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廃れた世界の魔石取扱人  作者: 八咫
inヨーロッパ
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針葉樹の森{3}

お久しぶりです


「連携は磨いていけばいいが奴が見つかるかどうかっていう問題もあるな。」


「それでしたら問題ありません。極端に妖精が少ない場所を探せばいいだけなので。妖精に聞いたりして、今もあの狼の場所は把握しております。」


「おお。そうなれば対策を考えるのは楽だな。」


「そうっすね。でもAランクっすよ、対策なんてものが効くっすか?」


<メランに同意です。最低限の炎耐性の符などはあらかじめ準備しておいた方が良いですが下手に予定を決めると戦闘においてある意味一番重要といえる【即興(アドリブ)】が消える可能性があります。>


(そうなるのか……。)


「よし。取りあえず俺からは炎に若干の耐性を付けることが出来る符を配るだけにしておく。」


「では、私からは皆様方に一定以上の力を持つ妖精を授けますね。」


「僕はそういう補助系は無理かなぁ。」


「自分もそういう系はないっすね。」


「別に無理に補助してくれなくても良いぞ。適材適所だ。」


「そうですわ。それよりも役割を決めませんか?」


「そうだなぇ~、フランさんが後衛として僕は中衛に入るのかな。」


「で、俺とメランが前衛だな。問題なしだ。」


「どういうことですか?蓮さんは後衛じゃないんですか?」


【朱雀】


朱雀を取り出し俺はフランに見せた。


「スキルでこれを生み出せるし特に発動が厳しい魔法も持ち合わせていないから戦っている片手間に魔法を放つこともできるんだ、」


「オールラウンダーっていうところっす。」


「手加減していたって……。」


「このことも入ってるっすね。」

「……意味が分からないです。」


「これが蓮っす。」


フランが驚いている間にヴィアがやってきてフランに聞こえないような声でささやいた。


「ふ~ん。流石というべきだね公爵様」


「「っ!?」」


「あ、安心して。僕は教会の人間じゃないから。どちらかというとヘルさん側だから。」


「信用できるか……。」


メランすでに右手で武器を取り出し、左手をヴィアの首に添えていた。


「怖いね。ま、ほんとに大丈夫だと信用できる物も持っているからさ。」


ヴィアがメダルのようなものを投げてきた。


表面は何も書かれていないが裏には庭の中にバラがある模様が彫られていた。


前に伝えられた【庭園】のメンバーを証明する硬貨とよく似ている。


「僕は【庭園】じゃないよ。奴の旧友ってとこかな。」


急いで確認すると確かにヴィアは確かにフィロの旧友らしい。


(生きていたのかよ。よろしく伝えといてくれ。……やっぱいい。)


(了解だ。)


「味方ってことで良いか…。」


「納得してもらえたかな?」


「ああ。すまんな」


話していると先に行っていたフランが戻って来た。


「何しているの?早く行きますわよ」


「なんてことない雑談だ。すまんな」


「……まぁ良いです。それよりも挑む日時はどうします?」


「明後日にしようかと思っているんだがどうだ?正直明日とかだと魔力の残量が不安なんだが…。」


「分かりました。今日はゆっくり休んでください。」


「そうさせてもらおう。」


「あ、毎日夜は焚火を囲んで村人たちが話しているので気になったら声をかけてくださいね。」


「分かった」


フランと別れた俺たちは一度宿に戻り体を整えた後、先ほど言っていた焚火に向かって行った。


…はずだった。


「ここどこだ?」


気が付くと霧が立ち込んでいる場所にいた。


「次元にも潜れないようだね」


「敵意は感じないっすけどね」


「確かに。」


おかしいな。煙が昇っているの方角に向かっていたはずだったんだが。


「ようウこそ、嘆キの森ヘ。そシて感謝ヲ。」


「ん?」


「とりあえず姿を見せてもらってもいいっすか?」


「そレはでキない。見てしマえばお前たちは殺しテくるカら。」


ある程度の実力者だろう。気配がおぼろげである。


「知性ある魔物かな?」


「そうダ。私は【虚鬼(ボギー)】ゴブリンの異端者でアり、この森ノ番人だ。【虚焔の餓狼】をたけテくれタことを感謝する。」


「そういうことか。別に俺は教会の人間でもないしそう言うのは気にしないぞ。というか直感でわかるんだよ敵か敵じゃないってのはな。」


「そうっすね。世界が代わってからそういうのには敏感になったっす、大丈夫っすよ。」




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