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廃れた世界の魔石取扱人  作者: 八咫
青森
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幕間 英雄たちの活躍{3}

書き溜めなしで、青森編オーク街これにて完了です。いろいろ誤字をなくしていくことにします。

 

「来いよ、【酒呑童子】」


 その言葉とともに現れるのは一本の刀。その刀身は黒く真ん中に小さな火のような模様が浮き出てきた。


 その刀を身に着けているのは酒守濫鬼だ。


「さっさと倒さなきゃな」


 彼の目の前には強化された豚将軍(オークジェネラル)がいた。蓮でも苦戦した相手に酒守は一人で立ち向かう。


「酒呑童子が右腕【茨城童子】」


 酒呑童子と呼ばれた刀から一本の破壊のエネルギーが飛び出す。その破壊エネルギーは恨みを晴らすように、豚将軍を喰うように壊していった。その時間約一分圧倒的ともいえるその強さに、残されたほかのオークたちは一目散に逃げって行った。


 酒守一族…それは遥か昔に敗れた鬼をかくまい守り続けたとされる由緒正しき一族だ。その一族は、その時助けた鬼により例外なく、化け物ともいわれる身体能力を手に入れた。その一族の中でも濫鬼(らんき)通称(らん)は鬼の力を人より多く授かった。そんな彼女が授かったスキルは【刀鬼(けんき)】当然ユニークである。だがしかし、強さとはすぐに発揮できるものではなかった。


 これで三回目か……。ボクは三度目となる豚将軍を一撃で倒せるようになった。あの日、俺の目の前で妹と母が殺されたのを見た、犯人は豚将軍五体だった。

里の人みんなで全滅と引き換えに二体は倒せた。しかし、残りのは無理だったのだ。

父と一緒に里に帰ろうとしていたその時、あの地震が起こった。警察所に勤めていた父は急な呼び出しにより所のほうに行かなければならなくなった。仕方のないことだと思う。

父が最後に言った言葉は「里のみんなは任せた」だった。

急いで里に向かったが間に合わなかった。

 父を除けば僕が一番強いのに守れなかった……。

その時豚将軍共はボクのことを見逃したのだと思う。あの豚共のことだそうに違いない。


「あぁ、父さん。間に合わなかったよ。でも復讐はできた。こいつの上位種は今回関わっていなかったんだ。ほんとうに、本当にごめんねみんな。いつも助けるって言ってたのに結局、けっきょく助けれなくて……。里を守る者失格だよ。」


 母と妹、里のみ皆が殺されてから一回も泣かなかった少年は、今やっと真に泣いた。そこに嘘などなくすべて本心。これからこの少年はどうなっていくのだろうか。


 少年は言葉を紡ぐ。


「みんな、本当ならこのまま死んで会いに行きたいけど、僕みたいに肉親を殺された人だってると思うんだ。そういう人のために僕は生きていきたいと思う。父さんもいるしね」


 そう、空に向かって。


 それからしばらくたった後、生き残った人によってその噂は誇張が混ざりながらも広がっていた。


 鬼の力を使い魔を切る少女のことを。



 個体名 酒守濫鬼

  偽名 酒守濫


 獲得スキル ユニーク・・・【刀鬼】


        体質・・・【酒呑童子の加護】


 鬼を守る一族の末柄。現在濫とその父だけが生き残っている。


 【刀鬼】


 【剣豪】・・・刀の扱いがうまくなる。


 【変身(鬼)】・・・鬼に変身する。


 【召喚(鬼)】・・・鬼を召喚する。


 攻撃スキル


 【鬼舞】  【酔拳】  【幻鬼】 など。


 

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