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廃れた世界の魔石取扱人  作者: 八咫
始動
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旅立ち

大切な回です。ぜひ読んでください



「何とか間に合ったか」


「う、うん」


湊音と話していたら時間が無くなっていて、慌てて戻ってきたのだがギリギリで間に合ったようだ


「遅かったな、もう準備できてるぜ。」


訂正 間に合ってなかった。7時に待ち合わせが30分も過ぎてた。


「すいませんでしたー」


どうよこの見事なスライディング土下座。


「あ、抜け駆けした。」


後ろでほざいている奴がいるが聞こえなかったことにしよう。


「お前らしいがな、別に気にしてないぜ、ちゃんと持ってきているのならな。」


「それは大丈夫だ、たくさんあったぞ。」


そう言って俺と湊音は乾パンやら缶詰やら米などを、見せた。


「たくさんあるわね」


「ほんとだ、ってなんでお米あるの?意味ないんじゃ。」


「あっ」「え?」


俺は湊音のほうを見るが湊音のほうは俺を見ていた。


「これは湊音のほうが……。」


「蓮だよ」


<マスターです>


「……

にしても何でヘカテまで言うんだよ。


「なんか、蓮って抜けてるときあるよな」


「同感だわ」


「それはそうとして、さっさとご飯食べよう。昼食べてないんだから。」


「そうでしたー」


 おぉ飯だ。




 ご飯を食べ終わった後、誰かが外に出ようという提案をした。そんなわけで外に出たのだが、あたりには満遍なく散りばめられた星があった。


「わぁ、奇麗だね」


「凄いな」


「…きれいだわ」


「光がないからこんなに見れるのか。」


やろうと思えば火をつけることもできた。しかし、それだと魔物に発見されかないということでやめたのだ。これを見ると正解だったことがわかる。


「凄い」

星空を見ていると心が洗われる気がする。そんな気分だったからなのだろうか。悩んでいた話が口から出てしまった。


「こんな時だけどさ、これからのこと話そう」


「いいぜ」


「このままこんな感じに過ごしていくのもいいと思う、でも、俺はもっと旅をしてみたい、旅をしながら人を助けていきたいんだ。」


これが、俺が悩んでいた思いだ。自己中な考え方だと思う。でも俺はそうしてみたい。



「蓮らしいわね、いいと思うよ明日にでも行けば。将来の夢だったんでしょう」


 「「「そうそう」」」


「いいのか、ありがとう」


「せっかくだしみんな言うか。まずは俺から。俺の押圧者ってのは戦闘にも使えるがものをつぶすことで建材を作れるんだ。それを利用して、ここら辺の生きている人を助けたいんだ。さっき、これを言ったらみんな賛同してくれてな残るってよ。」


「そうか…」


「おっと、そこで考えを改めるなよ。どうせスキルの問題とかで離れなくちゃいけないんだろう。連絡は取りあうことが出来るから、遠慮なくいってこい。なんかあったら頼れ」


目頭が熱くなってきた。


「裕也のくせにいいこと言うんだな」


出てきたのはそんな言葉だったが俺はうれしかった。


「くせにとはなんだ、くせにとは」


「まるで裕也じゃないかのようだなww」


「なわけあるかい」


みんな笑う。 でもそのとき、何か俺は一瞬だけ裕也の顔がさみしそうに見えた。


「さて寝ますか、明日に問題が出たら困る。


「ふぁー」



昨日はよく眠ることが出来た。と言ってもみんな交代制で寝たのだが。寝てる間に殺されたんじゃまずいしな。


「よく寝たな。今日は何時に行くつもりなんだ?」


「ああ、裕也か、そろそろ行くよ」



裕也が若干寂しそうな顔をしながら言葉をつなぐ。



「そうか、準備はできたのか」


昨日の内に準備した食料も持っている。


「OK」



「そうか、ならさっさといけ、ほかのみんなが起きちまう」



「ありがとう、そして行ってきます」



「じゃあな」






みんなと別れていくところは武器の確保だ。ここ日本ではシカの頭数が増えてしまい森が荒らされた時があった。そこで考案されたのが、鹿狩りだ、銃を使うのではなく弓でシカを狙う。シカが逆に絶滅しないように、免許を取った人が決められた数のシカを狙うのが最重要ルールのうちの一つだ。


俺も一応やっていて結構いい成績を残したこたがある。だから、ブウ気を使うなら弓にしようと決めた。


さて前にこの辺にシカ狩り用品の店があると聞いていたんだが、あ、あった。木で作られている割にはしっかりしていたのか、崩れていない箇所もある。



「お邪魔します」


さてなんかあるかな、そんなことを考えていると目の前に丸められた紙があった。

なんだこれ、そう思いながら開いてみると。





遺書



今手紙を開いている人は誰だか分らんがここに言い残すことがある。

今日はなんだか嫌な感じがする。ワシのカンはよく当たってしまうので一応遺書を書いておくとしよう。


もし、この手紙を読んでいたとき、周りにワシがいなかった場合店にあるものは全部もらって行っていい、地下室もあるからそこも調べるといいだろう。代わりと言いては何だが、もし家族に会ったら、ネックレスをあげてほしい、確か孫の誕生日が、近づいてきているのでな。頼む


追記家族は青森にいるはずだ。



                             岩倉




わぉ、遺書だったよ、というかこの爺さん凄いなまさか予測していたとは。しかしもらっていいとは助かる、さっき同じようにあったこれを渡せばいいのか、頑張りますか。って遠いな。引き受けるには引き受けるが・・・。さて、捜索始めますか。



って、これすごい弓じゃないか。弦もあるしこれ程となるとなかなかないな、何で来なかったんだろう、もったいない。



色々探っていると、この岩倉さんはとても凄かった人だということが分かった。



<マスター、そこにある矢ずつもすごいですよ、魔素と融合したのでしょう矢が無限に入るようになってます。>


(それはすごいな)


ほんとにすごい、この爺さんやばい人なんじゃないか。岩倉さんだっけか。その願い受けようじゃないか。


さてと、あるだけの矢とか予備の弓とかまとめていきますか。



ちょっとこの弓を試してみたくなってきた。


店から出た俺は魔物を探し始めた。



お、500mぐらい先にゴブリンがいるじゃないか。なんとまあ醜悪な顔だなな、狙うか。



<マスター、さすがに届かな……>


良し、殺れたか。


(ん、ヘカテなんか言ったか?)


<いや何も……(マスターって何者なんですか? あの距離から当てる無理なはずです。)


(そうかそれならよかった、ゴブリンにトラウマができているかと思ったが大丈夫そうか。ま、あいつらに比べればそりゃそうだよな)



仲間が蓮を止めないのは、ある程度の信頼関係があり、迷惑を掛けたくないという蓮の気持ちを薄々感じ取っているからです。


評価お願いします。

広告の下の☆を押すだけでいいので。

モチベになります。

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