表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/42

第二部 第二十六章 日記 その三(未記入)

 ぷかぷかと波間に漂うような感覚。

 温かな液体に包まれて、私は一人心地よい別世界でその感覚に浸っていた。

 そう、それはまるで胎児にでもなったような気分。もしかしたら、羊水の中とは、こんな感じなのかもしれないなどと、私は思ったりなんかする。

 ぷかぷか。

 ぷかぷか。

 そして、その心地よさにまどろむよう、私はぼんやり目を閉じていたが……。

 まばゆい光が天から降ってくる。

 その光へと向って、私の体が徐々に、徐々に浮いてゆく。

 そう、まるでその光に導かれるように。

 為すがまま、体をその動きに任せていると……。

 ああ!

 どんどん浮かび上がってゆくたび、その光は強くなる。あまりに強くて正視していられなくなり、思わず手で目を遮っていると……。

 一九二五年八月十五日 時刻、不明。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ