第1章〜嘘だろ〜
学生の身ですが必死に考えて書いてみました。
自分に鞭打ってるうちにいつの間にか快感に変わって…ゲフンゲフン。
とりあえず読んでみてください。
それではー。
変な夢を見ている。
俺が異世界に転移する夢だ。
妙にリアルだった。
「…く起きろ!」
そう言いながら双子の妹が俺の腹にグーパンしてきた。
「ぐふぅ!」こいつ…なんか年々凶暴になってないか?
それはそうとて昨日はゲームを深夜中やってたんだから寝させてくれてもいいのに。
そう思いながらもベッドから下りる。
俺の名前は丸山慎一。
今日から高校生になる男だ。
至って健全な普通の男の子だ。なんかの漫画や小説みたいに特別な力や凄い才能がある訳でもない。
16年間、大したこともしてこなかった人間だ。
え?誰に喋ってるかって?そんなのはどうでもいい。
とりあえず早く学校に行こう。
着いた。丁字路で女の子とぶつかることも無くそのまま着いてしまった。悲しいなあ。
今、思い出したが妹置いてったけど大丈夫かな?そんなこと思ってると、誰かにぶつかってしまった。
「ご、ごめんなさい!」 随分と可愛らしい女子だ。
「こっちこそ、すいません。」
「あの、新入生ですか?」
「はい、そうですけど。」
「何組でしたか?!」
「い、一組でしたけど…」
「よかったあー。やっと同じクラスの人が来て。もし良かったら一緒に行きません?」
来た!来た!これ俗に言う恋愛フラグってやつじゃないか?おっと、舞い上がってしまった。普通に。普通に接しよう。
「いいでふよ!」
しまったああああああ!おもくそ噛んでしまったあああ!ふよってなんだよ!俺が知りたいよお!
「ふふっ。面白いですね。」あれ?狙ってやったみたいになってる?まぁ、まだフラグはへし折れてねえ!
このまま行くぜ!
「じゃあ行きますか。」そう言って僕らは教室へと足を運んだ。
「名前はなんて言うんですか?」
「私は藤咲叶《 ふじさきかな》って言います。叶《 かな》って呼んでください。あなたは?」
「俺は丸山慎一。慎一って呼んでくれ。あと、同級生なんだから敬語は止めてくれ。No敬語No友情だぜ。」
「言ってる意味が分からないけど、敬語は止めるよ。」
「意外と辛辣だね!」
そんなこんなで教室に着いた。
さっき叶がやっとと言っていたが、絶対さっき来たばっかだっだろ。
教室に入ると、ガヤガヤしている。
教室に一通り目を通していると、放送で入学式を行うと放送が入った。長い入学式が終わって教室に戻ってきた。
なぜ、校長先生の話はあんなにも長いのか?途中から寝てた奴もいたぞ。それはまあ、俺の事なんだが。
いいこと言ってるのは何となく分かるのだが、それにしても長すぎる。なんか法律とかで決められているのだろうか?
そんなことを考えてるとかなりイケメンな男が入ってきた。くそ、イケメンめ、羨ましいな。
「今日から1年、このクラスの担任をする相模原京だ。早速だがお前らには異世界に入り込んでもらう。 」
「え?」言ってる意味が分からない。
「ウオォwww」「来たぁー!」「ワクワクするね!」
こいつらなんで驚かないんだ?
「なあ、こいつらなんで驚かないんだ?頭、大丈夫なのか?」
偶然隣の席になった叶に聞いてみる。
「慎一…聞いてなかったの?ここは異世界転生の高校だよ?」
「はっ?」
ちょっと何言ってるか分からない。気が狂いそうだ。そんなの急に言われてもわかるわけがない。
「第一、入学説明会でも言ってたし、入学式の時も言ってたよ?」
俺は入学説明会にインフルに掛かって行かなかったし、親や妹が行ったはずだぞ?え?嘘でしょ?あいつらなんも教えてくれなかったの?なんかの嫌がらせ?
ドッキリ?そう思ってるとメッセージが来た。
「親:ドッキリ成功したかなー?まあ、頑張ってくれよw」
「嫌がらせだああああ!」
やべ。思わず叫んでしまった。皆からの視線が痛い痛い。
「うるさいぞ。聞いてたのか?」
「す、すいません。」
とりあえずあの親はボコす。多分一発やったら三百は殴られるだろうけど。
「もう一度説明するぞ。
一,こっちの才能はあっちに引き継がれる可能性が高い。
二,こっちの法律はあっちの世界で適用されない可能性が高い。気を付けろ。
三,一年に一度テストがある。
四,再テストは一回のみだ。
五,テストに2回落ちた場合留年だ。
六,問題を起こし退学になった場合は、ここの学校は来年以降受けられない。
七,最初に役職につくために神様が決めたステータスを天使達に告げられる。
くれぐれも粗相のないように。
八,一日猶予をやる。持ってきたい物がある場合、今日の内にもってこい。
九,こっちのお金はあっちでは使えない。持ってきたいヤツはもってくればいい。
十,明日の朝九時にこのクラスから出発する。いなかった場合は退学処分とする。
十一,退学以外の場合で帰るのは最低、三年は戻れない。以上だ。なにか質問は?」
スっと手が上がる。名前は確か佐藤優希だ。
「ステータスって何があるんですか?」
「いい質問だ。ステータスは上から順に名前、役職、レベル、装備、加護、状態異常、HP、MP、攻撃、防御、会心、回復、敏捷、攻撃耐性、魔力耐性
スキル、固有スキル、素質の順で表される。他に質問は?無いようだから今日は終わりだ。早く帰れ。」
そう言って先生は教室から出てしまった。
「叶、これって夢かな?」
「私が認識してる世界では現実だよ。
夢は見るものじゃなくて感じるものだと思うんだよ。」
「ちくしょおおおおおおおおお!」
今日は叶とLINEを交換して帰った。
「おぃぃぃい!クソババア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!」
「誰がクソババアだ!誰が!」
引っぱたかれた。すごく痛い。
「いや、なんで転生の事教えないんだよ!嫌がらせか?!イジメか?イジメ。ダメ。絶対。」
「忘れてた テヘッw」
「テヘッ じゃねーよ!転生とかで命の危機を感じてるんだけど!自慢じゃないけど多分、モンスターと会ったら多分漏らすよ!みんなに見られて一生の恥だよ!」
「マジで恥だからやめて」
「急にマジトーン入るなよ!母さんの心情が全然分からないよ!」
その時、バンッと大きな音を立てて扉が開いた。
「うるせーぞ!彼女いない歴=年齢が!」
「ちょ…止めて…事実だけど。心に突き刺さるから。おかしいな。目から鼻水が。」
「汚ったな」
もうやだ。この妹。容赦なさすぎる。
「あんたら二人は本当に仲いいねー。」
「「どこが?!」」
そんなこんなで一日が過ぎ去ってしまった。
なんか忘れてる気がするけど、とりあえず寝よう。
忘れたことは明日の俺が何とかするよな。
おおおおおおおおお!忘れてたあああ!
準備する物、何持ってけばいいんだあ!
「すいません、とてもとても麗しい妹様、何を貴女は持っていかれるのですか?」
「f??k」
「おい。何堂々と変な事言ってんだ。」
「うるせーな。スマホとか持ってくんだよ。あとはカップラーメンとかだよ。これで満足か?」
「あ、ありがとうございます。」
ということで最初に持ってく物が決まった。
でかいリュックと食料、飲料、スマホ、
充電器、パソコン、etcだ。
とりあえず行くか。
「全員揃ったようだな。覚悟はいいか?」「「「「「「はい!」」」」」」
「では行くぞ!転移魔法!」
はぁ…どうしてこうなったんだ?
覚悟なんか少しも無いが…卒業するためだ!
三年間で戻ってくるからな!現実世界!
絶対三年で戻ってくるかんな。
またな!