小樽そして樺太へ
誰でも感想は打てるようになっているので改善点などを教えてくださるとうれしいです。
「十兵衛。どうだった?」
「申し訳ありません。逃げられてしまいました。」
「逃げられる?どういう人物だ?」
「【狂風の悪魔】 バルトスと名乗っていました。」
「悪魔か……逃がして正解だったかもな。」
「相性良くても勝つことは出来なさそうな相手でした。」
「確実にBランク越えの相手だ。Bランクとは甘く見れるものではない。」
豚将軍に殺されかけたことが懐かしいよ。今となればあの時が一番ピンチだったのかな。
(そうですね。あの時は焦りました。)
さ、面倒くさそうなことはさっさと終わらせようか。
「賢老の爺さん、白穂の内政能力はどうだ?」
ガ
「そうじゃのぉ。中の上、上の下と言ったところじゃ。だが、副官に優秀なのがついているから問題ない。」
「最低で中の上あったら大丈夫か……。爺さん爵位っている?」
「子供もいないこのおいぼれにはいらんよ。」
「確かに……、じゃあ褒美はまた考えてからにするか。」
「ほう、もらえるのか。」
「面子の問題だ。」
「仮にも公爵様ってことか。」
「めんどくさいのは嫌いだがやることはやるよ。」
「その辺はちゃんとしているようだな。お、白穂が来たぞ。」
「そのようだ。」
俺はゆっくりと近づいていく。ちょっとしたずるを使ってもばれないだろう。
【陰陽覇気】
これで神秘的になったはず。
「【花鳥風弓】白穂、今回の功績、そして皆をまとめる能力を加味し、貴殿に領主権限を授与する。それに伴い、【ヴァセロ帝国】皇帝代理として【伯爵】の称号を与える。」
見た目だけは厳格なセリフを言い、アレッタは返答を待つ。
「至極光栄でございます。【弓神の申し子】アレッタ殿。」
っ!?
え、どういうこと?
「貴殿は……」
「一介のファンにすぎませんよ。ふふっ」
いや、怖いよ。
その後はこの町の方針などを決めて終わった。仮にも経済都市、復旧後は働いてくれるだろう。
翌日、俺と十兵衛は直ぐに出発した。最初にフィロに電話をかける。
「フィロ終わったぞ。」
「よくやった。至急樺太島まで来てほしい。」
「……了解。」
樺太?なんでだ?
(北の最大防衛地をそこに置きたいようです。大陸に近い島はそれなりに希少ですし、ロシア警戒もあるのでしょうね。)
(なるほどなぁ)
「十兵衛乗れ。」
「了解です。」
すぐに樹馬を出して走り始める。
樺太に行くのに船を使わなければいけないので5時間かかったが、無事フィロの領地まで行くことが出来た。
「フィロ、何が起こった?。」
「樺太に要塞が出来た。」
ん!?
「要塞とは?」
「対人要塞だ。」
おかしいな話がかみ合っているようでかみ合っていない気がするぞ。
「そっちじゃない。何で要塞が出来たかっていうことだ。」
「あ、おそらくこちら対策だ。樺太は両者にとって重要ポイントだからな。」
「敵は教会であっているか?」
「ああ。」
「なるほど蟲人はともかく【吸血姫】は有名だ。教会からすれば存在そのもが敵と言うことか教会
「正解だ。しかも、その精度がいささいおかしい。メランが帰還できていない。」
「はぁ!?」
「生きていることは分かるが……。警備網が硬すぎてなかなか出れないらしい。」
「了解した。それで、敵の名は?二つ名持ちだろ。」
「【聖騎士】ジャンヌ・ダルク。異端を嫌い、容赦なく断罪する人間だ。それが例え、元人間で明確な人格が残っている状態でもな。」
「なるほど。確かに敵だ。」
「力でごりおすこともできる。が、被害が大きすぎる。」
「10倍の力が必要か……。」
「ああ。俺とお前が居れば変わるだろうがそれでもだ……。」
「なるほどな。」
「実際に見てきた方が早い。」
「了解した。見張り兵の一人ぐらい殺してもかまわないよな」
「……良いだろう。」
直ぐにフィロに教えてもらった場所に向かう。
「こりゃ凄いな。」
確かに要塞だ。詳しく見てみると規則正しく並べられている岩の隙間から俺を狙っているやつがいた。
200メートル離れているが矢が放たれた。
別に避けても良いのだが相手を驚かせるために手で取った。
お返しにその矢を自分の弓で構えて放った。
その矢は寸分たがわず隙間に入っていく。
(当たりましたね……。)
(わぉ)
何かまずいことをしてしまったような気がするのですぐに逃げ出した。
面白いと少しでも思ったら評価お願いします。
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物凄くモチベになり、書くスピードが上がります。