勇者パーティー{1}
おかげさまで一周年がたちました。
最近は書くことが出来ていませんでしたが、やっと書ける時間が取れましたので二日に一回を目標にしていきたいです。
今回は短編です。
そのころ、今回の舞台となるヨーロッパでは各地で勢力争いが行われていた。
スキルによって作られた空間にある組織の幹部3名が集まっていた。
「そろそろ持たいないぞ、魔女」
「こっちも厳しくなっちまった。戦況が維持できない。」
「そうか。どうしたものかね。」
「異端審問官の数さえ減らせば犠牲も少なくすることができてくるのだが。」
「なかなか俺たちとは当たってくれないからな。こちらが急襲するしかないだろ。」
「まあな。しかし、あの勇者共も教会側に着いてしまったことは残念だ。」
「そうだね。あれさえなければ粘れたよ。」
「そのことは俺が直々に抑えておくことにした。」
「へえ、聖骸布が直々にねぇ」
「それと朗報だ、東の国、日本にできた帝国、ヴァセロ帝国が援軍をよこしたそうだ。同盟を結びたいとのことらしい。」
「ヴァセロ帝国・・・・・・。樹皇帝だったか。」
「ああ。援軍の一人は彼に匹敵するほどの力を持っているらしい。こちらの【旅人】と接触がありAランクのネームドを討伐したらしい。」
「・・・・・・私よりも強いではないか。」
「頼もしいだろう。もう少しでつくそうだ。」
「それならなんとかできるかもな、俺も勇者どもに専念できる。」
「頼んだぞ。勇者さえ引き込むことができれば一気に変わることができる。」
「そうだな。」
その後、各自の役割を再確認してから彼らは別れた。
翌日、聖骸布は屋根の上を静かに移動し、ある集団を監視していた。
しかし、完璧に隠れていたのにも関わらず【奇術師】モルガンによって発見されてしまったのであった。
戦闘態勢を取る勇者一行をみて慌てて飛び降りた。
「失礼。面白いものが見れそうなのでついつい覗き見してしまった。謝罪する。」
「・・・・・・名は?」
「【聖骸布】それなりに名が売れているネクロマンサーだ。」
「死人を弄ぶ異常者か。」
「俺は死人を使わない。勝手な被害妄想はやめてもらおうか。」
(やはり思い込みが激しい。正義の味方の勇者がこれでいいのかよ。)
内心で愚痴りながらも聖骸布は話を繋ぐ。
時間を稼ぐことで彼らが今追っている聖骸布の仲間を逃がすのであった。
「それは失礼した。」
「先程の無礼と相殺させてもらうぞ。」
これでチャラにし更に時間を稼ぐ。
「しかし、なんでこんなところにお前らがいるのだ?」
「蟲人がいるとの情報が入りまして、討伐に来たのだ。」
「そいつはなにか罪を犯したのか?」
「いや。」
「はぁ?罪も犯していないひとを殺すだと?ただの殺人ではないか。」
「何を言っているのでしょうか?討伐です、人ではないのだから殺人にはならないでしょう。」
「一年前まで人間だっただろ。」
「ですが今は違います。魔物に堕ちてしまった人を救済しているのですよ。」
「・・・・・・」
ついに聖骸布は呆れてものも言えなくなった。
その時、勇者の首元に刀が走った。
聖骸布ではない、とっさに気づいたモードが弾くもその力は強く、肩を大きく切り裂いた。
「何やら言い争っていたので離れていたところで聞いていたのですが、何ですかこれは。」
刀を振った人とはまた違う連れの男が最初に言葉を発した。
「人間ならよくて蟲人ではだめ?相変わらず選民思考が強すぎるようです。」
「なんのことだ?なぜ貴様らは今俺たちを殺そうとしたのだ?何も悪いことなどしていないだろ。」
「狂信、洗脳。話しても無駄ですね。」
聖骸布を無視して両者の剣呑さはましていく。
5秒後、勇者と刀鬼の刃がぶつかりあった。
続いて【禍渦】が賢者と奇術師相手に劣勢ながらも魔法をぶつけ合った。
【聖骸布】は慌てて刀鬼のカバーに入るために騎士と相対する。
「煤汚れた化け物が。やはり貴様も同じ仲間だったか。」
「仲間ではないな。しかしこいつらの意見には全面的に賛同する。」
そう言うと、秘匿回線によって刀鬼と禍渦に挨拶する。
「【魔女】の腹心の【聖骸布】だ、よろしく頼む。」
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物凄くモチベになり、書くスピードが上がります。