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廃れた世界の魔石取扱人  作者: 八咫
inヨーロッパ
102/110

訓練{5}


取りあえず一人ずつ技を見せてもらってどういう風に訓練していくか考えた。

大体が俺より年上のナイスガイなのでどうしても気後れしてしまうが、何とか全員の動きを見ることが出来た。


あとから聞いた話だが、先ほどの模擬戦闘のせいで俺に対してだいぶ恐怖があったらしい。

だからちょくちょく動きが硬い人がいたのかと納得した。


全体的に見たが一つ大きな問題が出た。


人に向けて武器を使える人が少ないのだ。最初は普通の的でその後、俺自身が的となったのだが目に見えて当てれない人が増えた。


ヨーロッパなので大丈夫かと思ったがそうでもないらしい。

勝手な偏見はするべきではないな。


すぐに直すことはできないので、取りあえずは人にそっくりな人形で慣れていくしかないだろう。

こういうのは一回やってしまえば吹っ切れてしまうのだが……。

そう思うとあの山賊たち生かしておけばよかったな。


当初の予定を変更し、まずは経験を積ませることにした。

俺も初心者の頃は飽きてやめようとしたことが何度もあったが、継続は力なりと言われるように、弓は経験値が実力に値するのだ。

だが、決戦は近い、敵は待ってくれないので数回限りの小手先の技や初見殺しの技を授けていく。


ワザと油断を見せてからの隠しナイフはその中でも王道である、

サブ武器としても運用が簡単なナイフは全ての人に並行して覚えてもらった。


その中でナイフに才能を見せる人物も出てくる。


フィロスと名乗る若い男性は何故遠距離に志願したのかわからないほど近距離戦に長けていた。

ナイフの腕前は俺よりも上だと言えるだろう。正直、この場で部下にしたい人物だ。


ある種の万能型で弓などもそれなりにできるがやはりナイフが素晴らしい。

見ていて惚れぼれするほどの腕前だ。前職が猟師なのだろうか。


教えることもなかったので暇なときは俺と戦闘訓練を行っていた。

いくら身体能力が落ちているとはいえ俺に一本取ったときは驚いた。

ますます、部下にしたいと思うようになる。


魔法の方でも抜きんでた能力を持つ物が一人いる。


スキルによって大きいチェスの駒を出して、操ることが出来るらしく、他の魔法を習っている人達、全員と戦っても勝利してしまった。


老人であり体力が心配ではあるがなるべく後方にいてもらえばかなりの戦力になるだろう。

人形遣いや俺たちが去った後でも指揮できる人がいるというのは大きい。暇そうにしている人形遣いを連れてきて、指揮について教えてもらう予定だ。


チェスと実践では違うのでその辺りの防ぐ目的もある。

あの爺さんは昔チェスの選手だったのだろうか?ヘカテ状態の俺と対戦しても張り合えるほどの実力を持っている。


どちらの部門も強い人材が出てきたからこれからは育成は二人とヘカテに任せて俺は籠城をするための砦を作り上げることにした。


魔石取扱人ってのは便利なスキルでこういう時に使う建材すらも魔石で取り出せることが出来る。

ほんとに便利だ。


ヨーロッパによくあるような城壁っぽい奴と砦を作ったが、これでは何か面白くないと考え空中にもギミックを仕掛けることが出来た。

いくら、俺たちが居て、仕掛けるとしても相手はちゃんと訓練を受けた兵士だ。

殆どの人は手が出せないだろう。

数でも負けているしな。


したがって、これ以外にも奇策がいるわけだ。

俺達が破壊するのでは意味がない。今回任された役割はあくまで指導であり俺自身が戦うことではないのだ。

あくまで俺はちょっと優れた兵士を演じるとしよう。


これは舐めプではないと先に言っておこう。

流石の俺も自分が危険だと感じたらすぐさま本気を出すからな。


なんやかんや言い訳を付けているがほんとは遊びたいだけだがな。





面白いと少しでも思ったら評価お願いします。

広告の下の☆を押すだけでいいので。

物凄くモチベになり、書くスピードが上がります。

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