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廃れた世界の魔石取扱人  作者: 八咫
inヨーロッパ
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針葉樹の森{2}


「先ほどの話ですが、……あなた方ならば勝率はどれくらいでしょうか?」


「1か月待つことが出来れば100%。まぁそこまでここがもつとは思わないので今の確率で言えば死力を尽くして60でしょうか?」


「そんな感じだねぇ」


「Aランク相手に意外と高いですね……。」


「死線は今まで数々抜けてきましたからね。案外なれますよ。」


「そうそう」


「そうなのですか。では、私が加わった場合どうですか?」


恐らくこの人?は強いだろう。だがどんな感じなのかわからないので何とも言えないな。


「う~ん。こういうのは実際に戦った方が良いんじゃない?」


「そうっすね。蓮頼むっす。」


若干期待はしていたが、他は良いのか?


「ヴィア、メランは良いのか?」


「殺傷能力が高すぎるっす。蓮ならわかるっすよね。」


「なるほど。ヴィアは?」


「人を図るには向いてないんだよね、僕の攻撃技。」


「…俺でよろしければお相手願えますか?」


「勿論です。」


言うと同時に俺とフランの覇気がぶつかり合う。


急いでヴィアとメランが周りに被害が出ないように結界を作り上げる。


【魔符:鬼哭閃雷(きこくしゅうしゅう)


千の鬼雷がフランを穿とうと空から墜ちていく。

しかし、その雷光はフランに届く前に霧散する。


妖精舞踊(フェアリーダンス)


無数の光が戯れるようにフランに纏わりフランがそれに合わせて踊り出した。

霧散した雷は地面に染み込み触れるだけでダメージを喰らわせる。

しかし、フランは何事もないかのようにそこを歩いた。


「浮遊か……。」


「看破されるのが早いですね。普通の人間は気づかないのですがね。」


「ハハ。これで地面に影響を及ぼす魔法は意味はなさそうだな。」


「ええ。そうですよ」


【魔符:紫電檻】


紫に染まった雷が再び空に昇っていく。

そして、フランを捉えるかのように囲んだ。


妖精ノ軌跡(フェアリーステップ)


しかし、それすらも妖精が、錠を鍵で開けるかのように簡単に脱出してしまった。


その後は魔法の応酬続くがお互い決定打が出せずにいた。

焦れたフランが切り札を切る。


【妖精ノ戯レ】


フランの周りにいた小さな光が突如膨れ上がりあたりを飲み込んでいく。

光が薄れたころそこにはこの世の法則ですら破ってしまう領域があった。


「……【妖精之女王(フェアリークイーン)】」


フランも一介の妖精だったはずがこの場では妖精を完全に支配する女王へとなり替わる。


「発動条件とどんな効果なのかはあとで教えてもらうぞ。」


それを見たアレッタは両手を挙げながらフランに聞いた。



「ええ。それともう少しだけ戦ってみてはくれないでしょうか?今のところこれが破られたことがないのでいささかつまらなく感じているのですわ。」


「……煽るなぁ。本気出しちゃうよそれじゃぁ」


「蓮、殺すのはなしっすよ」


すかさずヴィアとメランがフランを止めに入った。

いや、メランはアレッタに注意しているだけだから賛同しているのだろうか?


「私の心配ですか?面白い冗談ですね、まさか彼が今まで手加減したと?」


「そのまさかっすね。」


「へぇ。蓮様私はこの領域内でなら一回だけ死んでも復活できるので大丈夫ですよ。」


おー、凄い能力だな。ただなぁ、相手が悪いというかなんというか……。


「いや。その必要もない。」


アレッタがそういうと共に妖精の世界が突然崩れ落ちた。


「「は!?」」


これにはヴィアも驚いているようだ。

メランはこっちか。みたいな顔しているからいろいろ予想していたようだな。


「すまないな。俺はアンチ【領域魔法式】ともいえるほどの能力を持っているんだ。」


「何ですか?その技。」


「技?どっちかというと、ただの【解析】かな。意外と情報漏れやすいよ対策を考えてみてくれ。」


「…は、はい。」


「まぁ。戦力としては十分だよ、後衛として頼む。」


「勿論です。これで勝率はどうなりましたか?」


「80%かな。十分妥協できるラインだ。」


「そうだねぇ。じゃあこれから準備していかないとだね」



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物凄くモチベになり、書くスピードが上がります。

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