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廃れた世界の魔石取扱人  作者: 八咫
inヨーロッパ
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訓練{4}


相性的にメランではこの姿、体でなくてもアレッタに勝つことはない。

例え【悲壮なる絶対死(トラギックデス)】を使ってすらも自らよりも濃い闇を持つアレッタには効かない。千日手になるだけだろう。


だが、これは一対一ではない、こうしてメランが時間を稼いでいる間にヴィアは足止めを突破した、運次第で格上だろうが葬り去る、理不尽すぎる攻撃が背後から襲った。


しかし、それを予想していたアレッタは式神をその剣にぶつける。


一瞬で灰になっていく式神を見ながらヴィアが悔しそうにした。


「危なかったな。」


「せっかくのクリティカルだったのに。」


ニヤリと笑いながら後ろへ蹴り上げるアレッタに対しヴィアは空間転移で一回引いた。


その隙にメランが超接近する。


マークが完全にそれた最高のタイミングを狙って【暗殺者の一撃(アサシン•フェイト)】を繰り出す。

が、


そこまでもアレッタの読みどおりであった。


予め、自分自身に仕組んでいた回避行動が起動され、機械的に攻撃を避けた。


スキル後の反動を狙って朱雀で首元に刃を乗せる。


「決定打で良いか?」


「予想できる物でもないっすけどね。。」


メランを倒したあと焦って動き出したヴィアも返す刀で処理をする。


2対1の不利マッチではあるが相性の問題もあって危なげなくアレッタが勝利した。


本来アレッタは 魔法、弓に戦略と後衛に特化している。

しかし、彼は近接も強い、スキルで身体能力や武器を召喚はしているが、【暗殺者の一撃】などのように近接戦闘に直結するスキルはない。にもかかわらず彼がなぜ前衛も務められるのかといえば、センスと言うしかない。


旧世界であれば弓でしか発揮されなかった圧倒的な戦闘センスが皮肉にも新世界でアレッタを助けることになっているのだ。


圧倒的全種衛がアレッタの最大の特徴である。

ただそんなアレッタにも悩みはある。それは決定打の不足である。

周りからすると今のままでも十分だろうと思われるがこれは紛れもなくアレッタの本心である。

確かに【不完全なる図書館】もあるが隙も大きく、気軽に打ち出せるようなものでもない。



フィロやサラの一つ一つが強力すぎる能力とまでとは言わないがもう少し威力が欲しいらしい。


そういう意味では 格上殺しのヴィアやメランはアレッタにとって必要な人材であろう。


ふと周りを見回したが一同ポカンとした間抜けな面をしていた。


「すまん。参考にならなかったな。さすがにこのレベルまでは求めんが目標にはしてくれ。スキルはともかく普通の技術も教えられるレベルがあると分かっただろう。」


苦笑しながら言うクトの言葉にコクコクとうなずいている。

ヴィアは必死に笑いをこらえているが隠しきれずに少し零れてる。


幸いにしてそんなヴィアに気づくことなく訓練を受ける人たちはこちらに来た。


「後衛の人達は俺の方に来てくれ。」


「前衛の人はついてくるっす。」


「どっちでもない人は来てね。」


取りあえず役割分担だ。

素質を見て他の場所に当てはめることもあるだろうが取りあえずはこの人数を見るのか。

思いのほかプレッシャーになりそうだ。


そんなことを思いながら今度は魔法とその他の武器に分かれてもらう。


閻魔と白狐を召喚する。

普通なら魔力がもたないが本体の方から調達してもらうことで普通に召喚できた。


ヘカテと相談して魔法を教えるらしい。


……俺としてはあいつらがヘカテの存在に気が付いていたのが驚きだったのだが、八咫烏が教えてくれたらしい。う~ん。それはいいんだが……、教えてほしかった……。


弓やその他の武器は何とかなる。

投げナイフも一応できるしな。


分かれた人数は……魔法の方が若干多いな。

白狐や閻魔に驚いている人を後目に【魔石商店】で買った的を設置していく。


武器も十分用意できた。これでやっと始められる。



面白いと少しでも思ったら評価お願いします。

広告の下の☆を押すだけでいいので。

物凄くモチベになり、書くスピードが上がります。

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