血塗られた都{4}
リアル多忙+戦闘回ということでなかなかかけなかったです。こうしてる間にもアイデアだけは出てくる。新作の準備も開始しています。とりあえず青森編を終わらして第一章を終わらせたい。
女とジャックは同時に動いた。
女、…いやデリンは無差別に弾を撃った。
「やるじゃないか。」
だが、そのどれもがジャックには当たらない。いやこの場合は弾かれるというべきか。
ジャックが突如包丁を持ち出しデリンに迫った。
しかし、デリンは華麗にバク転を決め回避する。
しばらく、応酬が続いた。
実力は均衡しているかのように見えたが……。
デリンは焦っていた。
(まずいねぇ、あたいの攻撃は大体弾かれちゃうし、弾の消費も馬鹿にできないからね。ジリ貧だよこれじゃ。アレッタだったけ?頑張ってくれよ。)
一方、アレッタはそこまで苦戦していなかった、だが。
なんなんだこいつ。俺は喰種の攻撃を避けながらこいつの弱点を探る。
本当にこいつはやばい。強さはそこまでなのだが、しぶと過ぎるのだ。何で死なないのか不思議なのだが……。
【火走り】
まあ、この程度じゃ死なない。
【鳳炎華焼】
奥義だ、本来こういう化け物の弱点のはずなのだが……。
一切効いてない。
こいつ事態も油断ならない相手ではあるからな、結構きついぞ。
どうするかな、これ。
【腐体強化】
む!
先ほどまでの愚鈍な攻撃が嘘のようになくなり、突進してくる。ついでにこいつって体腐ってたっけ?
【鳳炎華焼】
念のため耐性も確認したが上がっているな。本当にどうしよう。
室内戦のため弓も使えず、今は刀一本、
喰種の回し蹴りが俺を襲うが、手で受け流すことで威力を抑える。
逆にこちらが上回転で蹴り上げる、喰種はもろにくらうがダメージを受けた様子はない。
(ヘカテ、なんとかできるか?)
<真偽判定をフルで使っていますが何とも。とにかく避け続けてください。>
(わかった)
あの女がどんな感じかわからないからな、なるべく早くしたいのだが。
<マスター、ここで温存していても仕方がありません使ってしまいましょう。>
(そうするしかないのか。)
召喚【朱雀】
燃え上るような長剣が毎度おなじみの感じで出現した。
十二天将、更には京都を守る四聖獣の一柱として有名でもちろん火を使う。
火が効かなくても、この聖属性が入ったらどうだろうか。
西洋剣の正式な構えをしながら喰種の動きを観察しながら待つ、しびれを切らした喰種が飛びかかって来た時、それは動いた。
「目に関することおいて俺が負けるわけがないだろうが。」
【聖炎一閃】
胴体を両断し、俺は呟く。誰に言ってんだかわからないが。
<マスター!今ので理由がわかりました、こいつらの弱点は炎と聖属性の二種同時攻撃です。>
へー、そうなんだ。じゃあこいつらも何とかなるのかな。
そういう俺の目の前には上位喰種が十対ほどいた。
<ええ、もちろん!>
「じゃあやるとするかな。」
【朱雀】を構え、狙いをつける。そして、
「かかってこい化け物共がぁぁ」
吠えた。
同時刻、ここでも争いが行われていた。
「いい加減くたばれぇぇ」
「お前こそぉぉ」
叫びながら戦っているのは二人の男。一人は青年だが。
大人の方は【爆弾魔】クリス。
青年の方は【宮廷庭師】ことヴァセロである。
「いい加減うるさいんだよ。」
「それは光栄だ。しかし、そちらの花共もうっとうしくて嫌なのだけど?」
「誉め言葉として受け取っておこう。」
爆弾や花が入りまみれる。
もしこの場に第三者がいれば必ず言っただろう。
「カオス」
と。
その戦いも終わりを迎える。
クリスが突如焦りだしたのだ。
「あーあ、撤退か。しょうがない今日のところは引き分けにしといてやる。又な」
「!?お前何を。」
「じゃあな」
クリスは最後に何かを投げていく。
爆弾魔にふさわしく彼が投げた最後の物は当然のごとく爆弾だ。
ヴィセロは落ち着いて自分の防御を固める。
固め終わったときその爆弾が起爆した。
クリスとヴィセロの激闘を耐えきった謎に硬い部屋ですらもやすやすと崩壊し館全体を飲み込んでいく。
しかし、そんなものもヴィセロの植物は通さない。爆風すら感じさせることなく、彼らは主を守り切った。
「よくやったぞお前たち。しかし、これはどうしたものか。」
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