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廃れた世界の魔石取扱人  作者: 八咫
帝国拡大
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樺太{2}


各地で戦いが激しくなっているころここもまた佳境に入った。


「やるな」


「そちらこそ流石だな【樹皇帝】」


「出来ることなら名前を教えてもらいたい。」



「名乗れるほどの器ではないさ。そうだな、【宮廷建築士】とでも言ってくれ。」


「【宮廷】シリーズか……。」


「正解だ。」


「まぁ良い。」


【樹海】


一面を木の根が覆いつくした。


【ビル】


植物を破り金属が昇った


空を二つの勢力が取り合う。

制空権を得たものが戦争に勝つ。定石を得るためにどちらも必死である。


【縛り樹】


【貫通】


相対する技が衝突し爆散する。


決着がつくのはいましばらくかかりそうだ。



【三日月斬】


気配に向かって走っていたクレは、前方に斬撃を放つと素早く後退した。


直後、槍が迫った。

刀と槍がぶつかり合い火花を散らす。


「【異端審問官】第12席。参る」


掛け声とともに空間が引き裂かれるような音と共に横から槍が迫った。


(あれ、これまずいんじゃないですかね。)


自身一人で勝つことは難しいと即座に判断したクレは時間稼ぎを行うことを決める。


「12席だか何だか知らんけど、俺なんかを相手していいのか?俺よりも強い人間がいるぞ?」


「6席様がもう相手をしている。【樹皇帝】にも高位の者が行ったさ。」


(第6席?こいつより強い奴が派遣されてるのか。しかもジャンヌまでいたはず……。援軍は諦めるか。)


先ほどまでの描いていた思考を一瞬で切り替えてクレは勝利の道筋を描き始めた。

【三日月】のクレ。この判断力の早さこそが後の大戦において自らを救うことになるのをクレは知らない。



・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・



先ほどまでと流れが全然違う。ジャンヌと6席の華麗なる連携に俺は押されていた。


「どうした?先ほどまでの動きがないではないか。」


煽るようにジャンヌが言ってくるが無視だ無視。


ジャンヌはまだいい。威力は高いが制度がなく簡単にいなすことが出来る。

だが、6席は駄目である。お手本のような剣筋であり隙が見当たらない。ここにジャンヌが加わるとまさに鉄壁になってしまうのだ。


【聖剣斬】


空間を抉るように斬撃が飛んでくる。


俺はそれを受け止めるとその反動を生かして横に飛んだ。

直後、俺のいた場所にはクレーターが出来た。


【重力】


即座に3人がフォローして、威力を弱めてくれなければ危なかったかもしれない。


「ありがと」


「はい!」


少し質問したいことがあったがまぁ、後にしよう。


【召喚:八咫烏】


【召喚:白狐】


そして、【召喚:閻魔】


つい先ほどガチャが解禁された。


地獄の主と言っても弱体化はされているので化け物級ではない。しかし、現状の八咫烏とも張り合えるような強さは持っている。


【召喚:玄武】


蛇が巻き付いた弓が召喚された。


「勘違いしていたようだな、俺の本職は召喚士だぞ?」


ジャンヌと5席の顔がゆがんだ。


(まずいな。明らかに普通の魔物とは格が違う。まさか……。)


(出し惜しみをしている場合じゃなさそうね。)


示し合わせたかのように、同時にその技は展開された。


【聖霊武装】


【聖絹衣】


自らの持てる最大の力を出す。その覚悟で死地に飛び立った。


八咫烏も対抗していつものように羽を広げた。


「悪魔……。」


ジャンヌが目にも留まらぬ速さで切りかかった。

先ほどまでとは動きが全く違う。


「ふふっ、悪魔ですか?イラつきますね。」


「悪魔じゃなかったら何なのよ。」


「神とでも申しましょうか。日本の神にして、不敗神:八咫烏です。」


「神様?。神は存在したの!?。」


「はぁ?あなた方教会の人間が言っていい話じゃないでしょう。」


「それもそうね。今のは聞かなかったことにしてちょうだい。」


「……まぁそれもあっているのかもしれませんね。あなた方の神はもうすでに消滅しておりますので。(私の二つ名に関してはなぜ触れられないのでしょうか?)」


「はあっ!?」


「この災害が始まる前の当の昔に滅んでおります。」


「戯言を。」


「まぁその認識でいいでしょう。信じられるわけがないですもんね。しかし、気には止めといてください。」


八咫烏の衝撃発言に敵も味方もビックリである。



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