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「銀河騎士隆盛記 零」オッサン銀河騎士は太古の地球に不時着し、縄文文明期の古代剣法を習得し、その剣、五次元の域に達する。  作者: ジム・プリマス


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銀河騎士隆盛記 零 地の章(PE57QとYWC2編)5~6 カンデンの悪癖


カンデンの悪癖


5 

 三人をほったらかしにしてYWC2は1メルトの高さくらいを滑空して、オオヤシキのあちこちを飛び回っている。PE57Qは気まぐれな奴だなと自由思考した。


 YWC2の脚部には固定反重力デバイスが二つ装着されており、常時、浮いた状態で普段は静止してるのだが、何か興味があることがあって、なにかの調査をしているのだろうと、PE57Qはまた自由思考した。


 三人は船から持ってきた医療バックパックの中身を整理していた、手術用の簡易気密テントとか浸透圧式注射器とか、複合抗生物質とか消毒液とか、最低限のメスとか鉗子が入った手術用キットとか、テフロン手袋とか、オゾン発生器とか、各種の薬品類だとかが入っているのを確認すると、その中に、超骨董品のオイルライターと、オイル缶と、火打ち石のセットと真空パックされた、乾燥たばこの葉の袋が二つと、木製のパイプが入ったアルミホイルの包みが入っているのが見つかった。


 PE57Qは「カンデン様。これは何ですか?」ときくとカンデンにしては珍しく、うろたえていた。そうだ、カンデンの唯一の悪癖、彼は煙草をたしなむのだ。これはカンデンが船にもちこんで隠していたもののようだ。頭を搔きながら、カンデンの目は泳いでいた。


 カンデンがキンタとPE57Qににらまれているところに、YWC2が戻ってきた。


 丁度良いとばかりに、何か報告があるのではないかとカンデンが言うと、YWC2は電子言語を発生し始めた。


「整復手術必要者、一名。歯科治療必要者五名、炎症治療必要者七名、炎症治療薬製造必要、生理食塩水製造必要。」なんて言っている?とカンデンが聞くので、PE57Qは言語翻訳した。


「足首を、解放骨折している人が一人、歯の悪い人が五人、細菌に感染して炎症を起こしている人が七人、その治療のために、手持ちの原料を使って、抗生物質の生成をしたいというのが一つ、その他には生理食塩水を生成する為に、大きな土器、一つと、料理に使っていたあら塩と、水が大量に必要だと言っています。」


 PE57Qが、そう答えるとカンデンは少し考えてから「それは族長のダイ氏と相談しなくてはならないな、あ、あそこにコムロ殿がいる、カネノカタよコムロ殿にこちらに来てもらおう。」といいコムロの方をみて、立ち上がって手を振った。


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