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廃れた世界の魔石取扱人  作者: 八咫
帝国拡大
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血が出ない町{1}

ごめんなさい。忙しくてできてませんでした。


しかし、足ってなんだ?乗り物ってことは分かるが……。


指定された場所に行くとそこには木でできた馬のようなものが居た。下を見ると置手紙のようなものもある。


さっそく読んでみることにする。


アレッタへ


この馬はお前のために作った植物でできた専用の馬だ。時速150まではぶっ通しで走り続けることが出来る。

しかし、植物でできた馬とはいえ感情があってな。この馬は武士のような気質を持っている。だからお前の得意な弓を見せてやれば問題ないと思うが……。

主として認められたらさらに良くなるぞ。


                                 フィロ・ヴァセロ


……うん、短すぎないか?。皇帝になるならもう少し形式ばった手紙を置いておくべきだと思うが。


まあ時速150㎞はありがたいな。それと弓ね。簡単だな。


近くに用意してあった流鏑馬(やぶさめ)用の場所で実際に馬に乗って弓を放った。


最初の態度とは比べようもないほどなつかれたのだが……。



その日は一回休んで翌日出発した。


あの後、他にも言い渡されたことがある。関所を簡単に作った後は迷惑な山賊を捕まえてほしいのだそう。あとは、思い出したくないあの町を復興するためにサラを手伝うそう。

正直、行きたくなかった。後始末はしっかりしなければ……。


時速150㎞を生身で受けながらの3時間旅はきつかった。


フィロの計画では南相馬から村上までを国境とするつもりだと言う。国境をどうやって分けるかは現在の道付近に検問所を置くらしい。そこの近くはスキルで防壁を作るのだそう。


そのままでは簡単に密入国できてしまうと思うだろう。

しかし、今は魔物が跋扈(ばっこ)している時代だ。未来はともかく今は山の中に入ることなんて自殺行為にしか過ぎない。


関所につき建設の人に挨拶に行く。


「よろしくお願いします。」


「こちらこそお願いします。」


「あなた方はどういった組織の者ですか?」


「【庭園】と言えばわかりますか?」


「なるほど……。」


庭園関係か……、。


「速めに仕事内容を教えてくださりますか?」


「分かりました。我々が貴方に求める仕事は魔物の殲滅です。今は密入国もありませんので。」


「なるほど……わかりました。魔物のリストをお願いします。」


「こちらがそうです。」


おお、準備が万端だな。


何々、


「Bランクがいるのか……。」


「はい、この辺りのボスです。流石にBランクとなると無視できない存在ですので。」


「了解」



それにしてもBランクか……。


この魔物は森を徘徊しているというので、すぐ見つけることが出来た。


「theサルじゃないか……。」


<Bランク魔物【狂気の猿】相性が悪いですが大丈夫でしょう。>


(相性が悪いってどういうことだ?)


<奴が出す狂気のオーラという技には中級魔法までの魔法に対する絶対的守りがあります。更には基本的に遠距離無効なので。>


相性最悪じゃないか。全く、最近刀とかを使い始めていてよかったぜ。今回は剣だが……。


【朱雀】


俺の気配を嗅ぎ付けてきた大猿に木の上から切りかかる。


しかし、先手必勝の思いを込めた俺の攻撃はわずかに毛皮の一部を剥ぎ取っただけに過ぎなかった。


「硬すぎだろ。」


大猿はお返しとばかりに腕を振るった。


予想外の速さに驚きながらもアレッタはそれを寸でのところで躱した。


見かけによらず速いんだな。さてどう仕留めるのが良いか……。そういえばアレは魔法じゃなかったな。


「白狐、時間を稼げ。」


「はい!!」


忘れたようにやってくるのは白狐。人間状態になり猿と相対する。


【白虎】


主が与えたその武器は、同じ読みを持ち、彼女の柔らかな力と違う、力強い武器。


彼女の柔らかな技に、力が加わればその強さは単純な加算にとどまらない。


【天狗嵐】


山の主天狗を現した技。その本質は敵の足止めにある。


猿は愚直に向かってくるが、全て弾かれる。


「白狐少し削ってくれ。」


「了解です。」


【狂嵐】


狂い舞う風がサルを囲む。


そして同時に準備が終わった。


不完全なる図書館(ジンファルラン) 第二章】


「墜ちよ。【垂り紙(シズリガミ)


集められた莫大なエネルギーが猿を貫いた。



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