湿地の村巡り。{4}
やったぜ、戦闘回。
「全速力で向かう。飛ばすぞ」
【風噴射】
「それはまずいです、【物体耐久上昇】」
「アレッタ様今そのまま対策しなかったら、船が壊れていましたよ。」
「す、すまん。動揺していたみたいだ。」
危なかった、さすがに動揺していたのか、この俺が……珍しいこともあるもんだ。
「八咫は先行して、おっちゃん頼むよ。」
「おぅ」
岸についたとき、俺たちが目にしたのは、ハニワニの集団だった。
「ハイドぉ、死んじまった奴はいないよなぁー。」
「ええ、みんな一か所にまとまっている感じです。場所はここです。」
おっちゃんが、携帯越しに怒鳴った。凄い迫力だ。化け物か……。
「八咫向かうぞ。」
「そうですね、しかし、いささか数が多い気が。」
「何とかなるだろ。メランは先に。」
烏状態になって、飛んで行った、八咫烏と合流した後、今度はメランに先行してもらった。
「おっちゃん、やりましょう。」
「おう」
【身体強化】 【剛拳】
おっさんは純粋に自分を強化して戦う系らしい。
「腕がなまって無くて助かったぜ。」
一撃でハニワニがどんどん吹っ飛んでいく。俺も負けていられない。
【散弾矢】 【速連射】
矢をたくさん持って放つことが出来る、弓術のスキルと自分の技との合わせ技だ。
「すごいなそれ、」
「おっちゃんもな」
ん?八咫烏のことが出てきてないって? ふ、あいつは論外だ。八咫烏によると、一対一は強いが、一対多は苦手なのだそう。 しかし……。
「あそこの、お兄ちゃんはどうなってるんだ。」
「よくわかりません。」
なんと八咫烏、スキルも使わずに一撃で沈めているのだが。途中から背中から漆黒の羽を生やして、それを腕のように使い、また一撃で倒していた。
「俺でも、こいつらを倒すのには五発ぐらい必要だってのによ。」
さすがは、規格外だな。
「多くない?、こいつらさっきから倒しても倒してもひっきりなしに出てくるんだけど。」
「なにか慌てて見えるのですが、どうしてでしょうか?」
「慌ててんのかこれ?しかし、数が多すぎるぞほんとに」
「10分時間稼いでくれ、殲滅する。」
「かしこまりました。」
「わかった。」
さて、【不完全なる図書館】を発動させますか。なんと、最近ヘカテの補助なしで打てるようになったのだ、多数相手ならと手も有効な技だ、仕留め刺してもらうぜ。
「準備完了 【不完全なる図書館】」
いつものように、紙がまき散らされて、どんどんワニどもが死んでいく。その様子はまさに、弱肉強食、ワニがどんなに逃げようとしても死の雨は迫ってくる。
そういえば、言ってなかったな、このスキルは今使っていた以外にも技は存在する。不完全とはつまり進化途中ということなのだった。技の名前とかは決まっていない。後々つけるつもりだ。
「終わりましたね、さすがです。」
「お前も、十分やばい奴だろ。」
「ありがとうございます。」
魔物もあらかた片づけることが出来た。残ったのを駆除しながら、進み始める。
「この調子だと、メランもやばいか?」
俺らが場所についたとき、一人たたずんでいたやつがいた。
「おそっかったすね」
「余裕そうだな」
話を聞くと、他の人たちも手伝ってくれて、比較的楽に倒せたそう。
そんな中、ハイドがやって来た。
「メランさん、突如魔物の背後に現れたと思ったら、次の瞬間には他の場所にいるんですよ、もちろん魔物は倒して。……憧れになりました。」
「ありがとうっす。」
「質問なんだが、さっきの炎は何なんだ?、あのワニがそんなことをできるとは思えないんだが。」
「あれは、何人かがスキルの制御をミスってしまったのです。いつもはそんなことしない人なんですが、パ二くってしまった、ようでして。」
「そうか」
「幸いにして、テントは濡れてなかったので、寝るのには問題ありません。」
「じゃあ、寝た方がいいぞ。」
「え、でもまだ5時……」
「身に見えない、疲労などがたまってるんだよ。いいから寝てくれ。」
俺の、有無を言わせない権幕に驚いたのか、従ってくれた。しかし、スキルの制御ミスか……。今後に使えるかもしれないし、やってみるか。
翌朝
晴天だ
「おはよう、朝早くで悪いが、今から戦闘訓練を行う。」
「「「え、え~~~」」」
「どういうことですか。」
「いや、このようなことがまた起こるかもしれないから、そこで死なれたら後味が悪い。と、言うことで戦闘訓練だ、どうせ暇してるんだろ、 賛成の人は手をあげてくれ。」
おお、全員てをあげてくれた、口調が違うのは、流してくれ。
「迷惑かけたくないです。」
「メラン様にあこがれたから。」
よしよし、動機も大丈夫。さて、最初はこいつらの力測定と行くか。
「さしあたっては、お前ら対俺で一撃でも与えられたらお前らの勝ちだ。本気で来いよ。」
「「「え~~~」」」
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