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盗賊の村

「おい、あのガキの寝床がわかったぜ」


「そうか、人を集めろ」


男達は、人を集めてナッシュを襲う計画を実行した。

深夜、ナッシュが寝静まった頃、男達はそっと近づき剣を振るった。

殺気に気付いたナッシュは、ぎりぎりで躱して立ち上がった。


「何の用ですか」


ナッシュは、声を掛けると同時に剣を振るい、一番近くにいた男の首を落とした。


「ねえ、何の用ですか」


「ヒィ!」


男達が怯えた隙にナッシュは、切りかかり次々に倒していった。


「襲って来た理由を教えてよ」


「このガキが!」


男達は、一斉に襲って来たが、ナッシュは躱して距離を取り、魔法を使った。


「太陽の神、アテンの名において命ずる、かの者達を焼き尽くせ」


男達の周りの空気が高温になり、肉は溶け、骨は灰になった。

ナッシュは、その場を去り、街も去った。


街を出てからナッシュは、目の前の道を進んだ。

道を進んで行くと、山の中の村に辿り着いた。


「君は、何処から来たんだい」


「ハウルの街です」


「そうですか、疲れたでしょうから、どうぞこの村でお休みください」


「はい」


村人の案内で、屋敷に連れて行かれた。


「この部屋をお使いください、また御用がありましたら

 遠慮なく仰って下さい」


「はい」


ナッシュは、用意されていた布団に入り、そのまま眠った。


「おい、あのガキはどうするんだ」


「まぁ、眠った後に牢に放り込むさ」


ナッシュは、知らないうちに運ばれ、目が覚めると牢屋の中だった。


「坊主、起きたか」


「ここは?」


「見ての通りの牢屋の中だ」


「この後、どうなりますか」


「まぁ、売られるだろうな」


「そうですか・・・」


ナッシュは、アイテムボックスから剣を取り出した。


「おい、一体どこに持っていたんだ!」


ナッシュは、剣を振り、牢屋の格子を切り落とした。

男は、慌てて剣を構えたが、ナッシュが先に切りかかり倒した。

周りを見渡すと、他の牢屋の中には、人が捕らえられていた。


ナッシュは、その様子を見てから階段を上がり、家の中に出た。

突然現れたナッシュに、村人たちは驚いたが牢屋から逃げたと判断し、

取り押さえにきたが、躱して切り付けた。


「グワッ!」


その様子を見ていた男達は、剣を構えて、ナッシュに向き合った。


「小僧、調子乗るなよ!」


ナッシュは、答えず、魔法を唱えた。


「風の神、アウラの名において命ずる、かの者達を切り刻め」


突然吹いた刃の様な風で、集まっていた者達は切り刻まれた。

ナッシュは、そのまま村の広場に行き、魔法を唱えた。


「嵐の神、セトの名において命ずる、この場の物を全て吹き飛ばせ」


嵐が吹き荒れ、竜巻が発生し、家屋や周りの人達も吹き飛ばした。

嵐が止んだ時には、人や家は吹き飛び、地下への通路だけが残っていた。

見えていた通路を進むと中には、金や武器、宝石などがあったので

全てアイテムボックスに収納した。

その後、牢のあった地下に戻り、捕らえられていた人達を開放した。


「助かりました。

 有難う御座います」


「いえ、気にしないでいいです」


ナッシュは、その場を去ろうとしたが、捕まっていた人達に呼び止められた。


「すいません・・・何処かの街まで連れて行って貰えませんか」


「道が分かりません」


「え」


「本当です」


「では、途中まででいいですから同行させて下さい」

 

「・・・」


「お願いします」


「わかった」


ナッシュは、助けた捕虜の3人を連れて次の街まで行く事にした。


「同行を受けて下さって有難う御座います。

 私は、アーシェです」


「私は、エイダ、17歳です」


「私は、カリーナ、14歳」


「ナッシュ、10歳」


「えっ、10歳なの?」


「はい」


ナッシュは、村を離れ歩き出した。


「ちょっと待ってよ」


アーシェ達は、ナッシュを追って歩き出した。

途中で、魔獣に遭遇したがナッシュが楽に倒した。

それから数日後、街に到着した。

街に入り、ギルドを探したが何処にも見当たらずに聞いてみたら

この街には、ギルドが無い事がわかった。


「街まで来たけど、お姉さんたちはどうするの?」


「私は、仕事を探すよ」


「私もそうする」


「私は、付いて行ってもいい?」


「剣とか扱える?」


「うん、ある程度は使えるよ」


「わかった」


ナッシュは、2人と別れ、残ったアーシェと行動する事になったので

市場に行き、食料とアーシェに防具を買い与えた。

その後、食事をして、寝れる場所を探して歩いた。


「ねぇ、ナッシュ、宿に泊まらないの」


「泊まった事は無い」


「どうして?」


「わからないから」


「え?」


「泊まり方がわからない」


「私が教えるから」


ナッシュとアーシェは、宿を見つけて泊まった。

翌日、街を歩いていると、知らない男達に声を掛けられた。


不定期投稿ですが宜しくお願い致します。

暖かい目で見て頂ければ幸いです。

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