星墜ち
良いですね。
三人と一緒に北海道に一番近い街にやって来た。
町と言っても元がつく街だがな……。
参加メンバーは
蟲人組、俺と三人、フィロと従者。それと後ろにいるのは【庭園】と【白虎隊】の人たちだ。おっとメランもいるな。あ、アウムも来た。
皇帝が居て良いのだろうか。みんな当たり前のような感じでいるけど……。
「久しぶりっす」
「そうだな」
ひさしぶりの口調。懐かしさを感じるな。
「元気だったか?」
「勿論っス。」
しばらく会話をしているとフィロの準備が出来たようだ。
「今から北海道探索もしくは進行に向けての会議を始めます。」
「ではまずは自己紹介から。」
「【蟷螂】のティスだ。よろしく。」
「男爵、【蜂】のフォクです。」
へ~、男爵やってたんだ。しかし、蟷螂と蜂ね。なんかにあっているよ全く。
「名誉公爵 暗殺者のメランっす。」
「同じく名誉公爵 【陰陽】のアレッタだ。」
魔石取扱人のことは黙っておこう。
どうやら従者の紹介はないようでパスされた。
「【御用達商人】アウムでございます。こちらは護衛の小樽と皇です。」
あ、俺も言った方が良かった奴だ……。
「【白虎隊】隊長、【三日月】の伊達樹だ。」
あれ?、三日月ってあの女のスキルのような気が……。
「【庭園】代表、B。」
そっけない……、ってBってもしかして。
「【宮廷執事】九条でございます。」
【宮廷執事】はフィロの右腕の人だ。相当強いらしく、今回フィロが開いてしまう埋め合わせをするだとか。
「ヴァセロ帝国、皇帝。【庭師】フィロ・ヴァセロだ。」
最後にフィロか。当たり前だが……。
「自己紹介も終わったし。本格的に北海道の計画を立てよう。北海道は制覇が目的だ。
まず、私たちが進むルートは五稜郭、小樽、知床になる。
この中で問題となるのが五稜郭と小樽だ。
五稜郭は現在避難民による町が作られている。その街を守っているのは【星墜ち】と呼ばれる人物だ。ここに関しては話し合いの余地があるのでそこまで問題はないし。このメンバーで一人に負けることはないので安心してほしい。
次に小樽に関しては、知能がある魔物と人間が争っている状態にある。これを取り戻すことが目標だ。
そして知床だが。……正直踏破は考えていない。なぜならばAランクがうじゃうじゃいるような土地だからだ。取り合えず、見るだけでいい。
大雑把だが、大丈夫だろう。 今から船に乗る。そのあとは各々喋ってくれ。 」
案内され、船の中に乗り組む。クルーズまではいかないけれど。大型船だ。沖縄の離島を結ぶフェリー―の大きさだな。100人は入る。
九条さん送ってくれて船が出港した。
まずはBのところに行った。
「違ったら申し訳ないのですが……。」
俺が話を切り出そうとするとBがそれを遮った。
「お初にお目にかかります。Bこと新楽です。」
「あ、やっぱり。」
「凄いですね。偶然というものは。」
やはり掲示板組の一人だった。
世間話をしてから別れる。次に向かうのは樹さんだ。
「お初にお目にかかります、アレッタです。」
「こちらこそ。樹です。」
「樹さん。いきなりですが【伊達】となにか関係があるのですか?」
「いきなりですね……。まぁ、今は無きあの人は私の姉ですよ。」
「そうですか。」
「お気になさらず。覚悟は決めておりましたし。姉は力がなかっただけですから。」
「そうですか。それと、【三日月】と言う名ですが。もしかして?」
「そうですね。私のスキルは継承型と呼ばれるものです。直系の血族が必ず出るスキルですよ。ある意味、呪いですね。」
「なるほど。凄いですね。」
ガクッ
船が突然揺れた。
「皆様方、応援お願いします。Aランクの魔物が出ました。」
フィロの叫びと共にもう一回船が揺れる。
急いで甲板に上がった。
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