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「銀河騎士隆盛記 零」オッサン銀河騎士は太古の地球に不時着し、縄文文明期の古代剣法を習得し、その剣、五次元の域に達する。  作者: ジム・プリマス


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銀河騎士隆盛記 零 天の章 57~58 監査部のケチ 


監査部のケチ


57

 カンデンの周りではスピリチュアル面では、驚くような奇跡が度たび、起こっていたが、世俗的な意味で言えば、修行にあけくれる平穏な日々がすぎていた。


 好事魔多こうじまおおしというが、厄介やっかいごとのきざしが起ころうとしていた。


 最初は、ブルーノーズ号の兵装関係の費用が大きかったことに、元老院の財務部の監査部が正式にケチをつけてきたことで始まった。


 銀河辺境の次元断層の調査の結果なので、請求は、問題なく通過するはずというカンデンの思惑おもわくは見事に外れた。監査部の言い分は、費用の全額は出せないということだった。 


 その不足の半額は、身銭みぜにを切れとの主張だが、その額はカンデン一門がみんなでまかなうとしても、一桁、額が大きかった。


 カンデンはハリスマから、その知らせを聞いて、一人、頭を悩ませていたが、どういう訳か、突然、元老院の監査部が前言を撤回して、監査は問題、無く通ったのだった。


 カンデンは、正直、助かったとも思ったのだが、この出来事の裏にあるものを考えると素直に喜ぶ気にはなれなかった。


58

 この出来事の陰には、ジンウ長老会のカイゼル老師が関わっていた。


 カイゼル老師はこの一件で、カンデンに意趣返いしゅがえしをしてやれというような、安易な気持ちで始めたことだったのだが、そんな事は言っていられないことが起こったのだった。


 それは、カンデンたちの身の回りで起こったスピリチュアルな出来事に関係があった。 

 ズウカイル老師の配下のベルセラが、カンデン一門に加わってから、三人の発するジンウ力が急激に増大したことを、ジンウ長老会の長老の何人かが知覚したことが、ことの始めだった。これは長老会としても無視できない事態だった。


 ジンウ長老会は長年の官僚的かんりょうてき慣行かんこうによって、組織として劣化れっかしている部分も多分にあったのは事実だが、完全に組織としての機能を失ってしまっている訳ではなかった。


 長老の中には、ジンウ力に鋭敏えいびんで、銀河騎士の矜持きょうじたもっている老師たちも存在するのだ。むしろそういう少数の心ある者たちによって、その名声を保ってきた面も多分にあった。ジンウ長老会としても、そういう者たちの意見を無視することは出来なかったという訳だ。


 このカンデン一門のジンウ力の増大という事態をうけ、ジンウ長老会では極秘の会議が開催されることになっていた。カイゼル老師も、つまらない意趣返いしゅがえしのための小細工など、している場合では無くなったということだ。 


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