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「銀河騎士隆盛記 零」オッサン銀河騎士は太古の地球に不時着し、縄文文明期の古代剣法を習得し、その剣、五次元の域に達する。  作者: ジム・プリマス


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銀河騎士隆盛記 零 地の章(PE57QとYWC2編)19~20 不思議なミチオシエ


不思議なミチオシエ


19

 夜の間、YWC2は自前の金属原料を使って立体複製機で二枚の磁石のプレートを作っていた。


 完成した磁石のプレートには、革ひもを通すための穴が開けてありYWC2としてはこれをウミチィとヤマチィの衆に渡して、山の幸と、海の幸の採集のついでに、鉄が含まれたものを探してほしいということ事だった。


 そういうことだったのでPE57Qは、コムロに声をかけて、その旨を伝えるとコムロはウミチィの青年ドルトと、ヤマチィの娘マシリを紹介してくれた。


 二人に磁石を渡して、採集の時に磁石にくっつくものがあれば、集めてもってきて欲しいと言うと二人は、快く承諾してくれた。


 何のためにそんなことをするのかとマシリが聞くので、PE57Qが相棒への皮肉を込めて、わざと慇懃いんぎんな口調で「アシナシ様がその貢物ささげものを供えて欲しいと言っているのです。」というと二人は「ああ、お供えか。」とそろえて言い、妙に納得していたのがPE57Qには不思議だった。


20

 そうこうしているうちに、カンデンとキンタの生活のルーティンも整ってきて、色々な事がひと段落したので、カンデンとキンタはコムロに頼んで、ボーア老師に弟子入りの挨拶あいさつにゆくことになった。


 ボーア老師のヤシキは、カンデンとキンタが仮住まいしているヤシキから10分ほど歩いた処にある。

 コムロを先頭にカンデンとキンタの二人とYWC2とPE57Qの二機の一行が続いて、春の花々をきわけて、ボーアのヤシキに向かう。


 彼らの一行の足元の小道に虹色に輝く甲虫ハンミョウが三匹ほど群がって来て、一メルトくらいフワーっと飛んで、一行が追いつくとまた、先だってフワーっと飛んで、まるでカンデンたちに、ボーア師のヤシキを知らせているようにするので、不思議に思ったカンデンが、先頭を歩いているコムロにPE57Qを介して、このムシはなんという虫ですかと聞くと、コムロは「ミチオシエです。ボーア師のヤシキを案内しているつもりなんでしょう。」と答えた。


 そうして歩いているうちに開けた草原の真ん中にボーアのヤシキが見えた。

 先頭を歩いていたコムロは、カンデン一行を手で制して、「先生。コムロです。カンデン殿一行をお連れしました。」とヤシキの外から声をかけると、はっきりした声で「入っていただけ。」とボーアが答えたのが、カンデンの耳にも届いたようだった。

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