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廃れた世界の魔石取扱人  作者: 八咫
青森
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山賊{4}

週間ユニークユーザーが百人未満を超えたという報告を活動報告でしてからその翌日見たらまた百人未満になってました。

 

 スキルありトランプ決戦。


 そう大きな旗に文字が書かれていた。

 参加者は皇、萩原さん、おっちゃん、メラン、俺である。


「第一ゲーム  ババ抜き~~。」


 ババ抜きか、異能アリってどうするんだ?


 トランプを切っていった。


 同じカードを出していって俺のカードは五枚、他は全員六枚である。

 試合開始からそれぞれが慎重にカードを回していった時だった。


「すいません、この勝負もらいました。」


 皇がそう言ったのだ。そして


【すべてを見通す眼】


 これによってトランプの情報が筒抜けになり、そのまま皇が抜けた。

 その後はなんやかんやあったりしておっちゃんと萩原さんが抜けて、メランとの一騎打ち、しかもメランがジョーカーと11自分が11を持っている状態だ。ここで11を引くことが出来れば勝ちなのだが……、


「勝たせないっすよ」


「まじで頼む。」


 その言葉と同時に俺は白狐を後ろに回り込ませカードを見る。

 メランはカードを後ろの方で混ぜそれを手で隠しながら右左で当てさせようとするが無駄だ。白狐からの情報によりすべてわかっている。

 ジョーカーを入れたのは俺から見て左、つまり


「右だー-。」


 俺のその言葉にメランはニヤっと笑った。


「残念っす、ジョーカーっすよ右。」


「ファ!?」


 え、どういうことだ?俺はあまりのことに焦ってしまいその後、メランが俺の視線によってどっちがジョーカーかわかり、俺の負けとなった。

 何でだよ。


 その疑問にこたえるかのようにメランが種明かしを始めた。


「自分はアレなら確実にカード見に来るだろうと思って手で隠している間に陰にカードを沈ませるスキルを使ってカードを交換したっす。」


「……反則だろ。」


「スキルっす。というかアレもスキル使ったっすよね。」


「つ、次行こう。」


 そうだった。白狐出したんだった。


「第二ゲーム 神経衰弱~~」


 これまた皇が勝っちゃうんじゃ……、


「皇、スキル使えるのか?」


 そんな疑問を萩原さんが言ってくれた。


「さすがに無理です。使えるの一日に一回までなので。」


 安心した。ま、そうだよな。ということは可能性は十分にある……。

 神経衰弱で必要な力は運と記憶力……、運はしょうがないとして記憶力かー-。いや何とかなるか?


(ヘカテ全部記憶することはできるか?)


<もちろんです。>


(じゃあ頼む。)


 その後は段々カードがめくられていくうちに俺がとれる量が増え、一位になった。


「記憶力やばいっすね。」


「大方【読書家】の力か?ガハハハッ。」


「「……」」


 なんか視線が痛いのだが。


「まぁ良い。俺もそろそろ取らないとな。」


 神経衰弱で最下位だった萩原さんが少し焦り始めた。ちなみに今回最下位の人は今度釣りに行くときに荷物持ちになることが決まっている。結構きつい。


「第三ゲーム スピード~~」


「スピードってなんすか?」


 わからないのか、まあ地域、いや家庭によってトランプのやり方は異なるからな、一度認識を合わせよう。


「説明しよう。スピードのルールは簡単。

 1 ジョーカーを抜いたすべてのトランプカードを赤色と黒色で分ける。

 2 相手のトランプの束をお互いにシャッフルする。

 3 トランプをよく切ったら相手に渡して、自分の目の前に四枚のカードを横に並べてだす。残りのトランプは裏返しにしたまま手に持つ。

 4 準備が整ったら、「スピード」の掛け声で、手に持っているカードから1枚を表にして、中央の右側に2人一緒のタイミングで出す。

 5 場に出た2枚のカードのうち、どちらでも良いので、手元にある4枚のカードから、番号続きになるカードを出していく。この時、順番はなく、出せた方の早いもの勝ちだ。カードの順番でKとAは番号続きになり、数字は上がっても下がってもOKだ。」


「さらに今の俺らのスピードだとすぐに終わってしまうのでトランプの量を四つにすることにした。手で持つのはきついと思うから机に置いといてくれても構わない。」


 結構説明わかりやすかったと思う。これでいけるかな。


「なるほどな」


「わかったぜ」


 おっちゃんと萩原さんが似すぎていて困る。時々こんがらがるな。


 メランが理解し終わるのを待ってからこの競技がスタートした。

 流石に身体能力が向上していてカードを出す速さが尋常じゃない。

 今回スキルを使ったのは大半の人が使っている思考加速を除けば皇だけだ。

 皇は【第三の魔腕】といって名前のとおり三つ目の手を出して動かしてきたのだった。しかし、


 このスピードが終わった後もだんだんと競技が進められていった。



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