最低評価とPKハンター!
「やっと見つけました、殺人鬼」
場に静寂が走り
「あんた、いった……」
『こら!そこの童!!今のは妾が颯爽と助ける流れじゃったろうが!!』
玉藻の前の謎の怒りに破られた
「知らねぇですけど、あなた達こそ人の獲物と何戯れてんですか?」
「これはこれは、あなたもしつこいですねぇ。しつこい娘はモテないですよ?」
どうやらこの二人は知り合いのようだ
「あんたなんかにモテてもなんも嬉しくないですよ」
「おいあんた!あんたは俺の敵か!?」
俺は興奮しきっていて、クロウと少女の対話に口を挟んだ
「それはあなた次第です。貴方が妖魔じゃない限りはあなたの味方です」
そうゆうと少女はこちらに向き直り
「私はルウシャ、ルウって呼んでください。コイツみたいなPKプレイヤーのPKを阻止してるのです」
すると、ルウの背後のクロウが動き出したのが見えた
「ルウ!危ない!」
「遅いですよ!」
振り下ろされた刀がルウの背中を斬った
「ルウ!」
俺の叫びがコダマした。その瞬間
「やはり汚ぇやつですね」
よく見るとルウのHPは減っていなかった。切られる寸前に持っていた大剣で防いでいたのだ
「見くびられましたね。それとも、私が喋ってれば集中が切れるとでも?」
すると、ルウはその大剣をクロウ目掛け振り下ろした
「おっと!あなたも見くびってますね!そんな攻撃私には……!」
クロウが避けた瞬間、ルウはその大剣を振り下ろした力をそのまま利用し跳ね上がった
「見くびってません。私も日々成長してるのです、よ!」
そしてそのままルウは体験をふり下ろした。
「なに!?」
バックステップをしていたクロウに避ける術はなく、大剣がクロウをたたき斬った
「くっ!確かに、見くびっていたかも知れませんね。いいでしょう、ここは退散します。私の目的を果たすのに貴方の存在はちょっとばかりめんどうです。シズルさん!また、彼女のいない所でお会い致しましょう」
そうゆうとクロウは、大量のカラスに変わり逃げていった
「まて!ちっ!相変わらず逃げ足の速いやつです。シズルさん?でいいですね。私はあれを追います。けど、あれがいつ現れるかは分かりません。なのでフレンド登録しましょう。何かあったら連絡下さい。貴方が妖魔にならない限り助けます。ではまた」
そうゆうとルウは走り去っていった
『慌ただしい娘じゃったな』
「そうだな……」
そして、俺らは取り残された
それから俺らは村復興クエストをしていた
復興クエストは基本が納品クエストで、コツコツとやって行けるものだった
「今日はこのくらいにしますか」
「そうだね。ねぇ、シズル」
急にキョーカさんが改まって話を切り出した
「シズルはあのクロウとルウって人どう思う?」
「確かに、クロウ、あいつは野放しにできない!ルウは味方。それは確実だ。そして俺は出来ることならルウの手助けをしたい。キョーカさんはどう?」
俺がそうゆうとキョーカさんは少し笑って
「シズルらしいね。いいよ!どこまでもついて行く!」
『なんじゃ、愛の告白かの?わかいのぉ』
突然玉藻の前がでてきた
「た!?玉藻ちゃん!?そんな事ないよ!私今日は落ちるね!じゃ、じゃあまた!」
そうゆってキョーカさんはログアウトして行った
『いいのか童。これからきつくなっていく。あの女を巻き込めるか?』
キョーカさんが居なくなって玉藻の前が真剣な口調で問いかけてきた
「それは、お前は着いてきてくれるって事か?」
俺は少しふざけてみたが、玉藻の前の表情は変わらなかった
「利用する見たいかもしれないけど、アイツがいてくれないと俺はスグに妖魔になるぞ?その自信はある。あいつが嫌がらない限り巻き込む気だよ」
『そうか……』
そうゆうと玉藻の前は妖刀に戻った
「あいつが嫌がらない限り……か」
俺もそのままログアウトした