銀河騎士隆盛記 零 地の章(PE57QとYWC2編)11~12 オズカの整復手術
オズカの整復手術
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オズカの整復手術当日は、大忙しだった。PE57Qはカンデンとキンタにも手術の手伝いを頼んで、二人は朝から、オオヤシキの中に医療テントの設営をした。
二人は気密テントのにオゾン発生器をつないで、高濃度のオゾンガスでテントの中と、テントの中で浮いているYWC2の本体を殺菌し、換気した後、オズカの全身を生理食塩水で、噴霧器を使っで、洗浄し
て、医療テントに寝かせた。
PE57Qはオズカにガスマスクをつけて、横になったオズカにガス麻酔を施し、オズカを眠らせた後、テントを閉じ、解放骨折した患部に、YWC2が外部マルチ・マニピュレータを伸ばして、薬剤容器から直接、消毒液をぶっかけて、オズカのYWC2による手術が始まった。
手術の準備を始める前にPE57Qは、手術を見たいと集まったサンマナの人々に、オズカの両親以外は、医療テントに近づき過ぎないように、注意をしていたので、サンマナの人々はテントを遠巻きにして見物していた。
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YWC2は、胸部に収納されている四本のマニピュレータをむき出しにして、レーザーメでオズカの患部を縦方向に大きく切開した。
傷口を大きくクリップ鉗子で広げて、神経組織やけんを避けながら、ばらばらになり、筋肉に癒着している骨の破片を一つひとつ剥離して、骨の間に軟膏状のセラミック粉末をマニピュレータで塗布し、そこにレーザーを当てて焼結してゆく。
四本のマニピュレータは、蜘蛛の足のように有機的に連携して微細な工程をこなしていた。
PE57Qは四年程前、カンデンに銀河騎士団から、ブルーノーズ号が割り当てられた時に、船付の修理用ロボットであった、YWC2と出会った後、色々と銀河周辺を航海したが、YWC2が人間の手術をするのを初めて見た。PE57Qは見事なものだと、また、自由思考した。
手術はアスラ時間で二時間半くらいで、ばらばらになった骨を完全に整復し、縦切開した患部を縫い合わせて成功で終わった。




