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廃れた世界の魔石取扱人  作者: 八咫
帝国拡大
82/110

潜入開始


【聖布鎧】


【衝撃】


「そういえば6席殿、名前はないのですか?」


「そういえば名乗ってなかったな。異端審問官第6席 ランスだ。」


「ランスですか。了解です。で、脅威度を測る行為は終わったのですか?」


「気づいていたのか……。」


「もともと教会は私たちと表立って戦うことはできないでしょうからね。仮に教会的に認められない人間が居ても挟まれる可能性がある中での戦争は厳しいでしょう。」


「……あたりだな。ジャンヌ引くぞ。」


「了解です。」


「それとここまで楽しませていただいたお礼に弱体化されているとはいえ一つ技を見せてあげましょう。」


そう言って八咫烏が見たのはフィロと悪魔が戦っている場所だった。



裂罅(クレバス)の悪魔】


万物を裂くことが出来る悪魔である。


【樹海】


呪縛緑獣(カース・ヴェール)


サラとの決戦で使用した樹木の化け物を召喚し圧倒的な物量によって裂罅(れっか)を潰そうとする。

しかし、


万物よ裂けよ(クレバス)


裂罅が放った一言によって化け物は崩れ落ちた


「は?」


「随分と脆いな。」


「黙れ。」


【死の蔓】


フィロの背中から無数のツタが生え裂罅を殺そうと蠢きだした。

しかし、それすらも裂罅は気にせず引き裂いていった。


【樹燈剣】


魔法による勝ち目がないと理解したフィロは愛剣を取り出し切りかかった。

しかし、そこは悪魔、身体能力のゴリ押しでフィロを倒してしまった。

ここまでかと諦めたとき八咫烏の声が聞こえた。


「相性が悪すぎます。質量を持たない魔法もあるでしょうに……。」


「すまん。」


「まったく。【終局の陽炎(ラスト・ヒートヘイズ)】」


終わりを照らす太陽が悪魔を瞬く間に消滅した。

それを見た教会勢はあんぐりと口を開けた。


「最初から手加減していたということか。」


「しかも弱体化状態なのだな。」


しかし、すぐに立ち直ると持っていたある物を使い本部に転移したのだ。


これにてすべての局面で戦いが終結した。


俺が後処理をしているとフィロが近づいてきた。


「ご苦労だったな。これでお前も自由だぞ。例の件、こちらも全力でサポートすると誓おう。」


「そうだな。色々と進めなければいけないこともたくさんあるが今はヨーロッパに潜り込もうと思う。」


「ヨーロッパ?」


「例の件だがこの帝国が拡張されて中国まで勢力を拡大したとしてもその中だけで計画を進めてしまったら所詮はそこまでだ。やるからには影響力を持ちたいと思ってな。ヴァセロとヨーロッパ、二つの場所で名を挙げることが出来たらいよいよ本格的に進めていくつもりだ。」


「なるほど」


「それと内乱が起きた方がお前の方が都合がいいだろ」


「まあな」


勿論、今の内からやれることはしておく。うちの三人衆とくいってやつが日本の裏組織をまとめてくれているそうだ。


「メランと二人か?」


「そのつもりだ。」


「了解だ。いつ頃行くのだ、馬の新バージョンがあるのだが……。」


「明日で良いか?」


「ああ。それとヨーロッパには別に【禍渦】と【刀鬼】を潜り込ませることにした。」


「承知した。しかし交渉がうまくいったのか?」


「ああ、話が通じる相手でよかったよ。」


若干ほっとした顔でフィロが言った。


おそらく一回帰ったときにあったのだろう。


それから世話になったみんなに礼を伝えて翌日メランと共に出発した。

船に乗せてもらい大陸に上がる。


ロシアの森の中を樹木馬で駆け抜けていく。

流石木でできた馬と言うべきか、まったく衝突せずに進んでいった。

夕暮れが近づいてくるころ小規模な村が見えてきた。


すいません、今夜留まることってできますか?


【樹木馬】をしまい、門番に近づいた。


「ちょっと待ってくれ。」


門番はそう言い残すともう一人の門番に仕事を預け宿に聞きに行ってくれた。


暫く後に門番は戻って来た。


「宿が開いているから良いぞ。ゆっくりしていってくれ。」


「ありがとうございます。」




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物凄くモチベになり、書くスピードが上がります。

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