銀河騎士隆盛記 零 地の章(PE57QとYWC2編)7~8 オズカの骨折
オズカの骨折
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カンデンがコムロを呼び止めてからは、慌ただしかった。解放骨折を負ったのは、カリチィの若者オズカで、彼は、二日前から、折った足首が腫れて熱を出して、寝込んでいた。
それは族長のダイ、コムロ、ほかのサンマナの人々にとって一番、気がかりなことであったため、PE57Qが、彼を治したいと伝えると、PE57Qの周りに、族長のダイを始め、彼の両親や親族が集まってきて、ちょっとした騒ぎになった。
PE57QはYWC2に電子語で「とにかくどうすれば良い?」と聞くと「炎症ヲ抑エルタメ総合抗生物質ノ注射ガ必要。炎症が収マリシダイ手術ガ必要。」というのでそれを言語翻訳した。
「熱を下げるために、まず、薬を打つ道具で、薬を打ちます。熱が下がったら足首を切り開いて、骨をニカワ(膠、動物由来のノリ)でくっつけます。そしてその後で、切り開いたところを糸で縫います。」
PE57Qがそういうと、一同はざわついだが、族長のダイが代表して「それをカネノカタ、あなたがしてくださるのですか?」と聞くのでPE57Qは傍らのYWC2を指さして「私とYWC2で二人でやります。」というと一同がまたざわついた。
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「カネノカタとアシナシ様(YWC2のことらしい。)が治してくださるのですか?」とダイが聞くので、PE57Qは皆を安心させた方が良いと自由思考して「はい、私たち二人でやります。きっと治して見せます。」と強調すると、一同はオーと声をあげ、アシナシ様が、アシナシ様がなー、とYW2Cのことを、皆が口々に口にした。
どうやらみんな、YWC2のことを神様のように思っているようだなと、PE57Qは自由思考した。
PE57Qは医療パックの中から、浸透圧式注射器を取り出し、総合抗生物質の薬液カプセルをセットして「これから薬を打ちます。」と言って、YWC2と一緒にオズカが臥せっている、オオヤシキの端まで、歩いてゆくと、集まっていた一同もみんなついてきた。
PE57Qはオズカの枕元に、両ひざを折って座り、彼の首の頸動脈の位置を手で確認して、浸透圧注射器で抗生物質を注射した。
その様子を一同は、遠まきにして見守っていた。




