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廃れた世界の魔石取扱人  作者: 八咫
青森
38/110

終局 御用達商人

課題が終わらない。(T_T)/~~~~

評価ありがとうございます。

 

 終わった。あたりには歓声、こちらの被害は無しで相手は全滅だ。圧勝だったな……。


 そんなわけがない、仮にも東北を守って来た有名集団にあげられるほどの実力者だ。アウムの兵が4人、そして、俺らからは萩原さんが殺された。

 それも誰もが予想できなかった手段だ。そうそれは


自爆(じばく)


 平和な日本に住んでいたから気づけなかった。自ら爆発するという狂気を。テレビで見たことだってある。でも、わからなかった。

 味方も巻き込んでの爆発だ。おそらく()()()()()()()()()()()()()()()()技なのだろう。そうでなければそんなことをできる人間があの中にいるはずがない。

 萩原さんの軍人生活においてもあんなことする奴はいなかっただろうな。


 重い雰囲気の中、俺らは帰っていく。

 そのまま本部に、入りこれからの予定を決める会議をおこなう。もとから決めていた会議だ。


 最初に手を挙げたのはアウムだ。


「いいだろうか?」


「ああ」


「これはあの町に関することなのだが、『情報が漏れた』は嘘だ。皆をせかすためにやった、その結果誰がやったのかわからず皆様にヘイトが向いてしまった。申し訳ない。」


 アウムが深々と頭を下げた。


「どっちにしろあいつらはこっちだと思っただろうよ、問題ない。」


 これに答えたのはおっちゃんだった、俺らにも確認してくるがこれに関しては断然同意だ。


 次に手が上がったのは小樽だった。パソコンを見せながら説明してきた。


「今、先ほどの戦闘を解析してたんだがな、自爆した人間は極端に弱かったんだ、さらに意識が朦朧(もうろう)としていた可能性がある。」


「は?」


「え?」


「おいおい」


「まじですか。」


 まずいぞ、つまり


「あの自爆は人為的に作られた可能性があるかもしれないというわけか……」


「そういうことになる。操り人形……パペットテロといったところか。」


「昔、自分に使われていた能力がそれに似たものだったっす。」


「そういえば、そうだな。縛る者だったか。ユニークだとは言っていたが世界に10人はいる可能性があるからなぁ」


 ここがユニークの難しいところだ、世界に10人とはいっても意外と近いことだってあるだろう。中には似たようなものもあるだろうし……。


「犯人捜しは難しいか……」


「だろうな」


 残念だ。俺らがあきらめかけた時だった。小樽から爆弾が降ってきたのは。


「いや、そうでもない。かけられたスキルの痕跡から青森にいることが分かった。アレッタ頼むぞ。」


「了解した、敵討ちと洒落込むか。」


 これはエゴでしかないことはわかってはいるが仕方がない。そうしないと、俺の心が休まることもないだろうし……。

 やるしかないか。


「決まりだな、後は重い雰囲気はなくして今後のことについて聞いていくぞ。」


 みんなが一斉に姿勢を崩した、正直なところ俺もあの雰囲気きつかったからな。


「始めに、アレッタとメランは青森に行くということでいいな?」


 小樽がまとめてくれるようだ。


「そうっす」


「そうだな」


「了解、アウムさんは東北を巡ると。」


 アウムがうなずく。


「分かった、問題は山賊組だ。おっちゃんも含めた山賊組はこれからどうするんだ?このまま続けていくことはできないぞ。意見を出してくれ。」


 みんな悩んでいる様子だな。

 最初に提案したのは織斑さんだった。


「アウムさん、あなたのところの護衛としてついていくことはできるかしら?」


 アウムは一瞬迷うようなそぶりを見せたが問題なかったようだ。


「問題ないな、貴方たちのような人たちなら。歓迎しよう。」


 これを聞くと山賊組はお互いの顔を見合わせた、何気におっちゃんが混ざってるの面白いな。


「そうするか」


「だね」


「「よろしくお願いします。」」


どうやら決まったようだ。山賊たち全員がアウムに頭を下げている。


「こちらこそ」


そこからはまた忙しかった。スキルをすべて使わせられて荷物を運んだ。ふざけてるだろ。


翌日


「それじゃあまたな」


「またっす」


俺たちが青森に行こうとした時だった。アウムが走って来たのだ。


「はぁはぁ、ちょっと持ってください。スキルを使わせてください。」


「どういうことだ?」


「私のスキルは【御用達商人】ある一人の人物と交渉して独占権などを手に入れることが出来るスキルです。貴方をその対象にしたいのですよ。」


「ま、まあいいが……、何で俺に?」


「あなたは確実に私を驚かしてくれるからだすかね?」


「はは、こっちとしてもお前とつながることはメリットだしな。了承した。」


アウムから飛ばされたメッセージを受諾して『了解』ボタンをおす。


「ありがとうございます。ではまた。」


「またな。」


今度こそ出発だ。



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