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遍け

作者: takechan

あまねけ


 君と私も仲良くなれたから


 この世界の全ての人とも


 明るい未来が待っていればいいな


 曇り空には手を叩いて 笑って


 こんな私もあなたのように あぁ


 指先すら温まる存在に


 昨日より少し優しくなれればいいな


 ありがとうと 大好きを合言葉にして




 「知らない人は警戒しなさい」


 「怪しい人は報告しなさい」


 「口喧嘩でも通報しなさい」


 何かが おかしい


 「髪も服装も統一しなさい」


 「出来ない人間に合わせなさい」


 「教えた事だけで答えなさい」


 「必ず休まずにまた来なさい」


 ……やってらんねぇ




 ただ ただ 私らしいまま


 燃え尽きるように 走りたいだけで


 足並み揃えちゃ気持ち悪いじゃない


 今しか出来ない事もあるじゃない




 君と私は仲良くなれなそうね


 趣味も価値観も違うし


 ニヒルな視線がやっぱり嫌いよ


 弱い者には手を叩いて 笑って


 傷ついたことに気づいて 傷つかない生き方探して


 傷つける事で保ったら 如何程楽でしょう


 悪意の裏には寂しさが


 仮面を外すことも出来ないで


 罪悪感に繋がり求めて慰め合う


 こんなペテンな世の中じゃ




 どこにも逃げ場なんて無いから


 どこにも正解なんて無いから


 間違ってるって言うだけじゃ


 道標にはならないから


 何でもないような事が


 色めきだっていた昨日までに


 さよならするのは辛いけれど


 大人に なるんだから


 ……なれるかよ




 ただ ただ 陰る積み重ね


 思い通りにはいかないけれど


 妥協したら終わりじゃない


 諦めたら楽しくないじゃない


 ただ ただ……


 ただ ただ……


 自分に嘘をついた瞬間に 大人になってしまうから




 澄み渡る青 ただ ただただ青く


 低く疾走(はし)る白雲と 背中を押す大風と


 眩しいくらいに差し込む光


 少しだけ濃い草木の影すらこの頬を引き上げる


 あぁ本当に何て美しい世界


 こんな日は何かいいこと出来そうだから


 お気に入りのスニーカーで 覚えたてのギター背負って


 鼻歌交じりに歩いてみよう


 新たな今日に出会いに行こう




 ただ ただ 街に耳済ませ


 溜息ばかりが渦巻いてて


 下ばかり向いて歩いてて


 誰も綺麗を見ていないなら


 ただ ただ 音に身を任せ


 我武者羅に(はじ)いた弦が


 (あめ)くだけのこの歌が


 誰かに届いたらいいな


 違う。


 まだ まだ 足りない熱が


 まだ まだ 足りない想いが


 知らない人に厳しい時代なら


 私が(あまね)けばいいから


 恥も外聞もかなぐり捨てて


 一緒に歌おう 友よ


 一緒に笑おう 友よ


 まだ まだ……


 まだ まだ……


 まだ 「こんなもんじゃないだろ世界!」


【余談】

今日が凄くいい天気だったので。


お読み頂きありがとうございました!

面白かったらブックマーク、高評価、感想等よろしくお願いします!

他にも短編小説などをいくつか投稿しているので、そちらも見ていって下さると嬉しいです!

Twitter→ https://twitter.com/zKbUyzyfm1sYQvw

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