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「銀河騎士隆盛記 零」オッサン銀河騎士は太古の地球に不時着し、縄文文明期の古代剣法を習得し、その剣、五次元の域に達する。  作者: ジム・プリマス


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銀河騎士隆盛記 零 地の章(PE57QとYWC2編)25~26 老師の面差し


老師の面差し


25

 PE57Qはカンデン一行のヤシキに戻ってから、ボーア老師の第一印象についてカンデンに尋ねてみることにしてみた。PE57Qは何故そんなことを疑問に思ったのか自分でも理解できなかった。量子人工頭脳の揺らぎ故ということなのかも知れない。


「カンデン様、ボーア老師のことを、どのようなお方と、見ましたか?」と問うとカンデンは、一瞬、遠くを見るような目をした。そして答えた。


「まるで子供のような無邪気な瞳をした御仁ごじんだな。ぶっきらぼうだが、そこには悪意も底意もない。私は孤児なので、父も母も知らないが、なんだか懐かしい感じがした。自分に親というものがあるとするなら、ああいう面差おもざしをしているのではないかと思った。」


 そうして、カンデンはボーア老師に授けられた黒樫くろがしのトーウを両手でうやうやしくかかげると、埃をかぶっているオオカミタナの切り株の上を、手で拭って、そこにトーウをまつった。それを見たキンタも師を見習って、自分のかしのトーウをオオカミタナにまつった。


 カンデンは頭をかきながら「煙草を吸っていいかな?」と言い出した。キンタは一服だけならいいですよと答え、PE57Qは人生の機微に感極まった故のことと自由思考して、カンデンをとがめることはしなかった。


26

 カンデンはツクリチィ(手作業をしてものを作る衆)が作った四角の桑折こおりから、煙草の包みと、パイプを取り出して、細長いパイプ用ライターで、パイプの煙草に火を付けて、は久しぶりの煙草を楽しんでいるようだった。


 キンタはキンタで、大事に取っておいたファクトリー(銀河連邦公社)製の缶入りのコーヒーの、スクリュウーキャップを外してコーヒーを味わっている、二人ともボーア―老師に弟子入りするにあたって、緊張していたのだろう。煙草の匂いがヤシキの中に満ちた。いつものPE57Qなら皮肉の一つも言うところだが、二人を、そっとしておくことにした。


 YWC2はタチについての関心がマックスに達したようで「タチツクル、タチツクル。」を繰り返している。


 パイプをくわえたカンデンが「アシナシ様はなにを騒いでいるのだ。」というのでPE57Qは「タチの複製品を作るつもりらしいです。」と答えると「なんでそういうことを思いつくのか、アシナシ様は不思議だな。」と言ったが、自分もカンデン様と同感だとPE57Qはまた、自由思考した。



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