血塗られた都{1}
書くのが大変でした。
薄暗い城、……もう城があることについて言及するのはあきらめた。スキルとかいう意味わからん力のことを忘れてた。
とりあえず中に入る。城はあったがさすがに城壁はなく、壊れたコンクリートなどで町を覆っているようだ。こういうところはどこも同じだな。
思い出したくない一個前の町は木製だったが。
検査もちゃんとあったが、武器もスルーだった。検査の意味なくないか?魔物のためだけに置いとけばいいだろ。
「いや~、ごめんね。最近連続殺人犯がいてね。そのせいで検査が入っているのよ。」
「そうですか」
検査の人が謝って来た。
連続殺人犯か~、って、物騒だな!?。
「何でそんなのが!?」
「いや~、こんな世界になってるからさ、時々出るんだよそういうのがさ。」
「そういうもんですか……」
「そういうもんだよ、ささ、はよ進んでくれ、後ろがつっかえてる。」
「はい」
後ろを見てみると列が出来てた。恨みを買う前に退散しよう。
中に入っていく。中は……
「他の町と変わらないな」
「そうっすね」
雑に作られた家があって、その横に屋台がある。今までと変わらない風景だな。
……城がなければの話だが。あ、規模も桁違いだったわ。
とりあえず屋台をのぞいてみる。
「おじさん、おすすめの物は」
「りんご飴だよ、何と交換してくれるんだい?」
「オーク肉だ、」
「おっしゃ、りんご飴8個と交換でどうだ。」
「いい。とりあえず2本、他はまた今度で。」
「了解」
おじさんから美味しそうなりんご飴をもらい、一つをメランにあげる。
「ありがとうっす」
「どういたしまして。」
早速、頬張る。
「!?」
「美味しいな、これ!」
おじさんが得意げに言ってきた。
「おうよ、うまいだろ。」
「うん」
「なんたって俺は【菓子職人】だからな。」
「そうなのか。また買いに来るよ。」
スキルだな、それと旧世界のプロだった可能性が高いか。
おじさんと別れた後もいろいろとめぐってみた。本当にこの町大きい。
しかし、俺達は今困っていた。
「何処だここ?」
「何処っすか?」
道に迷ってしまったのだ。
その後も動き回ったのだが気づいたら薄暗い路地裏に入ってしまっていた。
「と、とりあえずあそこの人に道を聞いてみよ......!?」
突如、聞こうとしていた女が俺らに向かってきてナイフを投げたのだ。
「ッチ、ただの迷いこんだ馬鹿じゃなさそうだね。」
「おいおい、治安悪いなここ」
投げられたナイフを刀で弾き、俺は刃を構える。
女はアレッタが切りかかってくる前に動いた。否、動こうとした。
首元に押し付けられたナイフを目にし冷や汗がしたたり落ちる。
「手を上げながら跪け。」
言われたとおりに女が跪く。
「召喚【青龍】」
そこに現れるは青き紐、しかし竜のひげによって編まれた紐だ。
「縛れ」
その紐は自ら動き命令を実行する。
さて、こいつをどうするか。
「どうしよう。」
「どうするっすか?」
「とりあえず、聞いてみるか。」
「おいい、女。なぜお前は俺らを攻撃してきたんだ?」
「……」
「青龍もっと縛り付けろ。」
「!?、もうやめてくれ。話す、話すから。」
どんどんと絞めつけてくる紐の恐怖にあらがうことが出来なかったのだろう。女は白状した。
「金いや資源を持っていそうだったからだよ。」
「他には?」
「ない。」
「反応が速すぎたな。青龍しば……」
「分かった、正直に話す。……強そうだったからだ。あわよくば仲間に引き入れるつもりだった。そうでなくとも始末しておいた方が良かったてのもある。」
「仲間?」
「あたいについてきな。紐を解いてくれれば連れていってやる。」
「いいだろう。青龍」
紐がほどけて俺のところに戻ってくる。賢い紐だな。
「ふぅ。」
安堵からか女が大きな息をついた。
女によって連れられてきた場所は、先ほどの路地をもっと下った場所、パブのような場所だった。この辺で地震の被害を免れたのはここだけじゃないだろうか。
「なぜにパブ?」
「いいだろ、別に。」
店内に入ると老人が客の相手をしていた。
「じい、客だよ。」
老人は軽く眉を動かしただけだった。
「分かった、二階の席だ。」
「ありがとよ」
階段をつかて上がっていく。
指定された席に着いたとき男がやって来た。
「うちの者が失礼した。」
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