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廃れた世界の魔石取扱人  作者: 八咫
始動
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現状把握

 

 御剣を殺してから俺たちが行ったのは、現状把握と住む場所の確保だ。

 今は先ほど聞こえた天の声について考えなければ。先ほど


 《確認しました、個体名『天羽蓮』にスキル【魔石取扱人】が獲得されました。》


 といった言葉が頭の中に響いた。皆にもにも確認したが、同じような声がしたようだ。

俺は今でこそ読まないが中学生時代は本が好きでラノベもよく読んでいた。

ローファンタジーも好きではないが読んだことはある。

まさかこれはその流れなのだろうか?しかし今はそれどころではない、まずは現状の確認だ。みんなはどんな感じになっているのだろう。


「さっきスキルって天の声(仮)が言ってたがみんなのはどうなっているんだ?ちなみに俺は【魔石取扱人】っていうスキルだ。名前からするに、魔石?ってのを使って戦うのかな。」


「俺のスキルは【押圧者】ってやつだ、物騒な名前だが役には立ちそうだ。」


 そういってきたのは、島嵜裕也、言葉遣いが荒い時があるがいいやつだ。


「ほんとに物騒そうな名前ね、まったく、私のは、【死音奏者】よ。」


 次に言ってきたのは、月見美穂。なんというか、歌姫と呼ばれた美穂にはぴったりの名前だな。ただ、 【死音】ってどうなの。案の定さっきスキルを物騒扱いされた裕也が美穂に絡む。


「おめぇ、人のスキルに物騒とか言っているくせに、お前のほうが物騒じゃねえか。死音ってなんだよ。」


 美穂も負けじと裕也をにらみながら、言い返す。


「はぁ何言ってんの自分で言っといて、それにあんたに比べるとましよ、ねぇ脳筋(裕也)


「やんのか。」  「上等よ」


 二人の雰囲気が悪くなっていく。どうしようかな、俺が止めるべきか迷っていたら。先に止めてくれた人がいた。ん、何で迷うんだって?そりゃ、面白そうだからだよ。止めてくれたのは七尾 湊音だ。


「まあまあ、二人とも落ち着いて。そんなことをしている場合じゃないでしょう。ちなみに、僕のは【操水薬毒】だよ。二人はともかくこれ僕と関係ある?」


「ないな」「ない」「癪だけどないわね」「ないねー」


 てっきりその人の特徴で表しているのかと思ったが違いそうだ、そういえば俺も関係ないし。そして最後のおっとりとした口調の子は、藤原 梓だ。


「私のは、【描熱光者(ルス・ピュール)】だったー。他にもありそうな名前だよねー」


 彼女がゆったりと説明した時それは起こった。いきなり梓が手を伸ばした場所から火が出てきたのだ。


 俺はびっくりして思わず飛びのいた。みんなも驚きながら、同じように離れる。


「ねえ、梓それってどうゆうこと、スキルの力なの?」


 美穂が興奮しながら梓に問う。


「うん、みんなもスキルって小さくいってみて思いを強くして、説明欄みたいなのがあるから。」


 わぉまじか、そんなものがあったのか。早速見なければ。さてと


「「スキル」」


 《確認しました。個体名天羽蓮が【魔石取扱人】を開くことに成功。それにより表スキルを構築。画面中央のレバーを引いてください。》


 なんか、青いプレートみたいなのが出てきたと思ったら前に聞いた天の声(仮)がまた頭の中に響いた。結局天の声は一方的に会話を終了して、画面にはレバーだけが移っている状態に。これは、引くしかないのか、覚悟を決めて、レバーを引く。

 すると、

 《確認しました。個体名天羽蓮がスキル【読書家】を獲得。それに伴い、案内者が決定。 成功しました。》


 おお、また一方的に言われたと思ったら。【読書家】ね。もう声については気にしないほうがいいのかな?、そうぼやきながら【読書家】の説明を見る。




 【読書家】


 ユニーク


 本という観点から知識を持ち出し活用する。含まれる権能として。

 【森羅万象】・・・物事に触れたときそこに関する知識を世界に存在する本全てから得る。


 【魔力操作】・・・魔力を操作することができるようになる。


 【全種魔法(極小)】・・・魔法を操ることができる。


 【解析眼】・・・物体の詳細を見ることができる。


 領域魔法式・・・【本とは一つの世界で(メモリーワールド)ある】、【不完全なる図書館】。


 このスキルを扱うのは一人では困難なため()()()がつく。


 見ているうちに頭の中に何かが入っていく、まるでこのスキルが最初から自分に合ったようになじむ、しかし案内人ってなんだ?あと【魔石取扱人】も調べないと。そんなことを考えていると頭の中から声が聞こえてきた。

<はじめまして、マスター。私が案内人を務めます。>

 頭の中によくある魔女の格好をした女の人が出てきた。その人は優雅にお辞儀を決めると、言葉を続ける。


<困惑しているのでしょうが、私に()()を与えてくれませんでしょうか?>


 名前か、案内人のことはそういうものだと割り切って話すしかないか。しかし名前……、魔女に読書となると。あれかな。


(貴方の名前は【ヘカテ】でいいかな?)


<ありがとうございます、マスター。それと私の名前は呼び捨てでお願いしますね。>


 ヘカテ、ギリシャ神話における魔法の女神の名前だが気にってくれてよかった。


(ヘカテ、さっそくで悪いんだが【魔石取扱人】のことを説明できるか?)


<もちろんでございます、先ずはーーー>


<まずはですね、自分で見てみてください。わからないところだけ教えますね。>


 やってみるか、先ほどと同じ手順でスキル欄を出す。




 【魔石取扱人】


 特殊ユニーク(世界に千人)


 魔物を倒すと出てくる魔石を使うスキル。基本的に魔石はこのスキル以外に使えず。ゴミになってしまう。なお、このスキルを得たときはランダムでほかのスキルも与えられる。


  権能


 【魔石加工】・・・魔石を加工することができる。


 【魔石商店】・・・魔石を通貨として物を買うことができる。ただし品物は魔石の質に比例する。


 【真偽判定】・・・相手が嘘をついているかわかる。  


 ■■■■


 ■■■■




 うん、なんかユニークなのに同じものを持っているとか、魔物がいるとか突っ込みたいところがたくさん出たが…。さっさと解説してもらうか。


(というわけで頼む) 俺はわからんところをヘカテに質問しながら言った。




<……わかりました。最初にスキルランクついていいますね。


 スキルは主に


 コモン、レア、エキストラと進み、そのうえでユニークとレジェンドに分かれます。ただし、スキルのランクが絶対ではないので気を付けてください。ユニークとレジェンドの違いは。



 レジェンド・・・世界に11人以上持ち主がいるスキル。


 ユニーク・・・世界に10人しか持っている人がいないスキル。     


 です。


 しかし何事にも例外というものもありまして、マスターのスキルのような特殊型もあります。気を付けてほしいのは、所有者が少ないからと言って、ユニークのほうが上だとは言えないことです。どちらのスキルもピンからキリまであるので。>



(んーそりゃそうだな。次頼む。)





<はい、次に魔物のことですが、現状不明です。【読書家】で情報集めをしていますが手がかりゼロ。ただ、スキルのやたらと攻撃するためのものやスキル説明からするにいると仮定していいでしょう。>



(確かに、あの4人も物騒なのが多かったしな。)



<あの方たちですか、確かにそうでしたね。さて次は権能です。


 これは簡単でスキルができることですね。どうやら、魔石がないとダメなようですが。>



(試したのかよ。使えそうなのは【真偽判定】か、ものにも使えるって…、英検ならテスト百点狙えるじゃん)



<……考えるとこそこですか、まぁ次行きましょう。領域魔法式ですが、多分今の状態で使うと死ぬ可能性が出てくるのでやめましょう。>



(……はい。)



 死ぬってどういうことだよ、全く。俺がそんなことを思っていると。



<マスター!>


 緊迫とした声がヘカテから聞こえた。同時に遠くの方から声が聞こえてきたのだった。



 その外見は緑色で、それはまさにゴブリンのようだった。




「グキャキャキャ」








「えっ!?」




スキルランクについて下から順番に。


コモン

 ⇓

レア    

 ⇓          ⇓

レジェンド    ユニーク

 ⇓         ⇓



修正しました。


評価お願いします。<m(__)m>

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