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最低評価が差別世界で立ち上がる激震譚  作者: 小狐紅葉
1章:最低評価の出発
5/15

最低評価と敗北!

この物語は…え?いらない?でも言います!

この物語は最低評価と呼ばれた一人のプレイヤーが様々な苦難を乗り越える物語です


~ロギンスの丘中腹~

「んで、これが種族ランキングってやつか。でも妖狐は一人もランクインしてねぇな。なんでだ?」

俺らはロギンスの丘の中にあるドラグーンの巣を捜し歩いていた。すると、キョーカにランキング機能について聞かれたのだ

「え?そうなの!?あ、でもそうか。ランキングに乗るにはそれ相応の功績を残さなきゃいけないんです。妖狐以外の種族のベスト3位くらいは覚えてたほうがいいですよ。特に1位のメンバーは1度だけ起こった魔王襲来緊急クエストで魔王を退けたギルドのメンバーらしいですよ。なんでも今は国王直属の騎士団

の団長らしいですよ。あと神の力を宿した武器を持っているとかなんとか」

「確かにすごいな、覚えておくか」

そんなこんなで歩いていると

【ドラグーンの縄張り】

「お、ついに来たか、キョーカさんここからはいつ奴が出てくるかもわかりません。常に戦闘態勢でお願いします」

一気に緊張感が増した

・・・

・・・

・・・

数分静寂を保ち歩いた

「・・・来ます、後ろです!!」

俺たちが後ろを振り向くと後方の空からものすごいスピードで黒龍が迫ってきて俺らの上を通り過ぎ、そして俺らの前に降り立った

『ギャァーーーーウゥゥ!!!』

「くっ!咆哮でもこの迫力!ほんとにレベル50か!?」

目の前に立ちはだかる巨大なドラゴンに圧倒されていた

「キョーカさん戦闘開始!”妖化””妖力開放”」

”妖化”HPが低い状態で使うと暴走するデメリットがあるが一定時間【妖魔】としての力を宿すことができるスキルだ

「今のままじゃ”妖力開放”と併用でもって10分。それまでにけりをつける!!」

”妖化”したことによりステータスなどが上昇する。それに”妖力開放”の倍加を合わせることで極限まで能力値を上げれことができる

俺が踏み込みを入れて踏み出すと、その衝撃で地面がえぐれた。そしてドラグーンの懐に入り、抜刀する。ドラグーンの腹に一線を切り込む

「どうだ!この攻撃のダメージは!」

俺がHPゲージを見ると

「う、そ…」

HPゲージの1/10ほども減っていなかった

『ウヴぉーーーーーーーーー!!!』

するとドラグーンの尻尾が俺の脇腹に叩き込まれた

「シズル!!!」

「がはっ⁉」

とばされた俺は大岩にぶつかった。その衝撃で”妖力開放”が解除された

「う、なるほど…”妖力開放”にはダメージを受けると解除されるデメリットがあったか…」

「冷静に分析しない!”フールリレット”!!」

キョーカさんが”リレット”の上位版の回復魔法をかけてくれ、一命はとりとめた

「ありがと!にしても、ほんとにこいつレベル50か?・・・は?」

俺がレベルを確認すると

【エンペラードラグーン:レベル250】

「エンペラードラグーン!?キョーカさん!逃げよう!こいつ討伐対象じゃない!!」

俺が離脱体制に入ろうとしたとき

「待ってシズル!クエストが!!」

キョーカさんに言われクエストを確認すると

【クエスト強制変化:ロギンスの丘のダークドラグーンがエンペラードラグーンへと変異。討伐対象がエンペラードラグーンにシフトします】

んな!?急なクエスト変更!?

「聞いたことがあるわ。ボスモンスターはマップ内に1体しかポップしない。その過程で変異を遂げた変異種に変化した場合強制変更が行われるとか。でもでも!ドークドラグーンからエンペラードラグーンだなんて聞いたことないよ!!」

「・・・やるしかないか…キョーカさん離れて!!」

キョーカさんを遠ざけ新たに覚えたスキルを発動させる

「”妖化””妖力開放”!!”妖狐幻影斬”!!!」

俺の発動の掛け声に反応し無数の火の玉が出現し、その一つ一つが刃へと変化した

「切り刻めぇ!!!」

無数の刃はあたりを飛び回り対象を切り刻んだ

「くっ!流石にまだ完璧にはいかないかっ!」

このスキルは扱いが難しく一定範囲内で操作し、自分も範囲内にいなければならなく、慣れてないと自分自身も切り刻まれてしまう

「さぁ、皇帝!どっちが先にやられるか勝負と行こうか!!」

”妖狐幻影斬”の前に”妖化”と”妖力開放”したのは幻影斬の威力は魔力に比例するため、極限まで上げた状態で発動させるためで、これによりHPの減少が恐ろしい速度で起こっている

「シズル!!やめて!!そのままじゃ死んじゃうよ!」

外からキョーカの声が聞こえ、そっちに意識が向いてしまい操作を誤った刃の1つが俺の胸めがけて飛んできて


俺を貫いた


「シズルぅ!!!」

遠のく意識の中キョーカさんの呼びかけが聞こえる

今の俺のHPは1だけ残っているこのゲームでは自分への自傷は1残る設定のようだ

するとエンペラードラグーンの動きが止まってその背後から一人のプレイヤーが下りてきた

「くっくっく、ざまぁねぇな!これが大臣が気にしてた妖狐かよ。できるやつって聞いてたからこいつをちと強化してやったってのに、こんなんにもかてねぇざこだなんて聞いてねぇぞ!はぁ、つまんね、つまんね!つまんね!つまんねぇ!!」

なんだこいつ、こいつが皇帝を・・・

【クエスト変更:???から逃げろ!】

なんだ?このクエスト変更、これはまるで誰かが強制的に変えたような・・・

「きょー…か…に…げろ…」

「いや!あなたを置いていくなんて!」

「にげろ!!」

俺が叫ぶとキョーカさんは逃げて行った

「は?行かせるわけないじゃん。お前ら二人ともつまんねぇからでスぺナ受けてこいや!」

謎の男がキョーカめがけて走り出した。

「いかせねぇ!!!」

俺は最後の力を振り絞り一つの刃を男に向けて飛ばした。男は軽々はじくと

「てめぇ、何やってんの?今イラっと来たいいだろ見せてやるよ。」

そうゆうとそいつは武器を取り出した

「なぁ雑魚、『神の力』って信じるか?」

そいつの取り出した剣それが何なのかはわからないでも!

「俺がこいつを止めねぇで誰がとめんだよ!!!”妖化”!!」

”妖化”HPが少ない状態での発動は暴走する。その暴走がどんなものかはわからないが、俺はこれにかけざるを得なかった

『ふぁぁぁぁーーーーーーーーーーーうぅぅ!!!』

「流石化け物だぜ!」


「・・・みつけましたよぉ。我が同氏」


それからのことはまるっきり覚えていないただひとつわかっていること。俺は生きていた

「俺は・・・」

ただっぴろい丘でボロボロの体で寝っ転がって・・・なんだ?水?

「起きたのね…瀕死さん」

「なんで・・・泣いてるんだ・・・?」

ぐしゃぐしゃな顔のキョーカさんが顔をのぞかせていた

「俺らは・・・失敗したのか…?」

俺が聞くとキョーカさんが笑顔で

「成功したのよ。あなたのおかげでね…ねぇ、シズルお願いがあるの」

「なんだ?」

俺が聞くと真剣な顔になり

「”妖化の暴走”あれは二度とつかわないで」

俺は一瞬思考が止まったが

「善処するよ」

「うん!もう戻る?」

「いや、もう少し寝るよ・・・」

俺らは数分休み、王国の宿で休んだ

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