オーク街{6}
ルビ振るの大変
……えっと、現状を確認しよう。俺はオークに投げ飛ばされていた。先ほどまで痛痒も感じさせなかったオークがだ、いや強化されすぎだろ。
(ヘカテあれやるぞ)
<わかりました>
【速連射】
これまた、メラン達と戦った時に使った技だ。なんで、【不完全なる図書館】を使わないのかって?負担がかかるのと、あの魔法を放つには今のままだと条件をクリアできないからだよ。
現状、将軍に唯一ダメージを与えているのはラージャさんの銃弾だけなのだが決定打には欠けるようだ。
<マスター、手に入れた称号使ってみてください>
そうか、称号があった、これならいけるかもしれない。【オーク殲滅者】を押して称号を使う、すると目に見えて、オークの動きが遅くなった。いや、、これは俺の速さが速くなったのか?わからないな。
「メラン称号」
「了解っす」
メランも察してくれたようで返してくれる。またオークと戦えるレベルまでになった。
「さて、踊り狂おうか豚将軍。」
(ヘカテ、豚将軍の詳細を)
(了解しましたマスター、情報庫と連携して検索します)
さて、ヘカテが弱点を発見するまで時間稼ぎしますか。
【火走り】
【纏糸】
糸は燃えやすく、火走りの燃え広がるという力と相性がいい。これにより、将軍にダメージを与えることに成功する。さらに
【収束矢】
【弓術】の中にはいっている【纏め矢】という、筒に矢を入れるときに使うスキルの応用技であり、ほとんど同じタイミングで放つことにより、一か所に矢を何本も当てることが出来るようにした。
しかし、ゆうに一時間、お互いとも決定打がなく時間ばかりが過ぎていく。
(ヘカテまだか、)
<・・・もう少しです、あと、二分ぐらい>
二分か、余裕だな。
【豚将軍】
っておい、今度は自己バフかよ。【オーク殲滅者】を使ってなお、強化されているぞ。最期だと思って、仕留めに来たのか。
【自身鼓舞】
は!?また上げた。……これ結構まずいんじゃね。【纏炎】なんかほとんど無視だし。読書家は、どっちも使えそうにない、ほかのみんなは手いっぱいだし。
<マスター、氷属性が有効なようです>
あれだけかかってそれだけか、というか正反対のスキルとってたし。どうするか……。
って【魔石取扱人】があったじゃないか、魔石は百個合わせることによって次のランクに行けるから、Bランクまで上げれるのが二つある。これでレアスキル【氷魔法(中)】を使おう。
【アイスクルランス】
おぉ、ちゃんと効いてる。
<マスター、決定打に欠けます、物理魔法の許可を。>
物理魔法とはその名の通り物理的にものが生み出されるのだ。影響は与えることが出来るが、周りにあるものを動かせないのが普通の魔法である。ヘカテによるとここが間違えやすいそうだ。
物理魔法か、ここから氷を取り出すには大変だが、【氷魔法】の効果もある、やれそうだ」
「物理魔法【巨大氷】」
「物理魔法【粘炎】」
巨大な氷に炎、何が起こるかはわかるだろう。水蒸気爆発だ。
爆発が終わった後、三つの影があった。二つは起きていたが、一つは倒れている。
倒したか……。激戦だった、本当につらかったな。そんな中ヘカテが話しかけてきた。
<マスター、将軍がいるところには……、より上位の豚王豚王がいるそうです。>
まじか、これより強いのって……、でも、あれがあったか。
(【不完全なる図書館】の発動準備を)
<はい、>
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