樺太{4}
体調不良×花粉症×スランプは厳しかったです。
遅くなってすいません。
八咫烏が前衛、白狐が中衛、閻魔が後衛と役割分担を瞬時に決めてから全員が散った。
閻魔はゲームで言うところのサポーターである。
基本的に自らが攻撃することはないがデバフ、バフ、回復、防御のすべてをこなすことが出来る。
器用貧乏気味ではあるが十分に強い。
【地獄の鏡】
攻撃をある程度反射する鏡を展開し自らの防御を固め、少し遅れてから戦闘に加わった。
ジャンヌが剣を構え目にも留まらぬ速さで突進した。
しかし、八咫烏は正面から向かい打つ。
「血迷ったか。私の技に正面から勝のは不可能だ。」
「ええ。私でもそれは厳しいですね。しかし。」
言うと同時に突進の勢いを使い、振りかぶったジャンヌの懐に潜り込む。
そのままジャンヌの手を掴み勢いを利用して吹っ飛ばした。
さらに吹っ飛ばされた場所に閻魔の魔法が飛ぶが7席によって防がれる。
「突っ込むな。奴らは戦闘のプロだ。力を合わせろ。奴らの言葉に耳を貸すなよ」
「……了解です。」
近くの壁を背にしてジャンヌは大剣を7席は小盾と片手剣を構える。
【付加魔法:不折】
剣に絶対に折れない魔法をかけてから彼らは同時に切りかかった。
「盾にも要注意です。油断すると吹き飛びますよ」
「了解じゃ。」
八咫烏側も戦い方が変わったジャンヌ達に対し警戒をしていた。
【魔壊】
【聖斬刃】
ジャンヌの攻撃と八咫烏が正面からぶつかり合った。
衝撃波が地面を巡る。
【収嵐】
衝撃波によって生じた風を白狐が綺麗にまとめ嵐となって7席を襲った。
【聖壁】
小盾で弾き返しながら7席は下に飛んだ。
「はぁ!?」
予想外の動きに白狐は慌てた。
そのまま地面にのめり込むかと思われた時、7席は信じられない動きをした。
地面に穴が開き、次の瞬間には白狐の目の前に飛び出してきたのだ。
そのまま7席は立て続けに剣を振るう。
必死によけようとする白狐だったが奇襲のため避けきれず傷が増えていく。
【魔怪弾】
慌てて閻魔がカバーに入ったおかげでそれ以上の被弾は免れたが先ほどよりは力を出しずらい状態になってしまった。
「お主、その性格で奇策を好むのか……。」
「ああ。」
「……一つ聞きたいのじゃが先ほどからなぜ言葉が違うのに会話が成立してるのだ?」
「……」
自然過ぎて誰も気にも留めなかった問題にジャンヌと7席は一瞬固まる。
最初からその現象に気が付いていた八咫烏はその隙をついて距離を詰めた。
みぞおちに拳を叩き込みそのまま連撃をしようとするが間一髪のところで7席が立ち直り防いだ。
「本部に戻ってから考えろ。先ほど言ったなはずだ。耳を貸すなと。」
「申し訳ありません。」
「今は良い。行くぞ。」
「はい!!」
【聖なる戦乙女】
【万策奇策混同術】
二人は隠していた秘策を解禁した。
何方も自らの強化を主体とした技ではあるがその副産物として手札が増えるので先ほどまでで得た情報が使えなくなるという効果もある。
「先入観禁止です。初めて会った敵だと思いなさい。」
すぐさま八咫烏が指示を飛ばした。
【狂風嵐】
【閻炎華】
様子見として技を放つが7席は大した影響も受けずにそれを沈めた。
【聖滅】
ここに来て戦いが最終局面に入る。
「……強いな。」
「そうですね。」
八咫烏が戦っていた時俺は【重力】などの三人と話していた。
「そういえばだが。お前たち、この仕事が終わったらもう自由にしていいぞ。」
「え!?」
「いや、色々と手伝ってくれたし。別にいいかなと思ったんだ。」
「そうですか……。でも、このままアレッタ様に使えることもできますか?」
「ん?まぁ良いが……。」
「では私たちはこのままの立場が良いですわ。」
「そうだな。このままついていくと面白いことが起きそうだし。」
「ハハ、そうか。良いだろう、今後も役に立ってくれよ。」
「勿論です。」
あっさりとアレッタに使えた三人であるが。前々から三人で話し合った結果なのである。
こののち三人はアレッタの腹心として【三頭犬】と呼ばれるようになるのだがそれはまた別の話。
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物凄くモチベになり、書くスピードが上がります。




