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廃れた世界の魔石取扱人  作者: 八咫
inヨーロッパ
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勇者パーティー{2}

「ヴァセロ帝国男爵【禍渦】です。」


「ヴァセロ帝国伯爵【刀鬼】近距離は任せてください、禍渦さんのほうが危ないです。」


【酒呑童子】


日本で最強の鬼が宿る刀が出現する。

さらに、刀鬼の姿も変わっていった。


額には左右非対称の角が生えている。


【鬼人化】


アレッタの幼馴染のキャンプ地にいる鍛冶師と同じ技である。

非常に圧倒的な身体能力を一時的に得ることができるのだ。


それを目にした聖骸布はすぐに騎士から目を離し禍渦のもとに向かう。


「大丈夫か?」


「少々きついです。一人は抑え込めるのですがね。」


マーリンが魔法を放とうとするのを感じた禍渦、もとい十兵衛は足元に渦を発生させ足場を崩すことで回避した。

「奇術師の方は受け持つ。魔術師を頼むぞ。」


「了解です。」


【奇術・飛短剣】


【聖骸獣・亀】


モルガンの飛行ナイフが聖骸布を狙うが呼び出した獣がそれを弾いた。

聖なる死の獣という矛盾した獣であり、多くの種類がある。


【聖骸獣・狼】


【聖骸獣・禿鷲】


二種類の聖骸獣が空と地上から狙っていく。

しかし、モルガンの華麗な乱舞によって切り刻まれてしまった。


【奇術・炎鞭】


【奇術・錬金】


炎の鞭によって聖骸布を拒む間に口で瓶の蓋を開け、ある薬品を作るためにモルガンは絶技をこなしていく。

奇術師と言うだけあり、毒物にも通じているモルガンはこの狂信状態に完全には入っていなかった。

仲間に疑問をいだきながらも言われるがままに戦っていた彼女だったが敵による淀みない正論により完全に洗脳が解けた。

が、洗脳の種は残っている。彼女はそれを取り除くための薬を作っているのであった。


しかし、そんなことを知る由もない聖骸布は気にせず殺しにかかってくるのでモルガンとしては大慌てである。

殺すことができるかは怪しいものだが、万一があってはたまらない。

なるべく傷つけないような攻撃に限っていた。


気の遠くなるような時間稼ぎをくぐり抜け、ついに洗脳による制約が溶ける。

すぐさまモルガンは聖骸布に秘匿回線を繋げた。


(聖骸布殿。)


(何だ?)


(唐突で済まない。今やっと洗脳を解くことに成功した。とりあえず協力したいのだがどうだろうか?)


そう言って事情を伝える。


(理解した。勇者たちの行動にも不可解なことがあったがそういうことか。)


(ああ。元はいいやつなんだがな。)


(こちらの仲間にも伝えておこう。)


(ありがたい。ひとまずは戦ってフリをしておきたいのだがいいか?)


(了解だ。)


そう言うと聖骸布は獣の動きをわかりやすく動かすことにより、攻撃しているかのように見せた。


一方、十兵衛とマーリンは一向に自分の攻撃が通らず均衡状態が続いていた。


渦によって魔法を阻んだり、純粋な結界によって銃弾を阻んだりとお互いに決定力がないのが問題となりこのような状況が続いている。


(すいません。聖骸獣をこちらに何匹かよこしてください。)


(了解した。)


だが、それは今までの話。余裕ができた聖骸布に獣を送ってもらい人数有利を作り出す。

聖骸獣には前衛を務めてもらうことで防御を固めることに成功。マーリンの攻撃は十兵衛が対応するまでもなく潰されていった。

そのまま、マーリンが疲労していったところを見計らい、渦による転移で超接近し、直接渦を流し込み魔力を崩壊させて勝利した。


そのタイミングでモルガンも行動を起こす。マーリンを謎の術を使い瓶に封じ込めてしまったのだ。


勇者や騎士もそれに驚き、攻撃の手が止まる。

そのスキを縫って刀鬼が今度は騎士を袈裟斬りにした。


「悪いねアーサー。お前さんのやってることは間違ってるよ。」


モルガンのこの言葉を聞いたときに何かを悟ったのだろう。

悪態を吐きながら騎士を担ぎ上げ転移で逃げた。


今までの速度よりも断然早く、刀鬼はそれを阻止することもできなかったのだった。


「すいません。」


「いや、良い。それよりも本部に来てくれ、話し合いたい。」


「了解です。」





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物凄くモチベになり、書くスピードが上がります。

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