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復讐だいに

「この弱い部下とやらを鍛え直して……」


「あのテオさんとやら、公爵家に迷惑かかるからやめようって思わんの?」


「私にとってお嬢様が全てですから」


 テオかっこいい! 私が言うと馬鹿コンビとロッドさんがまた溜息をついています。

 テオが修練場が地下にあるというので一緒にいって部下さんたちと戦ってましたが。

 心配になってきましたわ、天下の魔王軍がこれじゃ、世界征服なんてできないと思います。


「これで魔王軍って……」


「お前の執事が変なんだ!」


 ロッドさんと手合わせしてみたいというテオ、ロッドさんは俺じゃお前に負けると首を振りました。

 でもテオは魔法も使ってませんわよ?

 ステゴロ最強とか言う人がいましたが、意味わかりませんわ。


「テオ、これからどうしたらいいのでしょう?」


「戦力増強しかありませんな、弱すぎます」


「俺はだから平和主義者で!」


「私が鍛え上げましょう。そして新たな戦力をスカウトするのです」


 私はずっとずっとお勉強をしてきました。それをテオは知っています。

 テオに婚約破棄のことを言ってわんわんと泣きました。

 でもテオは私が幼すぎるから仕方ない、新しい相手が現れるとか絶対言いませんでしたわ。

 復讐をしたいといったら、なら力を求めましょうと言ってくれたのです。


「復讐をするのなら、王家ですな。お嬢様を泣かせた罪は重いですぞ」


「いやテオ、あんた、公爵家が反逆罪で……」


「裏のつてを使えばごまかせます」


 テオの言葉にやっぱりロッドさんはお前の執事変といいますが……。

 魔王城の客室をお嬢様の部屋にしますというと、だから帰れ! とロッドさんが叫びました。


「俺は復讐とかしないから!」


「ふむ、お嬢様、魔王様は助力を拒まれていますが……」


「泣くくらいなら言う事なんでも聞いてやるってさっき言われましたわ。約束破りは男らしくないです」


「あう、それは!」


「決まりですな。では私は新たな戦力増強とお嬢様のお部屋をご用意してきます」


「テオばかりに頼るのはなんですから、計画を練りますわ!」


 私が言うと、お前ら勝手にやるなよとロッドさんが突っ込みを入れてきました。

 魔王城は結構立派ですから、改装すれば私とテオのお部屋位は大丈夫でしょう。


「俺、人間ってか弱いもんだと思ってた。いやあの勇者は違うか……」


「勇者はどうなりましたの?」


「親父とお袋を殺して、この城の金目のもん略奪してどっか行ったよ」


「あ、ごめ……」


「謝らなくていい、代々こんなもんだからな」


 うー、でも勇者って世界征服を狙う魔王を倒す偉い人って勉強しましたが酷い人ですのね。

 こんな弱い人たちから強盗して殺すなんて!

 私が言うと微妙な顔でそれも変な解釈だなってロッドさんは言いました。


「取りあえずさ、お前、ゆっくり頭を冷やして考えろ」


「でも婚約を破棄したのは酷いですわ」


「それは確かにひどいな。子供とかいう理由で勝手に婚約破棄された相手に新しい相手現れるよってばかにしてる。お前酷い目にあったな」


 私の目から涙が溢れると、おい泣くなとまたロッドさんが慌てます。

 私の気持ちをわかってくれた人は二人目です。

 テオ以外は苦笑して仕方ないって言うばかりでした。子供の我儘とか……。


 私は絶対復讐します! ロッドさんに抱きついて泣くと、頼むから泣きやんでくれとロッドさんはため息をついたのでした。


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