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第二部 終章 ことの終わり

 そして数日後。

「花……こんなんでいいかなぁ」

 ポツリとこぼした祥の手にあるのは、ピンクを主として作られた、小さいながらも中々に可憐な花束。きれいにラッピングされて、本当に愛らしいのに、花束をまじまじと見つめながら、あまりに心配そうに祥はそういうものだから……。

「ああ、見事なアレンジメントだと思うぞ。花の種類も色もバランスが取れているし……お前にしてはいい趣味だ」

 その隣に並んで歩いていた修子、気を使ってそんな言葉をかけてゆく。だが……。

「……趣味がいいのは、僕じゃなくって店員さんなんだけどね……」

 肩をすくめてそういう祥。

 それに、何ともいえない間が一瞬流れ……。

「……全部お任せか?」

「そう。値段だけ言って」

 どうやら、的外れな言葉を言ってしまったらしい。しまった、といった表情を修子はすると、それにしきりなおすよう、思わずコホンと咳払いをし、

「お見舞いというのは、気持ちが大事だ。特におまえからのお見舞いならば、彼女も大喜びだろう」

 花の色や種類くらい、自分で選べよ! そう言いたくなる気持ちをぐっと抑えながら、修子はそう誤魔化してゆく。いや、決して誤魔化しではなく、本当にそう思っているのだが……。

 だがそれに祥は、「うーん」とうなった後、まだ何か気がかりがあるよう、複雑な表情をしてゆき……。

「俺……そう思ってもらえる資格、あるのかなぁ」

 その言葉を聞いた修子、しばしの時をあけて、何て言おうか少し口ごもった後、ポツリ、

「罪悪感、か?」

「かなり……ね。今の俺があるのは彼女のおかげなのに、彼女の気持ちに答えてあげられない。当時を思い出すことすら出来ないし……」

「歴史は繰り返す……か?」

 それに祥は深くため息をついて、

「俺、前世もこんな嫌な奴だったのかなぁ。なんか、そう思うと、俺……」

「いや……だが、気持ちを偽ることは……ないと思うぞ。あれは別におまえの気を引こうとしてやったことじゃ、無いんだから。この現状を何とかせねばという気持ちからの、純粋な好意、だ」

 すると、それに祥はむすっとした表情で修子を見遣り、

「だからこそ余計気が引けるんじゃないか」

 分かってないなというような口調で、そう言葉を返す。

 だが、それは確かにそのとおりの言葉。なので修子はうむ、まぁ、確かに……などともごもご言うと、

「でもまあ、助かってよかった。これは心の底から思っているぞ。歴史は、繰り返さないことも、ある……だな」

 またも誤魔化すよう、そう言ってくる修子。だが、それもやっぱり確かにその通りのことで、

「ああ、ほんとだな。あの時はもう駄目なんじゃないかと思ったけど……」

「意外と傷は浅かった。ナイフの切れ味が悪かったのか、彼女の力が弱かったのか……まあ、どちらにせよ、命拾いだ」

 コクリとうなずく祥。そして、

「だけど不思議なのは……」

 そこまで言って、「おい」と、祥は修子に声をかけられる。するとそれに祥は、

「ん?」

「面会者名簿だぞ。記入、記入」

 会話を交わしている内、既に病院内に入っていた二人、病棟の入り口、ナースステーションの受付の所にそれを見つけて、修子がそう言う。するとその言葉に祥は、

「ああ、そうか」

 と言うと、ボールペンを手にそれに記入し、次に修子にも渡してゆき……。その間、祥はそこにいた看護師の一人に、彩花の病室を聞いてゆくと、

「この階の二〇六号室ですよ」

 にこやかに、そんな言葉が返ってくる。

 するとそれに二人はうなずくと、その二〇六号室とやらを目指して歩いてゆき……。そうしてたどり着いたその病室。確かにそこには、黛彩花というネームプレートが掛かっており……。

「ここだな」

「うん」

 一つ息を吐き、少し緊張しながら、コンコン、と扉をノックしてゆく祥。すると、

「はい、どうぞ」

 若い、女性の愛らしい声が、扉の向うから聞こえてくる。それは耳馴染みのある声で、どうやら元気そうなことに少しホッとして、二人は思わず顔を見合わせる。そして、がらりと引き戸になっている扉を開けると、

「よお!」

 と、祥が。

「見舞いに来たぞ」

 と、修子が。

 中は個室になっていて、入るとすぐ、まだ青白い顔をしてベッドに横になっている彩花の姿を見ることができた。

 それはほんとに、血の気の抜けたような青白さで、まだ見舞いに来るには早かったかと、一瞬二人の胸にそんな思いが過ぎるが……。だが、青白い顔ながらも、二人の姿を見た途端、彩花は嬉しそうな顔をしてきて、

「柚月君……神谷さん……」

 するとそれに、祥と修子も応えるよう、明るい表情をして、共に彩花の側へと近づいてゆくと、

「はい、これお見舞い」

 そう言って、手に持っていた花束を差し出す。

「わぁ、きれい。これ、ガーベラだね。私の好きな花だ」

 顔をほころばせてその花を手に取る彩花。それを見た修子は、やったな、とでも言いたげに、肘でコツンと祥を小突いてゆくと、

「えー。あの時は本当にありがとう。彩花ちゃんのあの行動がなかったら、俺、今どうなってたか分からないよ」

 どこか少し照れながら、今言える、精一杯の感謝の気持ちを祥は彩花に伝える。

 そう、それは心からの祥の気持ち、だったのだが……。

 それに彩花は違う違うと言いたげに、表情を曇らせて首を横に振っており、

「ううん。私、すごい臆病者なの。こいつと一緒に死んでやる! そう思ってたくせに……。死ぬのが怖くて、痛いのが怖くて、結局ナイフを手にしても、こんな程度の傷しか作れなかった……」

 顔をうつむける彩花。それは本当に申し訳ないといった表情で、思わず祥は、

「そんな……。こんな程度だなんて……。彩花ちゃんは十分やってくれたと思うよ。ほんと、すごい勇気だと……。もう、二度とやったら駄目だけどね」

 そんなことを思っていたのかと驚きの気持ちでそう言ってゆく。そして、

「でも……」

 続く祥のその言葉に、何? というような表情をする彩花。

「知っていたん……だよね? あのからくりを。結界の中で憑かれた者が死ねば、その悪霊も死ぬって。それとも知らないで、ただ偶然に……」

 それに、首を横に振る彩花。

「お兄ちゃんの、柚月君に関する資料に書いてあったんだ。あの合宿でのページだったかな? 悪霊、神谷修子によって封印される。要注意。結界内での憑かれた者の死も悪霊の消滅につながる、これにも注意せよ、って。それ、今まですっかり忘れてて、柚月君達に言うのも忘れてて、あの時不意に思い出したんだ」

 今まで不思議に思っていたこと。それがようやく明らかになって、また意外にも単純なからくりで、

「そう、なんだ……」

 思わず気が抜けたように脱力する祥。すると、

「でも、ほんと、色々ありがとうね。あれから学校に連絡してくれたりなんだりしてくれたんだってね。色々動いてくれたみたいで……」

 それに祥と修子は顔を見合わせ、

「そんなの、当然のことだよ。彩花殿が気にする必要は、ない。それより……これからの世話は……」

 修子が、どこか心配げな表情でそう彩花に尋ねる。すると、

「担任の先生が連絡してくれて……父方の伯母さんが時々見に来てくれることになったんだ。両親が事故でなくなった時にも、少しお世話になっていた人。だから……大丈夫」

 それに少しホッとする祥と修子。兄妹二人暮らしで二人ともこんな状態だからと、心配していたのだが……。そう、彼女の兄、黛海斗も……。

 それが気になって、

「それにしても……黛先生……」

 不意に暗い表情で祥はそう言葉を漏らす。そしてそれに、コクリと修子もうなずき……。重要な何かが、そこに含まれているとでも言いたげに。だが、それに彩花は、

「ううん、これで……良かったんだよ。これで、何もかもが終わった。そうでしょ」

 一瞬暗い表情を見せつつも、元気を装うよう、にっこりとした笑顔になりそんな言葉を言ってくる。だが……きっとこれはから元気、それを感じてか、祥の顔は相変わらず暗いもので……。

「でも……全ての記憶が無くなっちゃうなんて……。彩花ちゃんのことも覚えてないなんて……」

 そう、海斗は助かったが、その記憶、全てが無くなってしまっていたのだった。

 とりあえず、日常生活に関わる記憶に問題はないようだが、それ以外の、過去に関する出来事全てが。

 だが、それに彩花は気丈に微笑み、

「私とお兄ちゃんが兄妹なのは、お兄ちゃんがどうなっても変わらないこと。これから記憶を作ってゆけばいいんだよ。それより、他に後遺症が無かったことに感謝しないと」

 まだどこか浮かない顔をしている祥に、修子はポンと彼の肩に手を置き、

「そうだ、感傷に浸っている場合じゃないぞ。記憶は戻る可能性もある。お前はそっちの方を気にしないと。まぁ、例え記憶が戻ったとしても、手足になる悪霊がもういないから、大丈夫だとは思うが」

 するとそれに彩花はにっこり笑い、

「そう。柚月君にはそっちのほうが大事だよ。でも、もしそうなったとしても、私が防波堤になるから、心配しないで」

 それに複雑な表情をする祥。だが、思いなおしたように淡く微笑みをうかべると、

「ありがと。そうだな、これで……いいんだよな。全て……終わったんだな」

 どこか感慨深げにそういう。すると、

「そう、全部……って、ああ、そういえば、柚月君に憑いた悪霊はどうなったの? あと、お母さんの」

 そういえばそれを聞いていなかったと、彩花は思い出したようにそう言う。すると、それに修子は何かおかしなことでも聞いたように笑い出し、

「??」

 不思議がる彩花。そして、一方の祥はばつの悪い顔をしており……。

「いやね、あれから悪霊は払ったんだが……。あの時の祥といったら……」

 クツクツクツと笑いが耐えられないといった感じの修子。

 すると、それに祥は更にばつの悪い顔をしてゆき……。

「今まで一緒に苦楽を共にしてきたんだ、少し感傷的になるのも、仕方ないだろ!」

「???」

 ただただ、不思議顔の彩花。するとそれを見て修子は、

「柚月の奴、悪霊を追い出すって事は、他の普通の霊達との別れにもなるんだろって、今にも泣きそうな顔をして」

 へぇ、と、意外な顔をして、彩花は祥を見つめる。

 するとそれに祥は、ばらされたくないことがばらされた為か、彩花の視線の意味が気になってか、どこか居心地悪そうな表情をしており……。

「悪霊だけ祓うことは出来ないのか、だの、もう少しだけでもいいから一緒にいられないか、だの、だだをこねるこねる」

「で、どうしたの?」

 すると、ふ……ん、と修子は面白くなさそうな顔をすると、

「お前、彼らには私生活全てダダもれになってるんだぞ、風呂からトイレから何から何まで全部! ……って言ったら、ピタッとおさまったって訳さ。何か後ろめたいことがあるんだな、私生活に」

「そ……そう言う訳じゃ……ないさ。誰だって、そうだろ。流石に全部ダダもれは……」

 言い訳がましくそんなことを言ってくる祥。すると、またも笑いが堪えきれないよう、修子は、

「まあ、柚月に憑いていた悪霊は何とかなった。悪霊以外の霊も、御役御免ということで、一旦外に出てもらうことになった。でも、奴の体質だから、また霊が集まってくることになるんだろうが。食生活が一般家庭と同じようになれば、操ることの出来ない体に戻るだろうから、それも問題ないだろう」

「一般家庭と同じ食生活……じゃあ、お母さんも?」

「ああ。悪霊の操作でか、霊の存在を信じていなかったから苦労したがね。何とか説得して祓ってやったよ」

 そう言って修子はうんうんと納得したようにうなずいてゆく。そして、

「で……」

 と、言うと、

「柚月、あれから母親の方はどうだ? こっちは後遺症が気になってるんだが……」

 それに祥は、うーんと唸りながら、

「あまりに自然派すぎた自分に、戸惑っているようだよ。自分の好みってのが分からなくて、困ってるみたいだ。まあ、自然派の押し付けが無くなって、俺には都合いいっていったらいいんだけどね」

「なるほど……」

 その話を聞いて、深くうなずく修子。そして、

「でもまぁ、その程度で済んだなら軽症ってことかな。」

 酷い場合には、人格にもっと変貌があったりもする後遺症。だが、どうやらそれはないようで、

「良かった……」

 本当に全ては終わったのだと、修子の話に彩花もホッとしたような表情をする。

 そうして、話の区切れが一旦つくと、

「さて……」

 それを待っていたかのよう、少し間をおくような言葉が修子の口からこぼれ、

「じゃあ、後はお二人さんでどうぞ。お邪魔な私は花を花瓶に生けてくるよ」

 不意にそう言って、彩花から花束を受け取り、どうやら花瓶は無いようなので、大き目のコップを持って、修子はその場から出ていった。

 後に残されたのは祥と彩花。突然の二人きりに祥は困ってしまって、

「えー」

 と言ったまま頭をかいて言葉に詰まる。そうしてしばしの時の後、何とか出たのが、

「よかった。思っていた以上に元気で」

「うん……」

 そう言って、うつむく彩花。そして、

「でも……」

 と言って、少し暗い表情で彩花は顔を上げると、

「このこと、柚月君は重荷に思わないでね。私……恩に着せようとか、そういうの、ないから……」

 自分が祥に好意を持っている。それを彼が知っているだろうと思っての、言葉だった。それに思わず祥は言葉をなくし……。

「彩花ちゃん……」

 その健気さに、しんみりとした雰囲気となる病室。そしてそんな雰囲気の中、彩花は、

「私、思ったの。柚月君は……神谷さんといると、すごく自然体だなって」

 その言葉に、思わず考え込む祥。確かに、弱みを握られているせいもあるからか、彼女には地のままの自分をさらけ出してしまっている気もするが……。

「まぁ、色々と成り行きがあってね。この件で、どうにもこうにもそうなちゃったというか……」

 それに、フフフと笑う彩花。そして、

「そう、仲がいいんだよ、二人は。でも……私には気を使ってるなって。二人を見ていると、つくづくそう思っちゃう。だから……」

 そこで少し言葉を止める彩花。そうして思いっきり息を吸って、

「神谷さんには、柚月君がついていてあげて。とってもお似合いだと、思うの、私」

「う……ん。は?」

 その雰囲気に流され、思わずうなずきそうになって、慌てて祥は言葉を止める。そう、

 なんで、なんで、なんで神谷なんだ……。

 心の中でひたすらそう思って。

「柚月君、気がついてないみたいだけど……柚月君は……」

 すると、ノックもせずガラッと扉が開き、

「神谷修子、ただいま戻りました!」

 コップに入った花を手に、唐突に彼女がやってくる。

 それは、意外と早い、思わぬ帰還で……。全く、こんな時になんだよと思いながら祥は修子を振り返ると、

 柚月君は……神谷さんについていてあげて……。

 先程の、彩花の言葉が蘇り、頭に血が上ったような心持ちになる。そして、

「い、いきなりなんなんだよ! 入ってくるならノックぐらいしろよ!」

 すると、その祥の剣幕に修子はキョトンとして、

「もしかして……本気でお邪魔だったか?」

「そういう訳じゃないけど!」 

 いや、話題が話題だっただけに、そういう訳だったかと、祥は頭がごちゃごちゃになりながら悩んでいると、

「まあ、とにかく、花は生けたぞ」

 もう邪魔してしまったものは仕方が無いとでも言うように、開き直って修子はサイドテーブルの上にその花を置いてゆく。

 そう、それは本当に我関せずといった感じで、二人で話していた内容を聞いていたらどうだったろうと、それを考えると、思わずおかしいような気持ちに、彩花はなってしまい……。

 そうして、それからも三人はしばし会話を楽しむと、意識が戻ってからまだそんなに時が経ってないからと、気を使って、祥と修子は早々にお暇することにした。

 その彩花、最後までにこやかに、笑って手を振っており……。

 そう、まだ傷も痛むだろうに……。

 そうして、二人帰途の途中、

「本当に、全て終わったんだな。なんか、信じらんないけど……」

「ああ」

「だけど……大丈夫なんだろうか……」

 それに、何? となる修子。そして、

「黛先生の記憶、か?」

「それもあるし、彩花ちゃんと先生の関係とか、色々……」

「ふ、まだ悩んでいるのか。馬鹿だな。さっきも言ったとおり、大丈夫だって。霊が協力しなければ、もう今回のようなことは起こらないのだから。確かに、黛先生と彩花ちゃんの関係は、記憶が戻っても戻らなくても微妙なものになるかもしれないが……だが、分からない未来を気に病んでも、徒労なだけだぞ」

 それに、確かに……とうなずいてゆく祥。そして、

「こうなった元凶は、悪霊が向うについて動いていたからだもんな……」

 しみじみそう語ってゆく。そう、そこには、今まで自分に憑いていた霊に対しての恐怖とかそういったものは全くなく……。

「驚いたもんだ……」

 そんな彼を修子はまじまじと見つめながら、不意に、そう言ってくる。そして、

「お前のお化け恐怖症は、とうとう克復してしまったのか? 中々からかいがいがあったのになあ」

 残念残念、とでも言いたげな表情。

 だがそれに、祥はムッとしたような顔をして、

「それは、あの協力してくれた霊達限定だよ。悪霊なんてまた憑かれたら……。ああ、そうだ、体質は変わってないんだよな。また憑かれる可能性があるんだよな」

 そうして、どうしよう見えちゃったらとか、霊障とかそのうちまた起こるのかなとか、いや、憑かれたのがまた悪霊だったりしたら……とか、またもぐちぐち言い出すものだから……。

「ああー! もう、いい加減諦めろ! お前は霊感ゼロって何度も言ってあるだろうがっ! 心霊写真ぐらいで以外、見えることは無い! 霊障だって、ラップ音が聞こえれば、家の軋みと思えばいい! 電気が付いたり消えたりすれば、接触が悪いと思えばいい! 悪霊だって、操れないお前の体質なら手も足もでん、そんなに気に病む必要はない!」 

 あああ、やっぱりこれからもその可能性があるんだと、落ち込んでゆく祥。確かに、大きな危機は去った。だが、これからもまた似たような状況になる可能性はある訳で……。

 フフフ、と傍らに、不敵な笑みを浮かべる修子がいる。そうして修子は、

「まだまだ、これからもからかいがいがありそうだな」

 それに祥はゾッとなりながら、

 彩花ちゃん、俺は絶対、絶対に彼女についてあげる必要はないと思います! どちらかと言うと、彼女が俺にくっついてくる? いや……これからの為には、ついてきてもらわないと困る?? え、え?

 頭が混乱して、訳が分からなくなる祥。そして、

 とにかく、絶対、絶対、お似合いではありません!

                                             了

 ようやく完結しました。つたない文章でしたが、それにもめげず、ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございました!


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