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廃れた世界の魔石取扱人  作者: 八咫
青森
36/110

山賊{6}

新作、『花火師は空に咲く』始めました。初のVRMMO作品。不慣れですがよろしくお願いします。青森編が終わったら取り掛かる予定です。それまではのんびりと。文字数の多い作品にしたいです。

 

 アウムに連れられて一時間後。途中で護衛の兵とも合流して町の中に入っていった。


「アウム兄、前々から気になっていたんだが上級国民と普通の国民の違いって何?」


「それはな、新世界において何らかの要因で普通の人間よりも格が上と判断される場合だな。最初は強いスキルを持ったものなどが集まって作ったらしい。そこから人が増えていった、俺の場合は勧められたからだ。町の管理に必要だったらしい。」


 そんな簡単なものだったのか。だとしたら……、


「何でそんな考えが広まったんだ?」


「洗脳とまではいかないがそれに近いスキルを持っていたものがいたらしい。」


「そいつは今どこに。」


 そんな人物がいるとしたら厄介だ。厳しくなるのか?と思ったがきゆうに終わった。


「周りからもその力は異端視されてな、追放に終わった。最初は処刑なんていう声もあったがさすがにそれは却下された。」


「よかった。」


「それとだ弟、敬語は絶対だぞ。絶対。」


「わかってるって兄様」


「ならいいが……。」


 そんな感じの話をしていると街が見えてきた。見た感じはガラクタを集めて木で修復したって感じか?オーク街よりは町がよさそうだ。


「街並みが良いって顔してるな。だがここは上級国民が住む場所だ、下はひどい。耐性がないなら見ない方がいいぞ。」


 アウムの話は正しかった。ここは上に台地があり上級国民はそこで暮らしていた、一方で普通の人たちは台地の下に住み上級国民からひどい税をとりたたれ続けていたそうだ。一か月だとはいえ辛いだろう。



「入るぞー--。」


 門を守っている人に声をかけて入っていく。


 前々から馬車と言っているがそんなに立派なものじゃない、荷車を少し良くして上から布を垂らしている感じのものだ。乗りにくいが疲れることはない。

 ……閉話休題

 さてアウムの屋敷についた。なかなか立派だがこれは贔屓にしている職人がいるとのこと、今回の計画も伝えてあり、アウムと一緒に逃げることが決まっているのだそう。


 アウムはどんどん屋敷の中に入っていく、その動きは早く俺はついていくのが精いっぱいだった。そんな俺のことを察してくれたのかアウムは俺に空き部屋を与えてしばらく待機しとけと言ってきた。ありがたい。


 空き部屋にあったベッドに顔をうずくめながら体を休める。


 そして一時間後、慌てた様子でアウムが入って来た。


「弟よ、計画が漏れた可能性がある。明日出発するから荷物の準備をしてくれ。」


 え、漏れたの。やばくない?。


「大丈夫」


「大丈夫とはいいがたいが早く進めれば何とかなる。」


「なるほど。」


 そこからは忙しかった。息をつく間もなかったほどだ。

 重い荷物を率先して片づけその過程で使用人やアウムの仲間とも話した。こんな場面ではあるが会話が弾んだ。床に埋もれていた荷物たちがどけられ大体の場所で床が見えてきた。


「計画開始だ、」


 アウムの合図とともに全員が持ち場についていった。

 俺の役割は普通の国民と上級国民を分けている門の兵を邪魔することだった。


 俺はその門が見える位置にまで移動し弓を構える。

 そして放った矢はきれいな弧を描き門番に当たった。

 当然、怪我はさせないようにして特殊な矢を撃った。これで国民たちも来やすくなるだろう。


 それと同時に火の手も上がり始める。何事だと慌て始めているが時すでに遅し、火は広がる一方だ。俺も物理魔法で火をつけながら進んでいく。


 しばらくして着いた。ここが待ち合わせ場所なのだが……。


 しばらくして馬車が戻って来た。その後ろには他の馬車も、馬だけの奴もいるな。


「アルゲンすぐに乗ってくっれ、出発するぞ。」


 どうやら俺は遅かったようだ。遅れてしまうとは。

 皆に謝りながら馬車に乗り込む。


 するとそこにはアウムと知らない女性が一人、女の子が一人いた。


「へ?」



貴方の評価が評価につながります。それと明日は出すことが出来ません。評価が不吉な数字になってしまいました。いい方向に助けてください。

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