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廃れた世界の魔石取扱人  作者: 八咫
帝国拡大
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五稜郭{2}

クリスマスということで2話以上投稿します。人狼の方です。


世界が変わる前に、テレビでカニの大移動を見たときを思い出す。サイズは違うが……。


「メラン。食べる量はすでに取っている。」


「了解っす」


流石、メランだ。俺の意図を正確に読み取ってくれた。


【蛇毒降嵐】


先ほど猛威を振るう前にキャンセルされたその技は,、今度ははっきりと結果を示す。


紫色の暴風が過ぎ去るとカニの群れには大きな穴が開いていたのだった。


「流れを変えるぞ。」


このままではカニの群れは止めることが出来ないのでせめて陸には入らせないために群れの一部を刈り取って流れを変えることにした。


【魔符:流れ妖火】


まやかしの炎がカニの前に現れ、カニの群れを一時的に動かすことが出来た。


【身体強化】


この間にメランと俺は自身の強化を済ませた。


「行くぞ。」


「了解っす」


メランが先頭に立ちカニたちを引きつける。その間に俺はいつものの準備を開始した。


不完全なる図書館(ジンファルラン) 第一章:紙吹雪】


殺戮の紙吹雪が舞いカニの群れの10分の1を刈り取ることに成功した。


「今っす。【魔符:高龗神(たかおかみのかみ)】」


メランがアレッタから渡された符を投げつける。


高龗神、それは日本トップクラスの水の神様。アレッタの魔力一ヶ月分が入った、その符から出てきたのは半透明な龍。


その龍が通った後は水が浄化され透き通っていった。



「終わったか……。」


フラグになりそうな言葉ではあるが少し違うので大丈夫だ。

カニが去った後、自然とこの言葉を行ってしまった。フラグかと焦ったがそんなことはないようで何より。


毒まみれのカニや散り散りになっているカニは腐食させて消滅した。


一匹だけ残ったカニを紐に括り付けて運ぶ。

【青龍】の紐でも良かったんだが魔力を使いたくなかったのでやめた。


指定された場所に行くと、そこにはなぜか疲れた顔のメンツが居た。


「アレッタ、お前らも同じか。」


「同じとは?」


フィロが話しかけてきた。


「俺が担当したのはわかめだったんだが予想以上に大きくてな、手ごろな大きさを探すのに手間取った。」


「それは大変……? お前のスキルで出せばいいだけの話なんじゃ。」


「あ……。」


これは選択肢になかった奴だ。フィロらしくもないうっかりミスだな。

他にぐったりしているのは【三日月】か……。後ろにはでかい鶏肉があるが。


「どうしたんだ?」


「たまたま七面鳥が居たんだ。それで、それで…「まて」」


「ん?」


「何故、北海道に七面鳥が居るんだ?」


「徳川家光が命じて育てさせていた七面鳥が逃げ出したんだと思う。魔物化して巨大化していた。」


「博識だな。それで戦ったのか?」


「いや、戦ってはいない。逃げる七面鳥を全力で追いかけていたんだ。これが暴れまくってな。」


「大変だったな。」


「本当にだ。他にも散々な目に合ったところは多そうだぞ。」


見れば、集まって来た他の人たちも疲れた顔をしている。


「いや~、大きい調理器具を探すのに手間がかかりました。昔の伝手が生きていて助かりましたよ。」


そういって近づいてくるのはアウムだ。


「まったくだ。釣りをしてたら魚群の群れが飛び掛かって来たぞ。」


「魚介は手に入れたが大変だったぞ。」


そう言ってくるのは蟲人お二人だ。


ちなみに会場は庭園と白虎隊がやってくれた。魔物が来て大変だったようだ。


最後にやって来たのはBこと新楽だった。


「酒を手に入れました。宴会をしましょう。」


なぜか新楽だけ意気揚々と帰ってきている。一瞬殺意が芽生えたがその後の言葉を聞いてやめた。


「酒屋がガラスの魔物に占領されていたので焦りましたよ。生物特化のお私とは相性が悪かったんで時間がかかりました。」


こいつも大変だったようだ。


「宴会?明日はクリスマスだぞ。晩餐会だ。」


「あ、そっか今日クリスマス・イブだな。」


「時間がないじゃないか。すぐやるぞ。」


「了解です。」


慌ててみんなが動き始めた。



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物凄くモチベになり、書くスピードが上がります。

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