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廃れた世界の魔石取扱人  作者: 八咫
帝国拡大
52/110

王とは命令するものである。

もう一つの作品に詰まってしまった……。

閑話は時々挟みます。


では、第二章帝国侵略。血が出ない町。 比較的短いです。


「じゃあ、帝国侵略を手伝ってくれないか?」


帝国侵略か……、正直、今進めているプロジェクトというものは俺自身の知名度が必要になる。そのためには、大きな自治体の最高幹部という役職は必要不可欠なものなのだ。

この帝国を大きくすればそれだけ俺の知名度も上がるというもの、俺にとっても利益しかない話だ、


俺がふと、下を見るとそこには見慣れた馬車があった。


「アウムか。」


俺がつぶやくと、フィロが興味深そうに近づいてきた。


「先ほどの商人か、信用できるのか?」


「ああ、できるさ。」


少なくとも彼は、俺に対し一回も嘘をついたことがない。


無駄に長ったらしい階段を下りてアウムを迎えに行く。


アウムがこっちを向いて手を振った。


「お久しぶりです。」


「ああ」


「何やら始めるらしいですね。一枚かませてもらっても?」


聞けば、その情報を手に入れたので、予定より早く来たのだそう。


「……」


隣を見るとフィロが考えていた。


「情報が速いな。」


俺がアウムに言うとフィロはいきなり口を開いた。


「それだ!」


「どうした?」


慌てた様子だったので聞くと。


「あの戦いは厳重な情報規制のもと始められたんだ。……どうしてわかった?」


フィロが少し警戒しながらアウムに聞いている。

しかし、もっともな意見だ。俺は奴に話してないし、スキルが使われた形跡もない。一体どうやって……。


アウムは少しだけ笑って、それから喋り出した。


「なんてことはありません。こちらには国家レベルの情報技術を持った人間がいるのですよ。」


「……国家レベル。」


ああ、そういえば小樽が居たな。情報を集めるだけならあいつ此処ぐらいなら距離関係ないとか言ってたっけ。情報のプロだったら、スキルの痕跡もわからんしな。


「そういうのが居るんだ。諦めろ。」


「それはそうだが……。」


「それよりもやることがあるだろ。」


「やること?」


「戦争の話だ。」


そうだった、とフィロが思い出したところでアウムも興味を示してきた。


「戦争ですか……。」


「そうだ。手始めに東北を抑える。噛むか?」


「勿論だ。しかし良いのですか?懇意にしている商人ぐらいいるでしょうし。」


「それがいないんだ。事情があってな……。」


「そうですか。」


闇組織に関わりたくないだろうしな。しかし、東北を抑えるんだったら結構きつい気がするがな。一ヶ月以内に北海道に攻め込むと言っていたが……。


「アウム殿、東北の武器をある程度買い占めてくれないか?こちらで買い取る。余った分は高値で買い取らせていい。」



フィロが言うとアウムもすぐに理解したようで良いと言ってくれた。


そこからもう少し話をした。


「ではこれで。」


「ああ、頼みます。」


アウムが出ていった。これからすぐに出発するそうだ。


俺はどうすればいいのだろうか。


アウムに外出を許可されたので出ていく。


まず最初に行くのはあの武器のおじさんだ。


人々が慌ただしく動いている中、目的の場所に着く。


「ごめんください。」


「なんだ?ってあんたか。」


出てきたおじさんは直ぐに店に入らせてくれた。


「先に聞いていいか?、爺さんは死んでしまったのか?」


岩倉さんか……、あそこに死体は無かったが。希望を持たせない方が良いのかな?


俺は岩倉さんの遺書を渡す。

これを見たおじさんは笑った。


「この分じゃあの爺さん生きてるな。」


「そうなんですか?」


「ああ、あの爺さんがこれしきの事でくたばるとは思えん。」


そういうおじさんは、岩倉さんの弟子などだそう。


「あのお嬢ちゃんも日に日に心が壊れていっててな。正直ありがたい。復興は時間がかかるが何とかするよ。」


「復興なら皇帝様がやってくれると思う。アイツも領主スキル持ちだし……。」


「なら大丈夫か……、あまり修理できなかったしお前さんの弓、もう一回くれないか?」


「お願いします。」


おじさんに弓を渡して店を出る。


プルルルル、という音がしてフィロが念話をしてきた。


「東北の福島より上で関所を作る。行っておいてくれ。足はこちらで用意する。」


「了解。」


これまた大変だな。飛ばせば一日で行けるか?



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