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「銀河騎士隆盛記 零」オッサン銀河騎士は太古の地球に不時着し、縄文文明期の古代剣法を習得し、その剣、五次元の域に達する。  作者: ジム・プリマス


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銀河騎士隆盛記 零 地の章(PE57QとYWC2+カズイ編)37~38 職人衆のカズイ


職人衆のカズイ


37

 ここで語り部をツクリチィ(色々な細工をして道具を作る衆)のカズイに変える。


 カズイはアシナシ様がタチを複製するという話を族長のダイから聞いて、興味津々だった。1000年以上前のタチを、河原の砂から作るという話を伝え聞いて、カズイは純粋にどうやってタチを作るのかを知りたいと思った。


 カネノカタにアシナシ様がタチを作るところを是非ぜひ)、見てみたいと言ったところ、カネノカタは「ご自由に見学して下さい。」と言ってくれたので、タテグチィ達が精製小屋を建て終わった時に、アシナシ様がタチを作るところを見に行った。


 アシナシ様は精製小屋の真ん中に浮いていて、アシナシ様の腹の当たりの奥に、ちらちらと、赤い光が見えた。


 アシナシ様の腹からは盛んに青い煙が上がっていて、先のとがった黒い薄い板が、ニョッキリとアシナシ様の腹から生えていて、その板をアシナシ様は三本指の右手で支えている。


 カズイがじっと見ているとその薄い黒い板は、少しずつ伸びている様だった。

 

38

 カズイがアシナシ様がタチを作るところを見ていると、カネノカタが精製小屋に来て、砂鉄が入った籠から柄杓ひしゃくで砂鉄をすくい、アシナシ様の胸の下の口が斜めに開いて、カネノカタはそこに砂鉄を入れている。


 次に、カネノカタは清水の入った水壺の木の蓋を取って、かたわらに置いて、水を別の柄杓ひしゃくすくうとアシナシ様の胸の下の別の口が斜めに開いて、カネノカタはそこに水を注いだ。


 「ピー・キュー・ギギギ」とアシナシ様から音を発するのを聞いて、カネノカタは「水が冷たいのは、水壺が素焼きの壺だから、しょうがないよ。」と答えている。


 タチを作るのと水がなんの関係があるのか分からないカズイは、カネノカタにそのことを聞いてみたいと思っているのだが、それは少しはばかれた。するとカズイの意を察したのかカネノカタが「カズイさんどうかしましたか?」と聞いてくれたのでカズイがおずおずと「タチを作るのに、どうして水がいるのでしょう。」と聞くとカネノカタは簡単に説明してくれた。


「熱で溶かした砂鉄を急に冷やす為に水が必要です。すると鉄はは硬くなります。タチの刃は硬い方がよく切れます。でも硬い鉄はすぐに折れます。そこでやわらかい鉄と硬い鉄を重ね合わせてくっつけてタチを作るのですが、水が冷たすぎると鉄が硬くなりすぎるのでアシナシ様が、水が冷たすぎると私に文句を言っているのです。」


 カズイは愚痴ぐちのようにいうカネノカタの口調が面白いと思った。


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