタチを見にオオヤシキに来た。


 カズイが見守っていると、オオカミタナに奉っているタチを見たアシナシ様が「ギー・プク・ギュルル・ピー。」と音を発して、いきなりタチを外部マニュプレーターで抱えた。


 カズイはカネノカタに「アシナシ様はなんて言っているのですか?」と聞くと「タチの刃先が曲面になっているので切れないと言っています。」と答えた。


 カネノカタが言い終わるより先に、アシナシ様はタチを左右の腕で抱えて、胸に内臓している四本のマニュプレーターのうちの二本のうちの一本を伸ばして、刃先に青い光を当てて、残りの一本がミストを出しながら、それを追っかけて、冷やして、それでタチの刃の両側をレーザーを使って、十五分ほどでぎ直してしまった。


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